2017年 11月 05日
キンケハラナガツチバチ(金毛腹長土蜂)
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庭のクジャクアスターに何か大きな蜂の姿が見えた。
寄ってみると、体長ちょうど3cmくらいの蜂だったが、他の大型蜂のようなシャープな印象が全然ない。うわ、なんか腹が長くてノヘッと重そうだな、というのが第一印象。

これは刺さない蜂だろうって見た目なので、近くによってジロジロ見た。鈍重そうな体型に反して、顎はハサミみたいで意外と強そうだ。挟み込んで捕虫するタイプか。

で、調べたら土蜂の仲間だった。
金色の毛が目立つので、たぶんキンケハラナガツチバチかな。やはり命名に使われるほど、腹部の長さは特徴的なようだ。

触覚が短いので、これはメス。
オスの場合は、触覚が長い。また、腹の線がメスは毛帯のみだが、オスの場合は白っぽい帯紋も入る。

ハラナガツチバチのメスは交尾後に土に潜り、コガネムシの幼虫を捕えて産卵する。なので段々フサフサの美しい金色の毛もハゲたり汚れたりしてくるはずだが、この個体の毛はフワフワのサラサラなので、多分まだ産卵してない若い娘かなって思う。
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# by macchi73 | 2017-11-05 18:56 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)
2017年 11月 04日
人里の秋の昼
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しばらく台風だったり雨続きだったりの後なので、庭の荒涼とした感が凄い。やっと秋晴れの日がぽつぽつ出始めて、庭の生垣の下に小菊がたくさん広がっているのに気づいた。

秋の午後、少しだけ西日になったくらいのお昼って綺麗だ。金色の透明な陽光が草薮に当たって、いろんな影を作ってる。長閑。

もうずっと庭仕事してなくて野放図な庭なのに、見れば綺麗だなって思ってしまって困る。蜘蛛の巣が光ってて綺麗、虫食いの葉っぱの織り成す影が綺麗、絡まる雑草の隙間からちらちら見える小花が綺麗、あちこちに重そうにぶら下がったたわわな果実が綺麗、地面に散って朽ちかけの葉や花に少し残った色が綺麗。

でも別に狂ってしまった訳ではないので、常識的に見たら、いや汚いよぐちゃぐちゃだよ掃除と手入れしろよ!って思う限界値を呈しているということも分かる。辺りの美観を損ねてすまない。今月は気候の良い夜は庭仕事にあてようと思う。
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そうだ、垣根の下の菊と言えば、陶淵明もこういう秋の暇日を詠んでたのを思い出す。

庵を結んで人境にあり
しかも車馬のやかましき無し
君に問う、何ぞよくしかるやと
心遠ければ地おのずから偏なり
菊を採る、東の垣の下
悠然として南山を見る
山の気、日に夕に佳く
飛ぶ鳥は相ともに還る
この中に真意あり
弁ぜんと欲して、すでに言を忘る

上記、意訳も入ってて、読み方はだいぶ嘘だけど。
「リタイヤ後、俺は人里で暮らしてるけど心持ちは世間を離れてもう僻地にあるようだよ、良い意味でね」という詩。くそう、陶淵明、悠々自適だな。

一方、まだまだサラリーマンの私はそんな境地から程遠く、心はめちゃくちゃ過密な人里の中にある。でも早めに死んだりしなければ、そのうち誰にも飲酒詩の境遇はやってくるんだろうから、いま多少面倒だったり居心地悪い思いしても、その時に思い出して恥ずかしく苦しくならないような日々を積んでおきたいとこ。


陶淵明全集(松枝茂夫・和田武司訳)

飲酒 其の五

結廬在人境
而無車馬喧
問君何能爾
心遠地自偏
採菊東籬下
悠然見南山
山氣日夕佳
飛鳥相與還
此中有眞意
欲辨已忘言

人里に廬を構えているが、役人どもの車馬の音に煩わされることはない。「どうしてそんなことがありうるのだ」とお尋ねか。なあに心が世俗から遠く離れているため、ここも自然と僻地の地に変わってしまうのだ。
東側の垣根のもとに咲いている菊の花を手折りつつ、ゆったりした気持ちで、ふと頭をもたげると、南方はるかに廬山のゆったりした姿が目に入る。山のたたずまいは夕方が特別すばらしく、鳥たちが連れ立って山のねぐらに帰っていく。この自然の中にこそ、人間のありうべき真の姿があるように思われる。しかし、それを説明しようとしたとたん、言葉などもう忘れてしまった。



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# by macchi73 | 2017-11-04 23:55 | 面白かった本など | Comments(4)
2017年 11月 03日
ツマグロキンバエ(褄黒金蠅)の疑惑
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秋のバラの花の上に、ツマグロキンバエが集まっている。ハエではあるが、成虫の食べ物は花の蜜のみで、腐肉や糞に集まる習性はないクリーンなベジタリアンだ。吸蜜の際には口吻がみよーんと伸びて象みたいな顔になる。

初秋に花の上でしょっちゅう見かけるハエではあるが、その幼虫時代は謎に包まれており、どんな生活をしているか不明らしい。地表を耕すとメスが寄ってくる習性があることから、蟻の巣への寄生が疑われたりもしているようだ。

そんな謎に包まれた過去を持つ普通種のハエだが、今朝はバラの蕾の上で青虫を突いているのを見かけた。たまたま近くで遭遇しちゃっただけかな?と思ったんだけど、嫌がって体を伸縮させる青虫にしつこくちょっかいをかける様子は、何か目的もありそうな……。

君ら花の蜜しか食べないベジタリアンだよな?もしかしたら青虫に産卵しちゃったりするのかな?まさか寄生蝿という一面が見られたりするのでは!?としばらくワクワクして見ていたが、そのうち暴れる青虫の振動で、地面の藪に落ちて見えなくなってしまった。最後まで見届けたく思ったが、出勤前だし朝の会議に遅れそうなので諦めた。

ありふれた蝿ではあるが、もしまた芋虫系にちょっかい出してるの見たら、その菜食主義が本物かどうかも怪しんでみようと思う。
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# by macchi73 | 2017-11-03 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)