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2016年 10月 10日
ハリガネムシと、衣替え
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ちょっと前から急に寒くなって、虫の死骸を見ることが増えた。なんだか寂しい感じがする。
って言っても、本当は常に虫は死んでるんで、取り立てて今の時期に特別に死骸が多いってことでもないんだろうけど。なにか冷え冷えとして、物悲しい。
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この間は、カマキリが死んで、そこに寄生してたハリガネムシも死ぬしかない、って場面を見た。

ハリガネムシは、本当なら秋頃には宿主を操って水場まで連れて行き、水中に脱出して越冬するはずなんだけど、途中で宿主に死なれてしまったようだ。カマキリもこの寒さで弱ってて水場まで辿り着く体力が無かったのか、それとも人に踏まれちゃったりした事故死なのか。



そんなこんなで、寒くて悲しい今日この頃。

なんでこんなに心もとないんだ……とめそめそ震えながらよく考えたら、ノースリーブや半袖しかないせいかもと気付いた。

それで、薄暗くて寒い週末に、衣替えをした。暖かい長袖を着たら、元気が出てきた。
人間って、虫とちがって衣類や自力で熱を保って冬を越し、いくつもの季節を見ることができるんだもんな。雪と氷の世界を知らず、一回きりの季節しか見ずにその辺にボタボタ落ちて死んでいく虫の分も、私は冬の景色をよく見て活動しようと思った。恒温動物として。長寿な生物として。まだ秋だけど。
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衣替えで、持ってる服を全部並べてみたら、もっさり大量だったのに驚いて、数えてみた。
スーツ2、ジャケット3、コート1、ジーンズ3、パンツ6(うへ、同じのばっか)、スカート3、ワンピース2(旅行用)、カーディガン2、ノースリーブ5、半袖7、長袖7、シャツ4、セーター2で、42着!(パジャマと運動着と式典用を除く)

服、そんなに持ってないと思ってたけど、年々増えて、けっこうあるもんだな。
だけどその中で毎日よく着てるのって、季節に関係なく1年中同じパンツ・同じTシャツだけだということに気づいてしまった……。しかも、古いものほどずーっと良く着てる気が。がーん。

で、着てないものは捨てようかと思ったけど、そうすると古いものを残して新しいものを捨てるというヘンテコなことになりそうだったので、この秋からは、全然着てないものも敢えて着るようにしてみて、それでも着なかったら処分しようかな、とか思う。

『運命の11着を選べると女の人生は動きだす』(MALIKA)

どんな服を選ぶかでどんな未来がやってくるかが決まる、らしい。なぜだ。

うまくやれば、どうも手持ちの服を11着まで減らせるっぽいので(違うかも。適当)、ちょっと読んでみようかなーとか思ったり。


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by macchi73 | 2016-10-10 13:22 | 出来事・その他 | Comments(7)
2016年 10月 09日
2016年の金木犀(雄しかいない樹)
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9月末から10月頭にかけては金木犀が満開だった。庭も家の中もずっと甘い香りで、なんだか浮かれる。

夜も窓を開け放して香りを楽しんでいたら、「今年は金木犀が早いよね、普通は10月も半ばくらいが花の時期だけど……」なんていう、道行く人の会話が聞こえて来た。

思わず、「そうなんですよ!私もそう思ってたんですけど、でも確かここ数年はずっと9月に満開日が来てんですよね……」と家の中から相槌を打ってしまいそうになる。が、夜中にびっくりさせては悪いので、実際には発声はしない。見知らぬ人への、脳内でのみの相槌だ。

それで植栽メモを引っ張り出して、ここ10年ほどの金木犀の満開日をチェックしてみると、やはり2014年からの3年間は9月後半が金木犀の満開日になっていた。

これってどういうことだろ?
単にここ3年の花期が早いと言えるのか、それとも寧ろ、10月後半が金木犀の時期だったのは昔の話で、今は9月後半が金木犀の季節と言うこともできるのか?

ねえ、そこのところ、あなたはどう思います?……くらいに脳内で見知らぬ人に話しかけ続けるとこだったが、その頃には当然、通りすがりの人たちはずっと先に行ってしまっているのだった。で、真っ暗な窓の外には、金木犀の香りだけ。


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そういう訳で、花の盛りが9月末なのは、ここ最近の流れから言うと実はそんなに驚くほど早いという訳でもないのだけれど、今年は花が散るのも早かった……と思う。迂闊なことに、毎年花の盛りばかり気にしていて花の終わりは記録していなかったので、もしかしたら感覚で言ってるだけかもしれないが。

ある日気づいたら、ちょっと前まで樹上にあったオレンジ色が全部地面に移動してしまっていて、「え、もう終わり?」と、ちょっとびっくりしたんだった。今年はずっと暑さが続いて、いきなりバタバタっと肌寒くなったからか?
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地面に落ちてしまった金木犀の花は、オレンジ色の絨毯みたいで綺麗ではあるけれど、踏ん付けて歩いても、もう、あの魅惑の香りはしないのであった。受粉のための虫を呼び寄せるための花の香りだと思えば、そりゃそうか。

だけど、金木犀は雌雄異株の樹木なのに、原産地の中国からはオスしか運び込まれなかったと聞く。そしたら、幾らたくさんの花を咲かせて虫を呼んでも、花粉がメスまで辿り着くことは無いんだな。さらに言えば、金木犀の香りは日本の蝶や蚊にはむしろ忌避効果となることが多いらしい。原産地では、その香りに呼ばれて来る虫がいたんだろうと思うけど。

呼ばんとする虫も雌もいないのに、それでも毎年辺り一帯を甘い香りにするほどたくさんの花を咲かせてると思うと、金木犀、ちょっと寂しい感じもする。

(でも、その芳香のせいで人の手によって挿木で殖やされてることを思えば、メスなしでも、実は繁殖戦略には成功してると言えるのか?)
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ブラッドベリの『霧笛』を思い出した。
呼んでる相手はもういない、というつながりで。


『ウは宇宙船のウ』(レイ・ブラッドベリ)


ブラッドベリの短編集。どの話もすごく良い。

『霧笛』は、ずっとひとりぼっちで何百万年も海底で眠っていた地球最後の恐竜が、仲間の声に似た灯台の霧笛に呼ばれてやって来て、霧の中、灯台に向かって、もうどこにもいない仲間を求めて鳴く話。

ブラッドベリが書くSFって、いつもなにかポエジーがあると思う。

(→萩尾望都の漫画版もあったので読んでみた。こちらも原作の詩情そのままで面白かった。)


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by macchi73 | 2016-10-09 22:20 | 書籍・CD | Comments(5)