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2015年 10月 29日
ハロウィンのお菓子
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いいもの作ったから見て〜!と子供に呼ばれて行ったら、夏みかんで作ったジャック・オー・ランタンが暗闇で光っていた。上手でしょー、ナイフで自分で作ったんだよ!とコッチを見る目が、なんだかソワソワしている。浮かれている。そうか、今年ももうこの時期が来てしまったか。早いな。
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今週はハロウィンだよ、カボチャのご馳走作ってね、友達とお菓子交換会する約束だから怖いお菓子のアイデア一緒に練ろうね、と非常にワクワクした面持ちで言う。明日は早く帰って来てお菓子作りだよ!約束ね!と、盛り上がっている。

しかし、結局、早くは帰れなかった。
ってかさ、無理なんだよ、忙しいんだから。毎日見てりゃわかるじゃん、約束とか無理なんだよ、もう何にもできないよ……と、開き直る私はチキン。帰ってきたね〜、よーし、じゃあ今から作るかーと、動じない娘はタフガイ(ガイなのか?)。

それで、ずいぶん夜遅くになってから、一緒にグロテスクなクッキーを作ることになった。
こちらのレシピを参考に(→ハロウィン☆目玉スノーボールクッキー)、アーモンドブードルの白いクッキー生地を作って、ココア生地で瞳孔を、自家製ベリージャム生地で虹彩を作る。余った生地は、指にしちゃおうか。うわっ、作ってみたら、予想以上に気持ちワルっ。

夜、怖いクッキーの焼き上がり状態を確認しながら、二人で大きなオーブンを覗き込んでると、なんだか魔女になったみたいな気分だ。

オーブンの炎に横顔を照らされながら、「えーと、目玉が……じゅうく、にじゅう、にじゅういち……これって何人分だろう……」って、独り言こわいよ。

あした友達びっくりするぞ〜と嬉しそうな娘の傍で、ふと「ご家庭で親御さんに引かれたらどうしよう……」なんて心配になったりもして、「やっぱ指は二人で食べちゃおうよ」とか提案するワタクシ。ワンモアチキン。
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by macchi73 | 2015-10-29 23:55 | 【庭】収穫、料理 | Comments(6)
2015年 10月 28日
キバネカミキリモドキ(黄翅擬天牛)、じゃなくてハムシダマシ
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忙し過ぎて、仕事以外の色んなことを失念し、プライベートで決まり悪い思いが続く日々。健忘症だったらどうしよう。

先月くらいに、玄関を出た時に足元に小さな虫がいるのを見た。
「虫だ……地味だけど、名前は知らないな……」くらいに思って、なんとなくしゃがんで写真だけ撮った。カミキリに似てるけど、胸部が筒形でちょっと雰囲気が違う。でも、綺麗な柄もなく面白い形でもなく、動きも変わったところが無いので、多分これは後でも調べる気にならないだろうなと思いつつ。

そしたら今日、いきなり「あ、あれってカミキリモドキって名前かもな」と、ふと思い出されて図鑑をチラ見したら、本当にそうだった。なんでカミキリモドキっていう名前が出てきたんだろう?と不思議に思ったら、2年以上前にちょっとだけ調べたことがあったようだ。2年前の私は、ジョウカイモドキとジョウカイボンと、カミキリモドキを比較してみたいと思ってたんだ……すっかり忘れてた。けど思い出した。

カミキリモドキはカンタリジンという毒を持ち、皮膚に付くと火傷のようになるので火虫と呼ばれているらしい。その熱さから、高熱で亡くなった平清盛に関連付けられたりもする……とか、前に調べた知識が芋蔓式に蘇って来たら、ただのぼんやりした「虫」にしか見えなかったのが、ちょっと違ってクッキリした感じに見えてきた。次から見かけたら、「あ、カミキリモドキだ」って思うようになるだろう。

→ご指摘により、カミキリモドキではなくハムシダマシだと判明。
画像検索かけてみたら、カミキリモドキも色味や大きさは似てるけど、並べてみると顔つきも体つきもだいぶ違う。
次から見かけたら、「これはモドキか?ダマシか?」って、もっと興味をもってしげしげ見るようになるだろう。
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by macchi73 | 2015-10-28 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(4)
2015年 10月 17日
アロニアのヨーグルトチーズケーキの作り方
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アロニアとは、別名チョークベリー(たまにチョコベリー、チョコレートベリーとも)。
アントシアニンをはじめとするポリフェノールやカロテノイドを非常に多く蓄えていて、とっても栄養価が高い果実らしい。

−−ただ、苦くてとてもそのままでは食べられないのだけどね

と仰ったのは娘の華道の先生。
お花の活け方だけでなく、植物談義があるのが楽しい教室だ。
でもピノコちゃん、こういうの好きそうだからお料理に試してみる?と、ホホホと笑って、沢山の果実がついた枝をくれた。娘、嬉しそう。

それで試しに洗って一粒食べてみたら、グワッ!シブい!口中に強烈な渋々の膜がこびりついた。これは確かにとてもじゃないけど食べられないや。見た目はジューンベリーにも似て、美味しそうなんだけどなあ。

アロニアを食草とするムラサキイラガの幼虫だけが、モクモクと美味しそうに枝の上で食事中。
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食べられるものが目の前にあるのに、食べられない。悔しいことです。つまらないことです。

で、webで食べ方を調べたら、「冷凍→解凍」を4, 5回繰り返すことで渋抜きができるらしい。

それは試してみるしかあるまいな……と食い意地のままにスックと立ち上がり、アロニアは花瓶から台所に移された。実を毟る。そして冷凍。
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時々思い出したように常温で解凍して、一粒食べてみる。
が、いつまでたっても苦い。これはダメだ……。

そのうち、アロニアは冷凍庫の隅で忘れられた。そして数ヶ月。


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土曜出勤した今日、帰宅したらもう真っ暗だった。
すっかり日が短くなったなあ。このごろ休みがとれないなあ。

せめて何か一つでも休日っぽいことをしたくて、良いものはないかと、家の中の色んな扉をガタガタ開ける。そして冷凍庫の中に、忘れられたアロニアを発見。

試しに一粒かじったら、渋くない!!遂にやった!

これは何回も凍らせ、解凍し、また凍らせた結果なのか?それとも、ずっと凍らせっぱなしだった結果なのか?

渋味が抜けたからと言って、ぜんぜん美味しい果実でもなかったという事実は少しひっかかるが(まあ、ウリは栄養価だからな……)、それでもなんだか嬉しい。今日の休日の証にコレを使わない手はない。

休日の遅い夕食までは、あと2, 3時間ある。
夜のデザートに、チョークベリーのケーキを作ることにした。

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時間をかけずに、夕食の準備の邪魔にもならずに作れるデザートってなんだ?と考えれば、レアチーズケーキしかない。レシピは3ステップ。火もほとんど使わないし、とっても簡単。助手ピノコよ、手を綺麗に洗ってこっちおいで。

【ステップ1:タルト型を作る】

ダイジェスティブビスケットを砕き、バターと捏ね合わせて、タルト型に敷き詰める。
材料の量は、タルト型の全体に行き渡るくらいの枚数を、目分量で。

「うわー、手がバターでヌルヌルするよ〜」と娘。

綺麗に砕いて型の縁までぴっちり敷き詰めたら、ラップして冷凍庫で寝かせておいてちょうだいね。まかせたよ。

その間に、お母さんは次のステップの材料準備をするね。
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【ステップ2:フィリングを作る】

ヨーグルトとクリームチーズと砂糖をざっと混ぜる。
量はだいたい、ヨーグルト:クリームチーズ:砂糖=1.5:1:0.3(150g:100g:30g)くらいかな。
今回は、手元にあった、水切りヨーグルトときび砂糖を使った。普通のヨーグルトと砂糖でもOK。

「うわー、手が冷たくてしびれるよ〜」と娘。

ダマを潰して滑らかにしたら、大さじ2の水でふやかしておいたゼラチン1袋(5g)を湯煎して、混ぜるからね。そしたら、ステップ1で作った型に流し込んで冷蔵庫で冷やし固めておいてちょうだいね。たのんだよ。

その間に、お母さんは次のステップの材料準備をするね。
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【ステップ3:トッピングを作る】

チーズケーキが冷蔵庫で固まる間に、トッピングを作ろう。
渋抜きの済んだチョークベリーに洋酒と砂糖を振りかけて、小鍋で煮る。

「うわー、お酒の匂いで酔っ払うよ〜」と娘。

このまま焦がさないようにかき混ぜて、お酒が蒸発してイイ感じになったら、ケーキの上に飾り付けてちょうだいね。その間に、お母さんは、後片付けするね。よろしくね。

ハイ、それで完成だよ! 簡単レシピでしょ?

…… そしたら、娘が顔をあげてニヤッとして、

「うん、デザートの時には『企画・お母さん、お料理・ピノコ』ってみんなに言ってね」

と言った。確かに。
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なにかブラッディな仕上がり……

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夕食後。
家族みんな分の紅茶を沸かし、「ピノが作ったケーキですよー」と、デザートをサーブするために飛び回っている末っ子、得意そう。

「ん。アロニア、薬っぽい味がする」「いや杏仁豆腐の風味が微かに」「うーん、この味はどこかで知ってる……」などの感想が飛び交う。チーズケーキ美味しい、アロニアは微妙、というのが家族の総意か。

可笑しく思いながら、お皿にせっけん洗剤(弱アルカリ性)をかけたら、赤っぽかったアロニアの汁が青黒く変色した。おー、アントシアニンだな、疲れ目に効くかもな、って思ったり。



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by macchi73 | 2015-10-17 22:29 | 【庭】収穫、料理 | Comments(2)
2015年 10月 11日
ゆっくりと、苦しみをもって
天気の悪い連休、家の奥の狭い部屋に引きこもって過ごす。持ち帰り仕事。

末っ子が足元で粘土工作を始める。そのうち、大きな羽根布団を私の机の下の狭いスペースに持ち込んで、ふかふかの中に埋もれて本を読む姿勢で落ち着く。つられて、私の足元も暖かくなる。家族の会話はそんなに無いが、これはこれでありだと思いたい。
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暇な時間にはピアノを弾いてた。
ここ数日でサティの「ジムノペディ」を覚えた。
ちゃんと弾けるよう、ペダルを買ってきた。それからヘッドホンも。
深夜、目が覚めた時に暗い部屋でヘッドホンつけて暇つぶしに弾いてると、月夜の船で一杯やってるみたいなゆらゆらした気分になる。安らかで楽しい。

で、本当はどんな風に弾くもんなんだろうと思って調べたら、サティ自身からの指示は「ゆっくりと苦しみをもって(Lent et douloureux)」だと知った。ええー、苦しみか……想像してたのと違ったな……。

Wikipediaによれば、大勢の青少年が全裸で踊る古代ギリシアの祭典(ジムノペディア)に曲想を得て作られた曲らしい。踊りの情景なのに「苦しみをもって」っていうのがすぐにイメージできないけど、古代ギリシアはそうなのか?目を瞑って、想像してみる。(ボリウッドの群衆ダンスが浮かんでかき消す)

ギリシアと言えば、学生時代の古代ギリシア語クラスのイメージ。
そういえばその時の『イーリアス』の両軍激突の場面、群衆の中で倒れゆく青年兵士1名にいきなりクローズアップして長々と壮大な比喩で語り出したりして、やたらスローモーというか、重厚かつ大仰だった記憶がある。"ゆっくりと苦しみをもって"、そんな感じなのか?

重い足を引きずって、もたれあいながら、ゆっくりと踊りを捧げる青年兵たちを想像して弾いてみる……ぐったりと疲弊して……カモウオー、カモウエイス、カモウエイ、カモウオメン、カモウエテ、カモウシン?(適当)

「人間はオリュンポスの神々の与える運命に勝てません」ギリシア語の先生の顔を思い出したりしていたら、あれ、疲れた兵士に乗っ取られて、ゆらゆらする月夜の船がなくなった。がーん。

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動画を見たら、思ってた弾き方じゃなくて驚いた。
左手だと思ってたとこが右手だったり。
で、何件か動画検索してみたが、どうもみんな同じ方法で弾いてるっぽい。ピアノの指使いって、字の書き順と同じように、正解が決められているものなんだっけ?そしてそれはどこで知る?




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作曲家のエリック・サティは、コクトーと組んだ舞台の楽曲も作っていたと読んで、久々にコクトーを本棚から引っ張りだして読む。

……恐るべき姉弟の子供部屋と、自分のデスク周りが重なった(主に散らかり具合が)。

『恐るべき子供たち』(ジャン・コクトー)

毒薬、写真、がらくたなどの雑多な宝物に溢れる混沌の子供部屋を神殿として、大人になるのを拒否した姉弟の物語。

コクトーの本の中で一番面白いと思う。
だけど、いかにも1920年代パリって感じの芸術至上主義っぽい才気キラキラ感は、やっぱり若い頃の方がグッときたなーとも感じた。ってか、「子供の無邪気な残酷さ」みたいなのって、実際に子供を近くで見るようになればなるほど、大人の作ったある種のファンタジーってとこもあるよなあ?って感じもしている。

あと、生年から考えるに、サティはどっちかっていうとベル・エポックの人で、コクトーたち狂乱の世代より一世代前って感じかな?

サティも色々と面白い人だったようだ。
コクトー以降の一時期は、みんな意識的に変わり者をやってたと思うけど、その一世代前の変人は、もっと止むに止まれぬ地に足がついた変人が多い気がする。著作もあるみたいなんで、今度見てみよう。



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by macchi73 | 2015-10-11 23:55 | 面白かった本など | Comments(4)