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カテゴリ:書籍・CD( 152 )

2015年 07月 23日
イギリス夏休みドライブ:2日目(ダートムア)
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2015夏休み旅行の2日目は、ムーアが広がるダートムア国立公園の観光。
公園と言っても物凄い広大なので当然ハッキリした区切りも見当たらず、中にも普通に点々と村のようなものがあったりする(公園面積 954 km², 東京都の半分弱の大きさ)。
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 2日目(ダートムア観光)


▶︎ 6:00前 起床(早起き!)
宿の前の広々とした野原を散歩したくて、珍しく早起きできた。
早速チャチャッと身支度して出ようとしたら、単独行動禁止!と夫に注意される。で、みんなを誘ったが、子供たちは「庭の動物と遊んだりバドミントンしたりアニメ見てる方がイイ〜」と連れない。夫はまだ眠いという(ドライバーお疲れ様)。で、友人に付き合ってもらって二人で早朝荒野の散策をした。
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背丈ほどの藪が茂る荒野の中には、草が刈られた道、草を踏み倒しただけの道などがあっちこっちに伸びている。
それらを辿って歩くと草の上に小さくて丸い糞がたまに落ちているのでワクワクする。これは野ウサギがいるっぽい……。とか思ってたら、早速見つけた!!歩いていた先方で、小道を横切って藪から藪へ飛び込むウサギ発見!!うわー、一気に目が覚める!!「ピーターラビットに似てる」と冷静な友人。本当は這いつくばって藪の中のウサギの跡を探したい気がしたが、友人の手前、ちょっと恥ずかしくて衝動を堪える。

藪の中からは、カチカチ、チッチ、ピーピー、いろんな鳥の声が賑やかに聞こえて、囀りの中を歩いているみたいだった。私たちの足音で、色んな小鳥が飛び立つ。そのうち小雨がぱらついて来たので宿に戻る。戻り道、なんか地面から規則的な振動が伝わって来たと思ったら、大きな馬に乗った人が荒野の向こうを駆けて行くのが見えた。これ、地面に耳をつけたら色んな動物の足音が聞こえそう。

宿に戻り、みんなで簡単な朝食を食べてたら晴れてきたので、今度は夫と散策に出た。今回はずーっと丘を越えるところまで足を伸ばすと、遠くにリッチな感じのペンションが見えた。犬の群れの声が移動してくる……と思ったら、大きくてスリムな格好良い犬を連れた男たちが開けた野原からこちらの藪に向かってきている。うわー、これはウサギたちドキドキじゃないか?

なんて思ってたら、またウサギを見かける。やった!……が、すばしっこくって写真は無理だ!その代わり、ウサギ道っぽい草のトンネルや、地面の穴を見つけた。この広い野原を、私には見えないウサギたちが縦横無尽に駆け回っているのかと思うと、なんだか楽しい。犬に気をつけろよ!と思う。

▶︎ 9:00 Glastonbury着、食事と観光
Bristolの宿を出て、40分くらいのドライブでGlastonbury という街についた。休憩を兼ねて、食事と散歩をする。

グラストンベリーは、一言でいうと「スピリチュアルの町」という感じ。アーサー王とグイネヴィア王妃の墓があると言われるグラストンベリー修道院は、イギリス最古のキリスト教の遺跡らしい。そのアーサー王伝説のせいか、街全体が、魔法・妖精・ヒーリング・ヨガ・占いなどに満ち満ちている。それがいたく子供心にヒットしたようで、お店巡りで興奮することこの上ない。1時間ほどの滞在にしとこうと思ってたんだけど、子供達が楽しそうなので、結局半日近くを過ごしてしまった。

Glastonbury 街中
街中のお店には、魔法の杖や魔女の鍋、なんかの骨や指輪、コスプレみたいな衣装などなどがゾロリと並んでいる。おもちゃ屋さんにも、面白いものが多い。
街の教会の芝生の上には ラビリンスと呼ばれる模様が書かれていた。和解と調和の精神で歩きましょうと書かれていたので、みんなでそのようにしてみる。
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Charris Well(庭園)
前に写真で見て、来てみたいと思ってた庭園。
全部見てまわっても30分程度の小ぢんまりとした庭だけど、とっても居心地の良い綺麗なとこだった。ウチもこういう庭にできたら良いなあ。
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チャリスの湧水はイギリスの中でも最も古く水量も豊富らしく、神聖視されたりしているようだ。
有名なパワースポットで、ジョンレノンもここで「イマジン」の構想を練ったりしたとか。所々にじっと瞑想してる人たちがいて、子どもたちもつられて座禅を組んでじっと瞑想したりしていた。行儀が良くて大変よろしい。この赤い聖なる水は飲むこともできる、と書かれたグラスが置いてあったので一口飲んでみる。とても冷たくて、鉄の味がした。
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Glastonbury Tor(トーの丘)
アーサー王伝説に出てくるグランストベリー修道院の近くにあるトー。
Tor(トー)って、コーンウォール移動中によくみかけた表記だけど、丘とか高所っていう意味なのかな?よく分からず。試しに登ってみたら、けっこう高くてしんどかった!
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登る途中には家畜も自由にうろついており、足元は糞注意。トーの丘は、糞の丘でもあった。
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てっぺんの塔の中は、なんか座禅を組んで瞑想している人たちでいっぱいだった。
丘の頂上は凄く見晴らしが良くて、向こうの海峡までが見渡せた。例のごとく柵などないので、子どもたちがはしゃいで駆け回っているのを見るにつけ、急斜面を転げ落ちたらどうしよう……とドキドキして足が萎える。それを可笑しがって、斜面のふちでわざと転ぶ真似などする子供たち。そういう冗談はヤメロ!と叫ぶと、めちゃくちゃ嬉しそうに笑う。ハイテンションな子どもたちって、心臓に悪い。
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▶︎ 15:40 Bovey Tracy着、チェックイン
Glastonburyから1時間半くらいで、宿のあるBovey Tracyに到着。
グラストンベリーで長く遊んだので、もう4時近い……。車を宿前に停めてみんなには車内で待っててもらい、チェックインだけ急いで済まして、まっすぐダートムア国立公園に向かう。

今日の宿はThe Cromwell Arms。
市街地にあるパブの裏側が感じの良い庭になっていて、後ろに幾つか部屋がくっついている。これなら今晩は晩御飯も宿で食べれるから、ギリギリまでダートムアで遊べそう。
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▶︎ 16:00 - 20:00 Dartmoor National Park
Bovey Tracyからは、すぐにダートムアに入ることができる。

まずは一番近いインフォメーションセンターに向かい、公園内の地図をもらった。おすすめスポットは?と聞くと、フームと考えた様子で「ここはとてもとても広い……」と言うので、とりあえずそこにあったポスターに大きく載っている石橋みたいなものの写真を指差して聞いたら、Postbridgeという場所だと言って行き方を教えてくれた。

公園は、本当にとてもとても広かった。
なので基本は車で流しつつ、面白そうなものがあれば車を停めて散策する。道路脇には点々と車止めのための空き地があるので、動物の群れや登ってみたい岩山(岩登りしてる人たちはけっこういた)、走り回りたい野原など見つけたら、だいたいその付近で適当に降りて遊ぶことができた。
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ムーアに降り立ってみると、色んな草に覆われた足元はフカフカしていて、ちょっとスポンジみたいな感触だった。ダートムアは湿原とは言っても、雨水をよく吸収・分散する泥炭の厚い層に覆われている湿原なので、雨が降っていない限りは表面は乾いているようだ。ただ、インフォメーションでもらった地図をみると危険地帯のマークなどもあり、その辺りは底なし沼みたいな湿地になっていて遭難者とかもいるようだ。地図なしで闇雲に移動しないようには気をつけないといけないかもしれない。
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あちこちで、羊・馬・牛・ウサギ・色んな鳥などが、群れで、または一匹で、頻繁に見られ、とても楽しい。
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古代の石橋(Postbridge)
ダートムア国立公園内にある川にかかる石造りの橋。13世紀頃に作られた古いものらしい。
川の水は透明で、子どもたちと覗き込むと魚が泳いでいるのが見える。

川沿いを歩くと、花が咲き乱れていてとても綺麗。
いかにもワイルドフラワーの花畑といった中にジギタリスがよく咲いていたけど、こっちだと野草だったりするのかな?川に沿ってずっと散策したら、野原の奥の方に、どこかに続いている散策用の小道のようなものもあった。試してみたい気がしたが、さすがに今からだと途中で暗くなりそうなのでやめた。残念。
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▶︎ 20:30 宿、夕食
ムーアを堪能後、暗くなる前に宿に戻る。
6人用の大きなファミリールームが安かったので一室借りたら、クローゼットには古いオモチャ箱なんかもあって、「おおっ!この宿は良いね」とみんなに言われる(←えっ、それって、昨日の宿は……!?)。
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おもちゃ箱の中を見て「あっ、これは俺が子どもの頃に気に入って遊んでたものと全く同じのだ、すげー!」と嬉しそうにする夫(TOMY製)。子供たちはツイストゲームなどして遊ぶ。
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それからたっぷり食事して、まだ遊んで、明日に備えておやすみなさい。子どもたち、二段ベッドをどのように使うかでしばし議論した後、妥協案に至って眠る。

なんかダートムアが思っていたよりみんな楽しそうだったので、英国最西端(ランズエンド)の地を踏むという計画はやめて、明日もダートムアでも良いかもな……とか思ったり。

もっと時間があればなあ!しばらく滞在して、ダートムア探検するのも面白そうに思う。

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ドライブ中、子どもたちが気に入って歌いまくっていたのは、 ヒゲ美人コンチータのアルバム。見た目はインパクトあるが、歌は朗々と歌い上げるスタンダードな感じ。歌謡曲っぽい。


子供たちは歌詞がわからないので、だいたいは「コンチータはコンチ〜タ ♪ オオ!」という歌詞で気分良さそうに歌っていたので笑った。

が、サビだけは何故かいきなり上手な英語になってたり。


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by macchi73 | 2015-07-23 23:55 | 書籍・CD | Comments(0)
2015年 07月 22日
イギリス夏休みドライブ:1日目(コッツウォルズ)
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2015夏休み旅行の1日目は、コッツウォルズ観光。
コッツウォルズには大小の村があり、それぞれ観光地として有名なようだが、とりあえず子供たちが楽しそうなBurton-on-the-Waterを目的地に設定する。
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 1日目(コッツウォルズ観光)


▶︎ 9:30 ロンドン発、寝坊
早起きして7時には出よう!とか言ってたのに、みんなでゴロゴロしてたら9時を過ぎた出発になってしまった。夏のイギリスって夜も9時過ぎまで昼のように明るいから、ついついみんな夜更かししちゃうんだよなあ。

時間があればSwindonを通過してXTCのアンディ・パートリッジを探そう!とか言ってた夫だが、一番寝坊だったので、パートリッジは省く方向でプリーズ。ちなみに「もし本当にパートリッジ見つけられたらどうすんの?」と聞いたら、「うーん、別にどうとかないな……遠くからちょっと見て…帰る…?」という。却下。

XTCはSwindon出身のバンド。なんで、故郷近所のWhite Horseの地上絵をジャケットに使ったりしている。


▶︎ 10:30 ドライブ休憩
ロンドンからは高速(M40)にのってひたすら西進。
途中オックスフォード付近のサービスエリアで一回止まって、おかしや飲物など補給する。道中あちこちにあるSAには、トイレ・コンビニ・ATMなどが設置されていて、色々と便利だ。

夫が走行中に時々、「macchi, 今ってどこ走ってる?制限速度っていくつ?」と鋭く聞いてくる。イギリスって高速道路(M**)が無料でゲートなどが無いので、主要幹線道路(A**)からシームレスに繋がっているのが、ドライバーとしてはたまにドキドキするとのこと。ちなみに制限速度は、Mは70マイル(112km/h)、Aは60マイル(96km/h)、Bだと30マイル(48km/h)くらい。

だんだんと、道の景色が田園っぽくなってくる。

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▶︎ 11:40 Burford 着、ランチとショッピング

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コッツウォルズらしい黄みのあるレンガで統一された綺麗な街並みに入ったので、休憩して昼食。
Burfordはコッツウォルズの中では大きい街で、お土産や食事に向いている場所のようだ。骨董店や小洒落たお店が多くて、散策が楽しい。観光客の人気も高い。

ランチとCream Teaを堪能の後、街を散策してたら、スポーツ専門のアンティークショップで上の子に頼まれていたものを発見した。いくらイギリスでもそんなもの都合よく見つからないよーと思っていた物だったので、すごく嬉しい。旅の幸先、良さそうな予感!

▶︎ 14:30 Bourton-on the-Water 着、散策と子供レジャー
Burfordから車で20分くらいでお目当てのBourton-on-the-Waterに着く。
村の中心を流れる川には、フワフワの雛を引き連れた子育て中の水鳥たちや、魚を網でとって遊んでいる子供たちがいた。川の獲物を見せてもらったら、日本のハゼとよく似た魚だった。

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Bourton-on the-Waterでは子供が好きそうな、ミニチュアタウンと迷路に入る。どっちもとても面白かったので、オススメ。

ミニチュアの村(Model Village)
本格的なミニチュアのBourton-on the-Waterの街並みがあって、中を歩きまわれる。
「あ、これさっき通ったお店だー!」「みて! 進撃の巨人のマネ!」とか、子供にすっごくウケていた。

なんと、ミニチュアの街の中にもModel Villageがあって、そのミニModel Villageの中にも、さらにミニミニModel Villageがあって、そのミニミニModel Villageの中にも微かにミニミニミニModel Villageが見えるという面白さ!

もしかして私たちのいるココの上にも、もう一階層大きい世界があって、上から覗かれてたりしてね……と言ったら、子供たちが「あー!!合わせ鏡の世界だ!」と言った。なるほど。

e0134713_18383664.jpg人物と一緒に撮らないと、本物か模型かわからない精密さ加減。路地の向こうの景色や、建物内部のステンドグラスなんかもちゃんと作り込んである。

ただし、ビレッジの出口脇にある「人形展」ってのは、入る価値なし(£2)。っていうか、ちょっと大人風味のセクシーな洒落など並んでいて(透明人間の新婚初夜、とか)、子どもがいると「これどういう意味?」とかしつこく質問されて困る……。

オアシスのリアムが「この小さな村は俺の心のオアシスだ」とかなんとか言ってる記事が貼られていて、笑った。



トンボの迷路(The Dragonfly Maze)
Model Villageのすぐそばにある迷路ゲーム。
小さい生垣迷路だが、けっこうみんな迷ってしまって、何度も同じ人たちとすれ違って、お互い照れ笑いしたりする。
謎解きは、窓口でも言われたが、英語ネイティヴでないとかなり難しい。
が、ちょうどネイティヴのグループが隣で謎解きしていたおかげで、それを聞きかじって私たちも見事正解(カンニング!)。迷路の中のある場所に立って、あることをすると、隠れたトンボが姿を表すという仕掛け。面白かった。

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▶︎ 17:00 Bibury 着、散歩
レジャーを楽しんだ後、南下して宿に向かう。
途中で楽しそうな場所があれば車をとめて眺めたりしてゆっくり進む。
古い街並みで有名なBiburyでは、白鳥や牛がすぐそばまで寄ってきて、子供たち興奮。

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▶︎ 19:00 Bristol着、橋観光
コッツウォルズを出て西南に進んだところで、巨大な橋を通る。
The Crifton Suspension Bridgeと言って、世界一古い吊り橋らしい。車をおりてちょっと見物してみたら、物凄い眺望だ。「うわーすごーい!」とハイテンションになって動き回る子どもたちを見ると、お腹がスースーするみたいな髪の毛が逆立つみたいな気分になる。怖い。子どもたちの不規則な動きが怖い。

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ここはBristolという街で、ちんまり可愛かったコッツウォルズの村々と全く違う、非常にゴツい雰囲気の港湾都市だ。10〜18世紀に商業港として繁栄を誇った場所で、今はブリストル大学と西イングランド大学の学生が多い大きな街らしい。

e0134713_19195851.jpg橋には、イギリス版「いのちの電話」である "SAMARITANS CARE” の看板が……。

なんだかわかる。ついつい吸い込まれそうになる高さと景色の美しさだ。怖い。



▶︎ 20:00 宿着、困惑
Bristolから南下したところに安い宿を予約してたので、そこに向かう。
が、ついたら門がしまっていて誰もいない。宿の前に広がるのは荒野ばかりなり。「これって、どうなってんの?」と夫や友人に聞かれるが、私もどうしたものやら。

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ここで、どこに助けを求めるべきか……?


宿からメールでもらっていた電話番号にかけるが、何度かけても留守電。ヘロー、ヘロー、ウィアライブド、バット、ウィ・キャンナット・ファインド・エニバデ、ヘルプ!とか吹き込んでみるが、コールバックも無し。仕方ないので、ヨイショと門を乗り越えて敷地内に侵入し、しばらくその辺の扉をガチャガチャやったり、近所のドアを叩いてみたりする。

そしたらやっと前の建物から人が出てきて、ここじゃ何もできないよ、車で村の入口の方に行ってそこで受付しなと言われる。「また道を戻るんだね」と私を見る夫の視線がやや冷たいが、イヤ全然そんな情報なかったんだって!サイトにもメールにも書いてなかったんだって!と言い訳しながら、車で受付に向かう。

そしたら、ついた先には無人の事務所に佇む白人親子がいて、「私たちも20分以上ここで待ってるけど誰も来ないのよ……」とか言う。がーん。どうしよう。途方に暮れてしばらく一緒に立っていたら、やっと一人の女性がやってきた。で、鍵をもらって帰り、ついに(!)宿に入れた。はー。

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宿はメンテナンスばっちりという感じではなく、「空気入れ替えないと!」と早速友人が窓を開けて回っていたが、丸々一棟貸切でリビングやキッチンも広く、ベッドルームは3つもあるし、庭にはヤギや子犬や猫がいたりして子供が喜ぶ。この微かに田舎のカビ臭い壁の薄い感じ、なんか懐かしくて私は嫌いじゃないかも……。

e0134713_19321267.jpgどの動物も人懐こくて、子供たちによじ登ったり、手から葉っぱを食べたりするが、子犬が近づくと子やぎがビビって直立する。

可笑しい。ペット同士は仲良しじゃないのか。



▶︎ 23:30 夜の訪問者、恐怖
その夜中、宿のオンボロドアをガンガン叩く人あり。
用心して窓から覗くと、暗闇に白人男女が立っていた。何かあったら即ぶん殴れるように(嘘)、手元に重くて硬いカメラを置き、細めにドアを開けてみる。

そしたら、ぼくら遥々オーストリアから来たのに、予約したこの宿についたら鍵もないしスタッフもいないんだよ、君らはこの宿の人?とか聞かれる。なんと!さっきの私たちと同じ状況の人たちだった。

「ほらなー、私だけじゃないんだよ、みんなこの罠にはまるんだよ!そういう宿なんだよ!」と、冤罪が晴れた気分だ(だが、そんな宿をとったのは私だ)。

で、レセプションの場所を伝えてみるも、時刻はそろそろ0時だし。
もし誰もいなくてどうにもならなかったら、ここの1ベッドルーム使っても良いよと話して別れる。

そんなドタバタで、なんか可笑しい気分になって、ぶらっと目の前に広がる広野に出たら、満天の星だった。

うわー綺麗!!

あまりに何も無いのでしばらく外でボーッとする。そしたら深夜もだいぶ過ぎた頃、さっきのカップルが戻ってきて、鍵借りられたよサンキュと言った。よかった。お疲れ。おやすみなさい。
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コッツウォルズを通過してみたのは、ロンドン北西部の田舎ということで、好きな映画『狼男アメリカン』の現場に近いと思われるから。で、泊まった宿が、いかにもB級ホラー映画で宿泊者が一人ずつやられていくような雰囲気だったのでちょっとドキドキした……ワタシ的に、大満足!!

狼男アメリカン (デビッド・ノートン監督)

子どもの時にテレビで観て、恐怖と笑いとどっちを狙ってるのか良く分からず、なんかヘンテコな雰囲気で好きになった。主人公の友人がゾンビになっちゃって、時々気軽な感じで忠告にやってくるのが妙に可笑しいような悲しいような。

ヒロインの看護婦役のジェニー・アガタが、とにかく色っぽい。私が知ってる中で一番の美人かもと思っている。


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by macchi73 | 2015-07-22 23:55 | 書籍・CD | Comments(0)
2015年 07月 04日
Tour de France 2005 / 2015
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いかにも梅雨っぽいジメジメ続きだ。

雨の重みで、庭の徒長した草花がクテッと倒れまくっている。つられて自分もグテッと気怠い。薄暗い部屋で、子供が退屈している。出かけようよー!暇だよー!とまとわりついてくる。いまお母さん本読んでるんだよー、たまの休日なんだからちょっとほっといてくれよー、と部屋から部屋へ逃げてたら、どこまでもついてきて、

ホ ン ハ ・ イ ツ デ モ ・ ヨ ル デ モ ・ ヨ メ ル デ シ ョ ー !

と、シューシュー唸りながら言う。目が据わってる。うわー、その顔は可愛くない……けど一周して可愛いかも。

仕方ないから一緒に雨散歩に出た。
娘はまだプリプリしてる。なんだよ言う通りにしたのに、と言うと、オカーサン遅いんだもん!もう午後になっちゃったし!と乱暴な歩き。怒りん坊だなあ、と言ったらギロッと睨まれ、手を伸ばしたらパシッと振り払われた。傘さしなよーと声かけても、小雨に濡れて歩くのが好きなの、なんて鼻息荒くいうので、一緒に傘無しで歩いていたら、窓から見るよりは意外と降ってて、前髪や顎の先からポタポタ水が滴り出す。通り過ぎる人たちが心配そうにチラッとこっちを見る。これは世間的には小雨ではないかもしれない。

で、雨宿りも兼ねて体育館でバドミントンしたり、花屋さんで猫たちと遊んだり、七夕イベントで短冊書いてお菓子と笹をもらったり、図書館で本を借りたりして、夕方帰宅。8.6km, 12000歩。いつの間にか機嫌は直ってて、買物の荷物持ちなどしてくれる。今日楽しかったー!明日もバドミントンに行こうね!絶対ね!と楽しそうに話しながら、もらった笹を水盤に活けて短冊を飾った後には、いつものように「えーまだ起きてるー」とかごねることもなく、速やかにベッドに移動。いっぱい運動したせいか、すぐにぐっすり寝てしまう。

それで静かになって、やっとのんびり読書ができた。
小学4年生かー、そろそろ反抗期くる子もいるのかな、とか思いつつ。
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今週の読書は、ロードレース一色。

2015年ツールドフランスが今日から始まったので、すっごい久々に中継を見たら、昔よく見てたバッソとかペタッキ、ボーネンが現役でちょい嬉しくなる。うう、ボーネン……昔イケメンだったよな……と夫が絞り出すような声で言う。ん?いまもけっこう格好良いと思うけど、髪型のことか?さすがに青年ではなくなったな。

そう言えば、2005年の今頃、先輩がツール会場付近に1年間の海外研修に行ってたんで観戦に行く計画してたんだよなあ。末っ子の妊娠で旅は取り止めたんだけど、レースが終わってみたらランスが7連覇を飾って引退という、見どころ満載、ツールが派手にキラキラした年だったんだ……。それが一転、翌年2006年にはオペラシオン・プエルト(スペイン国家警察のドーピング摘発大作戦)があって、ロードレーサー界はなんかボロボロな感じになったのだった。それがもう10年前か。

そんなことを思い出しながら、当時のドーピングについてのノンフィクションを読んだ。
告白者のタイラー・ハミルトンの当時の活躍も坊ちゃん風の見た目も、映像としてよく覚えてるので、共感を覚えながら引き込まれてグイグイ読めた。良い本だった。

『シークレット・レース』(タイラー ハミルトン)

非常な努力をしてやっと参入できた業界(ロードレース界)が、実は不正(ドーピング)に手を染めないと活躍できない世界だったら、自分は、人々は、どうするか?という話。それが、当時渦中にいたハミルトンの一人称で語られる。

結果としては、良い人間なのに薬に手を染めた選手もいたし、良い人間とはいえないのに薬には手を出さなかった選手もいた。恐れ知らずで堂々と糾弾した選手も数名いたが、彼らが排除されるのを見て、段々と誰もが「沈黙の掟(オメルタ)」に従うことになる……。

こういうのって、ロードレース界だけじゃなくて、けっこう色んな業界で、程度は違えどある話だと思う。それに手を出さないとこの世界でイッパシの人間になれないし、自分だけがクリーンに振舞って落ちこぼれたからってこの世界が変わる訳ではない。もしそうだったら、ライバルも誰もが同じことをしているんだったら、同じ条件で戦うために自分がコレをするのもある意味公平なことではないか?っていう考え方が広がって行くのはよく分かる。特に、それがその業界の中でもハードに働いて働いて、自分の努力の結果でやっとトップメンバーに入れたと感じている人たちの間であれば。

著者のハミルトンもこう語る:
罪の意識を感じそうになったら、いつもの台詞を自分に言い聞かせた。「これは同じ条件下での戦いだ。僕は一番ハードに働いた。そして、勝つのは一番ハードに働いた人間だ。僕はやり遂げた。だからそれに値するのだ」と。

正直、その業界に執着があって熱心にやってる人、成功してしまった人ほど、こういう暗黙の掟からは逃れ難いんだと思う。例えもし自分が直接手を染めてなくても、業界の崩壊は自分の居場所の崩壊でもある訳だから。そうやって起きるモラルハザードって、でも長期的にはその中にいる人たちの何かを殺す。何故かというと「これは外側の何も知らない人たちが言うように完全な悪ではない、必要悪だ」っていくら自分たちで思っても、やっぱりそれは外側の世界には絶対に隠すべき事であり続けるからだ。
これが僕が学んだことだ。つまり、秘密は毒なのだ。秘密は人生の喜びを奪う。秘密はその日、その瞬間を生きる力を盗む。秘密は、愛する人々との間に壁をつくる。

それで疲れ果て、しかも外部からの薬物一掃の圧力がもうどうしようもなく強まって来た情勢の中、ハミルトンはコンタクトをとってきた捜査官に全てを告白する。捜査官の一番のターゲットは、もちろんスーパーチャンピオン、ランス・アームストロングだ。が、そのランスは桁外れに強くて酷いやつで、あらゆる勢力と手を組んで告白者たちを圧迫・恐喝、そして隠蔽工作などをするので、ハミルトンはさらにヨレヨレに疲れ果ててしまう。ランスほどの人気も権力もコネもないし。で、そのコネなどもあってか捜査中止になって、一瞬ランスが勝ったように見えたり、色んな経緯があって、最後は……。

最後まで読んで、自分の自転車生活中に溜め込んでしまった色んな品を整理しようとする時のハミルトンの気持ちが、よく分かった。ルールとして良い悪いというのとは別の次元で、力を尽くしたかそうでなかったかっていう次元の感慨っていうのは、個人レベルでは当然あるよな。
これらの品々をあらためて手にするのは嫌なことだろうと思っていた。見たくもない過去を思い出し、それらをすぐに埋めてしまいたいというような衝動に駆られると思っていた。実際、それはその通りだったーー僕の心は痛んだ。とても痛んだ。だけど、僕は思い出の品々から手を離せなかった。一つひとつ、それらを手にとっていった。そして、ひとつの真実に辿り着いた。これが、僕の人生なのだと。この異常で混乱した世界が、この驚きに満ち、生き生きとした現実こそが、僕の人生そのものだったのだと。

ちなみに、この本の出版の後しばらくして、続々と出てくる告白者と捜査結果に外堀を埋め尽くされて、ランスもついにドーピングを認めることになる。他の選手たちが悔いの感情を表明するのとは対照的に、ランスは全く感情を感じさせないたった5回のYesだけで告白したというのが印象的だった。

10年前、ツールを楽しく観ていた時、夫はウルリッヒを・私はランスを応援してたので(この二人とも、薬物使用として遡って勝利を剥奪されている)、ランスのこの先が、何かしらいい感じに転がってほしいなあと祈ったり。


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さらにもう一冊、こちらはフィクションの、ロードレース・サスペンス小説。
正直、こっちの本は、私はそんなに面白く思わなかったけど、同じ題材のフィクションとノンフィクションを続けて読むことで、現実に生きてる人間って小説よりも複雑な存在だと、重みを持って感じる効果はあった。

『サクリファイス』(近藤 史恵)

Amazonでも200件近いレビューがついてて評価も高かったのでちょっと期待して読んで、なんとも言えない気分になった。読後感を一言で表せば、「サクリファイス過ぎ!」。

登場人物が少年漫画のキャラクターっぽい。人格=役割。こいつリーダー、こいつ補佐、こいつライバル、こいつ主人公、的な。

読んでて浮かぶ登場人物の様子が13-18歳くらいだったので、もしかしたら、中高生の部活が舞台とかだったら、こういうのも意外とアリだったかもとはちょっと思った。


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他の関係者たちも、ドーピングを語る。

だいたいこんな論調が多いっぽい。
リーバイ・ライプハイマー「わたしがドーピングをした理由―自転車ロードレース現役選手の告白」
われわれが愛し、わたしが自らの職業として選択したスポーツがこうした状況にあったことは残念でならない。わたしが過去にやむを得ず下した決断を悔やんでいる。わたしはドーピングをしてでも夢を実現したいと思っていたことを認め、禁止薬物を使用したことを認める。(略)
もっと早く告白できたかもしれない。だが、そうしたからといって、わたしのキャリアに終止符が打たれる以外に何か達成されていただろうか。1人の選手が名乗り出て、自転車ロードレース界の暗黙のおきてに逆らって自らの過去を告白していたとしても、組織的な問題が是正されることはなかっただろう。(略)
検査手法の向上やこのスポーツの文化の変化のおかげで、自転車ロードレースは随分以前からはるかにクリーンなスポーツになっている。新しい世代の選手たちは、われわれが過去に下したような決断に迫られるようなことはない。この状態が続くようにするためにわたしの世代ができることは、自分たちの過去の行いに対する責任を取ることだ。

ジョナサン・ヴォーターズは、スマートなタイプ。
ジョナサン・ヴォーターズ「スポーツからドーピングを除く方法」
そして考えてみてほしい、正しい選択をし歩き去った才能あるアスリートたちのことを。彼らは自らの良心の導きに従ったことで罰され、取り残された。彼らはどうやって夢を失ったことに折り合いをつけるのだろう?それは彼らから盗まれた。(略)
私が知るほとんどのドーピングしたことのあるアスリートたちは、こう言うだろう。彼らはただ、公平な競争の場が欲しかったのだと。それはあることを教えてくれる。皆が求めるのは公平なチャンスで、それ以上ではないのだ。だから、私たちの若いアスリートたちに、ドーピングのない、公平な競争の場を与えよう。私たちの努力とリソースをスポーツを公平なものにするために投じよう。もう2度とその選択を迫られるアスリートがないように。

自転車界での未来を盗まれた側のバッソン。ドーピングを嫌って早々に自転車界を去ったポテンシャルある選手たちは、他にもきっともっといたと思う。
Christophe Bassons ~ a loner against doping
アームストロングに対し「僕は次世代の選手のために今のこの自転車界を正したいんだ。」とバッソンスは言い放った。それに対してアームストロングは「そう思うならお前が自転車界から消えろ。」と吐き捨てた。

ドーピング告白した選手の中でも、微妙な立ち居地にいるランディスのインタビューは面白かった。ランディスは、私のイメージとしてはヤケクソな選手。でも言ってることは一番理解しやすくて、自分の感覚にも近い気がする。
ポール・キメイジによるフロイド・ランディス インタビュー
後悔は感じるよ。それがどうしてかはっきりさせよう…俺がした決断については、俺は特に罪悪感を持っていない。だけどその決断は俺の大切な人々ーー家族や俺の周りの人ーーをとても苦しめた。だからそれを後悔している。でもあまりそれを突き詰めていきたくはない。そうした決断を一度もしていなかったら、俺はそもそもツール・ド・フランスに出ることはなかっただろう。俺のキャリアや俺が加わることになったチームでは、もし俺がそれ(ドーピング)をしなかったら、俺はツールに行けなかっただろう。そこから俺が得た良いことも悪いことも、俺は経験できなかっただろう。だから俺にとっては、別にいいんだ。俺は何とかできる。でも他の人にも影響したから、だから俺は後悔している。
(略)
ーーだがきみはある人々に対しては不正をしていたんだ。2006年のツールにはドーピングしていなかった選手もいた。きみはそうした人々にどう対峙する?その事実にどう対処するんだ?

事実はこういうことだ。誰かは必ず彼らに不正をする、俺は不正をされる側にはなりたくない。善い筋書きはどこにもない。物事がそのうち正されることもない。俺はUCIに訴えに行く気もない―彼らは買収され、金を払われているんだ。

他の選手の告白が、悪いと分かりつつ避けられなかった、苦しかった……ってな感じがあるのに、その点はサラッと超えちゃってる感じもあるランス。ある意味ちょっと規格外っていうか、気の毒な(っていうと変か)気もする。一部だけ、スポッと感受性が低いってこと、割とあると思うんだよな……。
「もうパパを擁護しなくていい」元自転車王者の告白禁止薬物の使用認める
「勝つことが重要だった。今も勝つことは好き。意味はちょっと違うけれど」「(薬を使って)悪いと思わなかった?」と3度聞かれても答えは「ノー(思わなかった)」。「欺いていると思わなかった?」と聞かれ、「『だます』という言葉の定義がライバルや敵が持たないような利点を(自分が)得ることだとしたら、私はそうは思っていなかった」と語った。(略)
元チームメートに対して薬物の使用を強いたということについては否定したが、「いじめていたの?」と言い方を変えると肯定。「僕には(思い描いた)物語があって、それをコントロールしたかった。それに従わない人は嫌だった」。

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by macchi73 | 2015-07-04 23:55 | 書籍・CD | Comments(3)
2015年 06月 24日
ただモグラくんのズボンのためでなく
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朝、庭をぐるっと歩いたら、見慣れない場所にエキナセアが咲いていた。
去年の晩秋に小さな苗を植えたところ、すぐ冬になって地上部が枯れちゃったので、「あー、ダメだったかな?」と諦めていたのに、土の中でちゃんと株を大きくしていたんだな。

免疫力を高めて肺炎予防などになるハーブティーを作れるっていう記事を読んで、あまり花色など気にしないで適当に3株植えたものだったけど、こんな花色だったとは。緑色の花が混じっていて面白い。
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そういえば去年新しく植えたのって、このエキナセアくらいかも。庭ブログにあるまじき庭放置。

庭の園芸記録も、もう気づけば9年目くらいで目新しいことも随分減った。
だんだんと「この種類の植物ならこういう生態」みたいなノウハウも身についてきたせいか、草花の栽培記録をメモすることもあまり無くなって来たことに気づく。庭のログとして始めたブログだったけど、なんかもう植栽については変化もなくて、途中で育児ログ混じってきちゃってるしなー。しかもその子供も、そろそろ手を離れつつある……うーん、どうすっかなー。

……とかなんとか思いつつ、庭に宿根アマの種を蒔いた。
竜舌蘭の織物してたらなんとなく楽しくなってしまい、「そういえば子どもの時に見たアニメで、モグラが青い花の繊維をとってズボンを作ってたなー」なんて思い出し。あの植物は何だったろうと考えるに、たぶん亜麻(リネン)っぽいので、試してみようという訳。

e0134713_874060.jpg種袋には、『茎を利用して繊維をとるには、青い花が咲き始めたときに刈り取ると、すらりと伸びた美しい繊維がとれます。たねは果実が熟して黄色くなった頃、こぼれる前に茎ごと刈りとります。』とある。

種の蒔き時は春(4-6月)と秋(9-10月)で花期は夏(6-8月)だから、収穫は来夏になっちゃうかな。


なんか早起きして活動するのって、久しぶりだ。
ずっと朝起きられなくて出勤直前までゴロゴロする生活になってて、それが嫌でまた落ち込んだりしてたんだよな。それがちょっと変化の兆し。

残業抑えて3ヶ月目の効果がやっと出てきたか?それとも夜の散歩を再開した効果か?それとも先週ダンサーの人と飲む機会があり、嬉しい型をすれば嬉しくなるし悲しい型をすれば悲しくなるという話を聞き、嬉しい型をするように努め始めた効果か?今朝は、死んだ父がなぜかマイヨジョーヌのジャージを着てツールドフランス的な何かのレースに出ており、握手する夢を見た。自転車なんて乗らない父(たぶん運痴)だったが、後ろ姿を見送ったら、ヒョロい体型には意外と自転車選手姿が似合っていて、起きてから少し可笑しい気分だった。

いずれにせよ、植物に季節があるように、人にもなんかのリズムがあるというのは実感。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

子どもなら誰でも憧れるもぐらくんの青いズボン。


『もぐらとずぼん』(エドアルド・ペチシカ)


子どもの頃にテレビでやってた「もぐらくん」。絵本もあって馴染みのキャラクターだったが、チェコのアニメだったんだ。

大人になってからは近所の映画館などでも「クルテク」とかいって上映されてたり、ちょいオシャレな雑貨になってたりするのを見かける。



そして、マイヨジョーヌというのは、この黄色いジャージ。
ツールドフランスで総合優勝すると着ることができる。

そんなこととも知らずに単なる格好いい運動着として購入し、マイヨジョーヌを着てママチャリを乗り回していた若かりし頃の自分が恥ずかしい……。


『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』(ランス・アームストロング)


昔この本を読んで、自転車界の嫌われ者のアームストロングを好きになった。

と同時に、こりゃー嫌われるよなというアクの強さも感じられたし、アメリカ的なやり方を嫌うヨーロッパ自転車界のあり方も面白いと思った。

その後、ドーピングが発覚して「そうか……」とは思ったけど、まあ本を読んだ感じでも、勝ちへの執念がすごいというか、ドーピングでもなんでもアリっぽい雰囲気はあったもんなーとも思ったり。

スポーツ的にはアレなんだろうけど、とにかくレースにも病気にも何にでも絶対絶対負けたくない人の自伝という意味では、今読んでもたぶんある意味感動的だし、面白いのではと思う。


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by macchi73 | 2015-06-24 07:00 | 書籍・CD | Comments(3)
2015年 05月 14日
水晶さがしにいこう!(探検1回目: 2003年10月)
今年のGWの、末っ子との石ころ採取つながりで。
昔のPCフォルダをみたら、上の子たちと出かけた記録がいっぱい残っていたので懐かしくなってアップ。当時は時間もいっぱいあったので、上の子たちのことはフットワーク軽くいろんな変な場所に連れて行ったなあ……とか懐かしく思い出す。それに比べると、末っ子は手抜き育児で申し訳なし。

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【目的地】
水晶峠(山梨県甲府市黒平あたり。詳しい場所は不明)

【アクセス】
*自宅〜[JR中央線] 八王子 〜[中央本線]〜 甲府 〜[とれん太君]〜 黒平

【目標】
1) 子供が水晶を見つけられる
2)鉱物に関する施設を見学
3)「ほうとう」を食べる
4)温泉に入る

【計画】
⚫︎1日目:現地で観光資料入手 → 水晶峠で水晶探し → 付近の温泉宿で一泊
⚫︎2日目:午前中:鉱物に関する市内施設見学 → 昼:帰る

【参考書籍】



【達成度】
★★★☆☆
なかなか楽しかったが、目的の水晶峠という場所は見つけられなかった。

流れ流れて清里にまで行ってしまうなど、計画とは大違いの旅程になってしまった。計画不足。
また、登山関連の地名や登山ルートは、ツーリングの地図には載ってないのだと知った(尺度も違うし当然か...)。
でも小さなカケラだけど、水晶が見つかって本当に良かった。

【2015追記】
※これは2003年の記録だが、今みたら、水晶峠は2010年秋頃から水晶採掘は禁止になってしまったようだ。現在は「水晶採掘禁止」という看板が出ているらしい。残念だ。

ちなみに、『水晶さがしにいこう』に載っていた「ひけつとこころえ」七か条は:

(1)欲を出さないこと。
(2)見つからなくてもあきらめないこと。
(3)目を一点に集中してできるだけ地面に顔を近づけてあるくこと。
(4)どんな小さな雲母や長石のかけらでも見つけたらまわりを注意してさがすこと。
(5)大きな水晶のがまを見つけたら 次回の楽しみに少しのこしておくこと。
(6)ほった穴は「かならず」土をうめてもとどおりにすること。
(7)水晶に感謝して たまにはピカピカにみがくこと。

息子が『水晶さがしにいこう―ひけつとこころえ』(関屋 敏隆)という本を熱心に読んでいる。 裏表紙に載っている探検地図が本物っぽいのが、心躍らせる本だ。

それで、ウェブで水晶の産地を探してみたところ、甲府市に水晶発掘跡地の水晶峠という場所があるらしい。そう思ってから『水晶さがしにいこう』の裏表紙を見ると、なんとなく、甲府市の山の配置のようにも見えて来る(実は違うと後で知った)。

で、つい、「週末、この地図の山に水晶採りに連れて行ってやろうか」と約束。目を輝かせる息子。
しかし、時間不足で「水晶峠」という地名が載っている地図は入手できず、とりあえず黒平の近くらしいという情報だけで、ツーリングマップルを持って出発!!

1日目(2003/10/12)


⚫︎自宅出発:
どうしても起きない寝坊助1名がいたため、いきなり予定が狂う。ま、適当に出発。

⚫︎12:30 甲府駅到着:
とれん太くんレンタカーで黒平を目指す。
ここで一番安い小型車を借りたことを、後々ずっと悔やむ。

⚫︎14:00 黒平に到着:
しかし水晶峠見つからず。
道で出会う地元のおじさん・おばさんに「水晶に行きたいんですけど...」と尋ねたら、「そんな場所は聞かないなあ」「険しくて、とても入れないよ」などと言われ、いきなりショック。
それでも「って言い間違えたせいかもよ」と思い直し、クリスタル・ラインというルートをウロウロ。

e0134713_004860.jpg予想より険しい山道で、小型車空回り。東京近郊の山とは全然違う。焦る。

道すがら、「別に水晶峠でなくても、こういう山のガレ場で水晶が見つかるらしいよ」とウェブで仕入れた情報を披露したところ、「ガレ場ってどんなの」と言われ、自分が文字情報しかもってないのに気付く。

「でもクリスタルラインって言う位だから、この道できっと峠まで行ける!だってクリスタルって水晶っていう意味なんだよ、大丈夫、大丈夫」と皆に言い聞かせて走る。


⚫︎15:00 みずがき山に入る:

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気分転換に山登り少々。紅葉し始めの景色が綺麗。黒平あたりからずっと、森の良い匂いがしていて気持ち良い。

瑞牆山荘で遅い昼食。ハンバーグがおいしかった。

子供ら、キノコや真ん丸の蜘蛛や、オンブバッタや狼(に似た犬)をみつけてはしゃぐ。上機嫌。

⚫︎17:00 増富ラジウム温泉着:
水晶峠を探して、クリスタルラインを迷走。
段々、車内の空気が重くなって来たところで集落が見えて来た時はホッとした。

が、道中では誰にも会わなかったのに、何故かどの宿も満室。奇怪。

「とりあえずここで温泉入って、あとは車内泊も良いね」と提案してみるも、夫無言。macchiは計画がいつもいい加減過ぎるんではないか……と、押し殺した声で諭される。「元はと言えば、そっちが寝坊したのが悪い!!」と逆切れしてみる。夫婦喧嘩勃発。

⚫︎18:00 黒森通過:
「宿が取れないうちは、温泉に入らない!」と怒りの夫宣言。
宿を求めて、霧のたちこめる真っ暗な山道を走る。
黒森まで行けば...との願いも虚しく、 最後の宿では「ここからなら清里まで行くのが一番近いよ」と教えられる。

子供達は既に眠っている。「まあ、野宿もいいよ、私バックパックで野宿ベテランだから」とか言うも、「俺は嫌」と睨まれて黙るほかない。静かな車の中で大人二人、無言。

⚫︎19:30 清里着:
水晶も採らず/温泉も入らずに、清里まで来てしまう。
旅の目的を見失い、夫婦二人は険悪な雰囲気。何も知らずにすやすや眠る子供たち。

しかしそこで、小作の「名物ほうとう」の看板を発見。
鴨肉ほうとう・猪肉すいとん・おしるこ・馬刺しを食べて、いきなり夫婦とも上機嫌になる。
ついでに、お店のお姉さんに近くの温泉付きの宿を教えてもらう。

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⚫︎20:30 名月館チェックイン:
宿の人達、飛び入りなのに、とても親切。
部屋に子供の温泉浴衣まで備え付けてあって嬉しい。ゆかたを着てはしゃぐ子供たちを見てたら、すっごい楽しい!とか思う(←喧嘩してたくせに、腹くちくなったせい?)。

宿の温泉は癖がなくて拍子抜けの気もしたが、上がってみたら、あら不思議。一晩中体がポカポカしてぐっすり眠れた。

2日目(2003/10/13)


⚫︎7:00 名月館チェックアウト:
前日の教訓を踏まえて、朝食も取らずに早々に出発。
(ここで朝食を取らなかったことを、後々悔やむ。……って、そればっか)

明月館や増富で入手した地元地図で、水晶峠の場所に見当を付けたので「今日は行ける!」と確信。清々しい朝の空気に気持ちも弾む。

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⚫︎8:00 清里から川上牧丘林道に入る:
すごい悪路。

e0134713_0214865.jpg進めば進む程酷くなるが、戻ることも出来ず。車の腹を岩が打つのを何度も感じる。

夫、顔を強張らせて無言で運転。

長女が、「な、七歳で死んだら嫌だな」と吃る。

周囲の山は、見事な紅葉。「すごい綺麗だよ、見てごらん」と促しても、「いくら綺麗だって、ここから落ちたら...」とマイナス思考のことばかり言い続ける長男を叱りつける。

道中、誰にも会わないのが怖い。「もうバックはできないよー!」と、段々ハイになってきた夫が高笑いするのも怖い。


⚫︎9:00 大弛小屋着:
一台の対向車とすれ違う。若者達4人が乗った、普通の乗用車。
「あの車が反対方向からここまで来られたということは...」と希望が湧いてくる。
そこで突然、道が舗装道路になり、間もなく大弛小屋に到着。かなりの車の数に驚く。
何だよー。反対回りで来れば良かったんだ。あの若者達、大丈夫だろうか。

⚫︎10:20 焼山峠→荒川林道:
途中、水晶峠があると思われる山の脇を通るが、入り口が見つけられないで通り過ぎてしまう。

焼山峠の標識発見。
この地名は水晶峠について書かれたサイトに出てたはず。文脈は忘れたが(←全然ダメな人)。

ここ読んだよ、この道を進め!とテキパキ指示してみる。
そして荒川林道に入るが、水晶峠からは遠ざかるばかり。

仕方ないので、子供達には
「ここが水晶川だよ(嘘)」
と言って、水晶峠も通ってきているかもしれない荒川の川原で水晶を探す。
大粒の雨が降ってくる。

⚫︎10:45 水晶発見!
息子と娘、一つずつ。信じられない。神様仏様に感謝。
雨が酷くなりそうなので、クリスタルラインで再度増富に向かう。

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⚫︎11:00 再び増富ラジウム鉱泉:
土砂降りになってくる。
朝から何も食べていないため、娘が気分悪くなる。車を降りて少々吐く。 だましだまし優しく運転して、やっと辿り着いた増富の「かもしか」で昼食。 私の服にモゴモゴ潜って、娘回復。二人羽織のような格好でしばらく過ごす。前日入れなかった恨みを晴らすために、温泉入りまくり。 源泉浴は腑抜けたぬるさ。子供らには好評。薬湯は臭い。

⚫︎13:00 山を下りて甲府に向かう。天気回復。

⚫︎15:00 甲府駅着:
駅に人だかり。下界では前日から大雨で、電車が止まったらしい。 レンタカーを2時間遅れで返したが、大雨の影響と思ったのか「今回は大変でしたよねー」と追徴金を免除してくれる。

⚫︎15:30 宝石博物館:
電車も止まっているし、のんびりすることにした。
駅からすぐの宝石博物館を見学。
大きな水晶が沢山展示されている。「次はこんなのを採るぞ!」と子供ら興奮。そのガッツや良し!

荒川で拾った透明な石を「ガラスだったりして...」とドキドキしつつ館員さんに見せてみた。
「これは水晶ですね」と言われ、心置きなく喜ぶ。

博物館の売店で、記念の白水晶(息子)と紫水晶(娘)を買う。
『水晶さがしにいこう』では、最後に主人公の少年が大水晶を発見して博物館に寄付するくだりがある。
そのせいか、息子も「僕の拾った石みたいなのは置いてないみたいだから寄付する」と大騒ぎ。
それは普通の石だからわざわざ置いて無いだけなのだ。

⚫︎16:30 甲府駅発:
電車、運転再開。

⚫︎自宅着:
駅前のスパゲッティ屋さんで夕食。ワインとジュースで乾杯する。
自宅に帰って来てから、もう一度今回のルートを調べ直したら、情報が色々出てきた。
次回はもっとスマートに行けるはず。

子供らは拾った石を並べて鑑賞。
楽しかったねと言って、すぐ眠ってしまう。お母さんも(たぶんお父さんも)とっても楽しかった!

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* おまけ *

その後、今回の失敗点を元に、2回目の水晶探しにトライしたら、今度は成功だった。
失敗は成功のもと!

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by macchi73 | 2015-05-14 23:09 | 書籍・CD | Comments(2)
2015年 05月 13日
緑色凝灰岩?@日本海
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日本海で拾った、見れば見るほど、鮮やかな緑色の石。

板状に割れて、欠けた面は透明感のあるガラス質にツルリと光る。
これ、もしかして良いものじゃない?宝石系じゃない?とソワソワする娘たち。

日本海の形成・拡大と密接な関連があるという火山由来のグリーンタフ(緑色凝灰岩)ってやつかな?

白神山地ハイキングに行こうと思い、五能線沿いルートを辿って青森県の西海岸沿いを南下中、深浦駅付近に、おもしろそうな岩場を見つけたので休憩する。
降りてみたら、入口には「大岩」というバス停があって、岩のトンネルの中を登って巨岩の頂上まで行けるような作りになっていたので、夏場の行楽地なのかもしれない。
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浅瀬の水は透明で温かく、浅瀬にはハゼや小さなフグ、イソギンチャクなどがいて楽しい。

ゴロゴロ転がっている石が、なんだか緑色のものが多くて綺麗。遠目で見た海の色に似てる。

みんなでズボンを捲り上げ、海にザブザブ入って、貝やウニと一緒に拾ってみたりする。
ちょっと休憩するつもりが、予想外に楽しくて、かなり長い時間を過ごしてしまった。
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それからピューっと白神山地まで南下して、午前中は森林浴。
で、お昼過ぎにまた海岸線を北上したら、さっきの大岩の手前に千畳敷海岸というところがあった。

こちらは観光地らしく、私たち以外の人影もちらほら。
お食事どころなんかもあって、遅い昼食に海の幸が美味しかった。

サザエのつぼ焼きは、貝から引き出す時に途中で切れると悔しい。
でも、あんまり綺麗にツルンととれても、色と形が生々しくてギョッとするということが判明。
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千畳敷海岸とは、寛政4年の地震で海底が隆起したと伝えられる、ずーっと平らな岩が広がる奇観。
見渡す限り明白緑色の岩場が広がっているが、Wikipediaによれば、これは緑色凝灰岩というもので、海底火山活動による火山岩らしい。
それで朝に拾った石も全部緑色だったのかな。

夜には海に面した温泉宿に泊まった。窓の外がずーっと海で、いい気分。
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* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

石の他にも、良いものいっぱい拾った。
家に帰ったら、標本を作ろう。
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標本作りの参考書にしようと思っているのは、こちら。


『海と森の標本函』(結城 伸子)


なんか標本とか錬金術(←ちょっとターゲット違う?)って格好良いよなあ!という訳のわからない憧れ心が、めちゃくちゃ刺激される……。

これからの子供との自然観察が、もっと楽しくなること間違いなし!


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by macchi73 | 2015-05-13 23:55 | 書籍・CD | Comments(2)
2015年 05月 10日
『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』(万城目学)
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先日仕込んだバラジュースの花びらを漉していたら、末っ子が、母の日のプレゼントだと言って、万城目学の『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』の読書感想文をくれた。さらに、「本日わたくしは執事でございます」と言いながら、TVで見たという手作りお菓子を出してくれた。「クラッカーにトッピングを載せてハチミツをかけて冷凍庫で寝かせると、ハチミツが具をサンドするように固まって良い感じなのでございます」と口上を述べる。

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トッピングはバナナ(分かる)、梅干し(ちょっと驚いたが美味しかった)、そして鰹節(!)。
甘い物の後ってしょっぱいお菓子が食べたくなるよねーと、いつも私が言っていることへの配慮っぽい。斬新だ。

それではこっちのジュースもどうぞ……と、子供たちにバラジュースを出したら、末っ子が目をカッ!と見開いて「うわっ、すごい美味しい!」と素に戻ったのが、なんか凄くて笑った。
せっかく漉しとった花びらも食べようとするので、そっちは美味しくないよと止めたら、「ううん、美味しいよ!」と鼻を膨らませて言う。試してみたら、本当に美味しかった。多分、ローズドレッシュとマダムイザークの花びらって薄くて柔らかいからかと思う。これは捨てるのは勿体ないと思い、パウンドケーキに焼いた。

「執事として、そして娘として……」と、かしこまって子供がジュースとケーキをサーブしてくれる。良い母の日。
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中高生向けっぽいけど、小学生にも読みやすく、大人が読んでも面白い一冊。

『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』(万城目学)


実は前の週に、母の日に欲しいものある?と聞かれて、「本棚のこの枠から本を一冊選んで、お得意のビブリオバトルを披露してほしい」とリクエストしたのだった。

対象年齢が末っ子より上だけど、小学生ならもう読んでも大丈夫だと思われる本を並べてある棚だ。常々、是非トライして読んで欲しいなーと思っているのだが、あまりチビッコの喰い付きはよろしくなく、喰い付くのは漫画とか動画とかばっかりなんだよな。まあ、文字が細かかったり漢字も多いからパッと見がとっつきにくいのかもしれない。読んだら面白いと思うんだけどなあ。

で、「うーん、そうだなあ」と末っ子が選んだのは万城目学の『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』だった。狙い通り、一旦読み始めたら笑いながら読んでいる。ごはんだよーと呼んでも、「いまこれ読んでる〜」とか熱中していて、なんとなく嬉しい。しめしめ。

そうして今日、感想文をもらってみたら、良い感想も書かれてはいたが、一番強調されていたのは「『う⚪︎こ柱』の話がおかしいのです」という部分だった。少し大人の本を読んでも、やはり目の付けどころは小学生。


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by macchi73 | 2015-05-10 23:55 | 書籍・CD | Comments(0)
2015年 04月 23日
新学期
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新学期も始まって一段落して、子供たちみんなの身辺がメキメキと変わり始めている。

で、それに合わせて、家を大々的に模様替えした。

長女がもう大きな勉強机は要らないというので貰い受け、図書室だった部屋に私の作業スペースを作る。これまでギュウギュウに詰め込んでいた本(←ほとんど私のせい)を片付けてみれば、窓の外いっぱいに白薔薇が広がるなかなか良い場所なのだった。なんだか体が軽くなったような気がする。

ナイスタイミングで、クラブ用の道具袋を作ってくれと末っ子に頼まれる。「OK!ホイ来た!!」とばかりに、さっそく新しい作業スペースにミシンを広げる。ふふ。実は故障していたミシンも新調しちゃったんだよね。今度のミシンは、なんとコンピュータミシンなんだ。末っ子が「しぜんかがくクラブに入ったから、こういう模様にしてね」とくれた下描きを、ミシンで刺繍してみることにする。家庭内IT革命だ。刮目せよ!!

が、やってみたら制御がとても難しい……なんだか額に汗が滲んで来た。
結局、手でサクサク刺繍するよりもずっと時間がかかり、しかも「あれ?いつもの方が上手いね!?」という末っ子のコメントにガックリの結果となった。まあ、お母さんもコンピュータミシン新入生だからこれから上達するんだ、子供たちみんなと一緒だよ……とか話す。
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出来上がった少し不恰好な袋をみて、それでもニヤッとして「クラブ楽しみだなー」と、期待に満ち満ちている末っ子。

長男は大学のクラブ活動や、塾や母校での講師バイトも始めて、スーツなんか着て忙しそうにしている。格好から入るタイプなせいもあって異様に得意気なので、つい「凄腕ビジネスマンかよ」とか茶化してしまう。
かと思えば、いつもダラダラしていてあまり読書家でもなかったはずの長女が「これ面白いから読んでみて」と数学の本を私に勧めてくるのには驚くし、数学ソフトの質問などしてきて、授業がけっこう面白いとか言っている。

そういえば、上の子たち、良い子ちゃんだがぐうたら甘ちゃんだよな……とずっと思っていたが、卒業式ではどちらも表彰されてたり、先生方から私の知らなかった活動など色々と教えられ、正直、びっくり&見直したんだった。後で子供たちに、そんなことをしていたとは驚いたと伝えたら、もー、相談したり話したりしてたじゃん!と言われたが、実は「ふふ、子供って一々大げさで可愛いものだねえ……」とか過小評価して聞いていたのだった。もう私の把握してるチビっ子たちじゃなかったんだな。家不在が長くて、私の認識が子供の成長に追いついていなかった面がありそうだ。

最近は、子供達の知識や見識の方が、いろんな面で自分より上回っていることにしばしば気づく。
負けず嫌いなのでそのたびにグッと詰まって、キーッ!悔しい!と歯噛みしたりもするが、でもやっぱり本当は心の底は少し嬉しい。

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それぞれの子供部屋に机を入れた頃は、みんなこんなに小さかったのになあ……。

子供が育つのは早い。



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娘おすすめの本。

『数学ガール』(結城 浩)

息子と末っ子はわりと主張が強くて、これまでも「これ面白いから読んでよ」とグイグイお勧めしてくることが多かったが、長女から積極的に勧められることってちょっと珍しい。

それだけに、絶対ちゃんと読もうと思っているのに、娘がどんどん読んでは返却して続編を借りてくるのでまだちゃんと読めてない……。よって感想も書けず。でも、たぶんかなり期待して良いはず。

参考文献に『ゲーデル、エッシャー、バッハ』が入っていたそうで、本棚から取り出して読んでいた。むむ、前にお勧めした時には読まなかったのに……。やはりしかるべきタイミングで、自分で興味を持つことが大事なんだな。


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by macchi73 | 2015-04-23 23:55 | 書籍・CD | Comments(0)
2015年 03月 30日
子供と庭
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泊まりで子供たちがいっぱいいて、家が賑やか。

朝から庭でパタパタ足音がする。見れば裸足で遊ぶ子供たち。
以前一緒に種まきした家庭菜園を収穫してサラダを作ってくれたり、庭の花を摘んでテーブルを飾ってくれたりする。

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macchi〜!macchi〜!と呼ばれて出れば、木の上から・塀の上から笑い声がする。
樹上を見上げたら、ここがピノコのお気に入りの場所なんだー、ちょうど本棚になる枝もあるから、こ〜んなに分厚い本一冊ここで読んじゃったんだよーとか自慢している娘を発見。

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かと思えば、チビ友人の今の家は、窓の外でリスを見かけたりもする素敵な場所らしい。
みんなで遊びに来なさいよ、とチビ友人。行く行く〜!と娘。絶対だよ、じゃあまた明日ね、それから夏休みもね、と勝手に遊ぶ約束をしている。

うーん……家、海を越えてすごい遠いんだけど。わかっているのかなあ。

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子供たちの友情の前には、時間や空間の隔たりもなんのその。

『トムは真夜中の庭で』(フィリパ・ピアス)

子供用にと思った本だったのに、自分が夢中になって読んでしまった。分野としては児童文学だけど、幻想小説、タイムトラベルSFって感触もあり。すごく面白い。

真夜中の13時を知らせる時計の音とともに少年の前に出現する、謎の庭園。その庭園で、少年はハティという少女と友達になり、毎晩の庭園探索を続けるが……という話。
 それ以降、トムは二度とこの小さなハティを見かけたことがなかった。そのつぎに庭園に出ていったとき、トムが見たのはもうすこし大きくなった、いつものハティだった。そのときも、それからあとになってからも、トムはハティに彼女の両親のことをたずねてからかうようなことはぜったいにしなかった。ときにハティが、もったいぶったようすをして、じぶんはとらわれの身の王女だという、あのいつかの話をくりかえすことがあっても、トムはぜったいにまぜっかえしたりはしなかった。

物語の筋としてはもしかしたら意外性は少ないのかもしれないけど、名作になるためには、ストーリーだけじゃなくて文章自体もとても大事なんだと感じた。とにかく優雅な庭園の描写が素晴らしい。こんな庭、自分だって絶対毎晩探索したくなる。


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by macchi73 | 2015-03-30 23:23 | 書籍・CD | Comments(0)
2015年 03月 16日
挿し木の誘惑(『自己流園芸ベランダ派』)
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末っ子が生花教室から持ち帰った花の名前を聞いたら、ガマズミだという。

ガマズミって、山に生えてるアレか!?
夏には白い花を咲かせ、秋には赤い実をつけるというアレか!?
その果実はなかなかの美味で果実酒にもなるという、アレか!?

で、末っ子から一本、一番エネルギーが充実した感じの枝をもらって庭に挿木をした。

ふふ。今年の秋の楽しみが一つできた。どうか根付きますよう、ナムナム。
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実は末っ子の花材から挿木するのは、これが初めてではない。
……というより、これはと思う花材は、たいてい挿木を試していると言っても過言ではない。

庭に来た小学生が嬉しそうに「あーネコヤナギだー」と言ってるそれ、それも生えてるんじゃなくて挿木してるだけなんだよね。やはり末っ子が花材として持ち帰ったものを、捨てるのが勿体なくて地面に挿してしまったのであった。
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でも我ながらおかしいと思うのは、数年前にもネコヤナギを挿木して、そして巨大化させてしまって、手に負えなくなって抜いたという経験もあるのだった……。なのにまた、このまま捨てるのは忍びないと言って挿木してしまう。このガーデナーの心性や如何に。

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そんなことを思っていたら、同じ症状を呈している人をみつけた。

『自己流園芸ベランダ派』 (いとうせいこう)

ベランダ園芸に勤しむ人間を「ベランダー」と呼び、その植えては枯らす不毛でありながら豊かな園芸生活の日々を綴った一冊。

その中で、著者が花束によく入っている「細くて緑色の茎がクネクネしてるだけのやつ」(←トクサか富貴竹のことか?)が挿木で根付き易いという事実に気づいた時の喜びについて書かれた一節を発見した。そうか……ケチな根性から挿木をしていたのか、私も。
もらった花束から鉢を作ろうとするケチな根性は、全ベランダー共通のものだろう。わらしべ長者的というか、無から有を生みたがるというか、カスピ海ヨーグルトの生産にも似たお得な感じが我々を刺激する。

正直なところ、同著者の園芸エッセイとしては、前に出版された『ボタニカル・ライフ』の方が、構成がちゃんと考えられているというか、いちいちオチも用意されていて読んでて面白い。『自己流園芸ベランダ派』は、ただもうそのまま、"オレの園芸覚書"くらいの内容で、よく言えば自然、悪く言えば漫然とした印象だった。ただ、同じようないい加減な園芸仲間だと、そういうのあるある、的な面白さはそこここにある。

私が、そうそう、そうなんだよなあ!と思った一節は下記。草木に対して、だんだん「こうすれば良いかも」ってな勘は磨かれてる気はするんだけど、それが本当かどうかは、実際のところ、分からないんだよな。
……(略)……
にもかかわらず、エンジェルズ・トランペットは咲いた。咲いたどころの話ではなく、むしろ花期が長くなった。

簡単にするとこうなる。
(1)剪定したら咲いた。
(2)剪定せずに咲いた。
さて、以上二つの事実から俺はどんな解答を導けばいいのだろうか。

……(略)……
また「基本的に剪定は欠かせないが、剪定せずとも咲く場合がある」という人もいるだろうし、「剪定はいらない。だが、剪定しても咲く」という人があるかもしれない。もう何が何だかわからない意見だが、実は園芸書がそんな感じだ。
植物というものは機械と違って、”こうすれば絶対にああなる”とは決まっていない。

……(略)……
だが、我々ベランダーはなるべくその事実を認めずにいたがる。自分の知識と判断と労働とで花を咲かせたと思いたいからだ。
エンジェルズ・トランペットが咲いた要因を、俺は結局は知り得ない。

ちなみに、この本を読んだ後、娘の花材の中にトクサを発見して、つい挿木してしまった。
特別に好きでもないし、庭に欲しい草木でもないんだけど。
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by macchi73 | 2015-03-16 00:45 | 書籍・CD | Comments(5)