カテゴリ:面白かった本など( 74 )

2014年 04月 23日
青い庭と恐怖
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朝、人気のない庭にコッソリ出る(←あまり庭々してるの恥ずかしいから)。
それで、今年は見事に青い庭になったなあ……と、一人でにやつきながら庭中をウロウロしている。ふふふ。

その時、なんとなく背後から視線とくすくす笑いの気配を感じた気がした。
ハッとして立ち尽くし、周りを見回す。
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そしたら昔の門のポスト跡からこっちを見てる二つの目玉と視線が合った。ギョギョッ!!
「お母さーん、なーに、にやにやしてるのー?」って…… 娘か!

凄くビックリしたよ。ガラスのハートがどうにかするところだった。怖いからやめて。
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人は恐怖を感じた時、パニックなんかになるよりは、動きと思考が停止してしまうケースが多いらしい。

『生き残る判断 生き残れない行動』(アマンダ・リプリー)

最近、『夜と霧』を読んだ長女が、極限状態での行動に興味を覚えたらしく「この本もそんな感じ?読んで良い?」と尋ねて来たのを切っ掛けに、積んであったのを再読。緊急時の人間の反応などについてまとめられた本書は、読んでおけば災害時だけでなく日常の中の小さなトラブルなんかにも心構えができるかも。

ちなみに私は学生時代に武道をやっていて、普段はヨワヨワのヒョロヒョロのサボりなのに、大会の時だけは周りがスローモーションのように見えて勝ち進んじゃって驚かれる……という経験が多かった。これはもしかして特殊能力なのでは!?と中二病のようなことを考えていたが、本書によれば、実は恐怖を感じた時の現象らしく、ちょい凹んだ。なんだ……ビビっていただけなのか……私は。

しかもスローモーションに感じるのは感覚・記憶だけで、実際の身体能力には影響はなく、その状態で高速表示の文字列など見せても認識できる訳ではないらしい。ちぇー。周りを遅く認識しつつ、自分だけ高速で技を繰り出していたんじゃ無かったのか……。

さらに、大した時でもないのにスローモー感覚を起こす人は、生き残りの超エリート集団・グリーンベレー入団の適性はないらしい……。グリーンベレーに入りたかった訳じゃないけど、なんとなくガッカリだ。

私の心の中二時代、ここに終わる。


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by macchi73 | 2014-04-23 23:55 | 書籍など | Comments(2)
2014年 03月 01日
虚数の情緒
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いやあ、すごい雪だった……とか、時期を逸した記事をアップしてみる。

7,8年かけてジワジワと大木化してきた馴染みのローズマリーが、変テコな斜めの棒になってしまった。泣ける。
6年モノのフェイジョアも、寂しい幹が残るだけになってしまった。
金木犀は、2m以上の大枝がざっくり折れてしまい、大いに娘を落ち込ませていた。
金木犀が大好きで樹上に本棚や座り場所を作っていた娘は、棒で雪を叩き落としたりと健闘していたんだけど、こればっかりは自然のことなんで、仕方が無いね。

そんな無惨にも寂しくなった庭だけど、ここ数日の暖かさで、まだ残る雪の間から早くも春の球根たちの芽吹きが見え始めている。去年の秋には球根をやたら埋めたからなあ。
何が生えるか忘れちゃったけど、これからのお楽しみ。

何かが壊れて無くなって、何かが新しく出て来る。
いつもこれの繰り返し。
なんか自然っぽい。

e0134713_0523292.jpgまた最近、帰れてない。

ご家庭大丈夫ですか……と仕事関係の人にソッと言われ、大丈夫だと思いますと答えたら、でもお子さんたち絶対寂しいと思いますよ……家庭を犠牲にさせられてますよね……と何か凄い心配そうな顔で切々と語りかけられて、お尻がムズムズする。

そのウェットさに引き摺られ、ちょっと不安になって(嘘)家に電話したりする。

末っ子が出たので、お父さんに変わってくださいと行ったら、「ダメダメ!ダメダメ!いつ帰って来る?」と言う。
今日は遅いけど明日は早く帰ると言ったら「分かった。それならその事件引き受けましょう! ちょっと待ってください」と言う。
待っていたら、「今、別の刑事に変わります」との取り次ぎの後、やっと夫の声が聞けた。

どうやら留守にしている間に、我が家は警察になってしまったらしい。こんなことになるなんて、やっぱりあんまり留守にしてるとまずいかなあ。

たまにはちゃんと早く帰って、末っ子と鉄橋の上を散歩したりする。
みんながご飯食べ終わって寛いでるコタツに滑り込んで寝そべったりもする。
子ども達が代わる代わる隣に来て、白髪を抜いてくれた。平均一人3本か。以前はなかなか見つけられなかったのに、今では簡単に見つけられるようだ。年取ったよなあ。


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そんなある夜。友達が、数学嫌いのうちの子たちへと持って来てくれた本。
長男と長女が読んでいるのを見て、私も読み始めたら意外と面白い。夜にチマチマ読み進めつつ。

『虚数の情緒—中学生からの全方位独学法』(吉田 武)

数学の本ではあるが、「自分で考える」ということについて熱い本。
何となくお爺さん臭があるが、サブタイトル通り、真摯な向上心に満ちあふれる、ちょっと早熟な時期(ローティーンくらい?)に読むと一番良さそうかも。
教育の役割は, 人が初めてそれを知る時, 最大限の驚きが得られるように充分な配慮をする事であって, 自動車レースのピット作業の如く, 一刻を争って燃料補給をする事ではない, 好奇心に溢れた「百歳の少年」を生み出す事であって, 訳知り顔の「十歳の老人」を生み出す事ではない.

…(中略)…

赤子の様に驚く能力は, 自分自身で考える事, ひたすら考え続ける事, それのみに因って維持されるのである. 知識に溺れる者は, 考える事を放棄する者である. 人類が驚きを失った時, すべての精神活動が終わりを告げ, 珍種の動物として記録されるに留まる存在になるだろう.

…(中略)…

人の苦しみとは, 煎じ詰めれば, なんとかして「他人になろう」という所から生じるのであって, 「自分になろう」というのであれば, 楽しみこそあれ苦しい筈がない.

…(中略)…

即ち, 自分自身で考える事, 決して他人になりすまして考えない事, その精神の独自性こそが「個性」である.

なんというか、私も端からどう見えても、自分で大丈夫だという感触がある限りは、その感触頼りにやってみようと思う。良いお母さんの在り方が、一個だけってことも無いだろうし。良いお母さんじゃなければ、家庭が不幸って訳でもないだろうし。
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by macchi73 | 2014-03-01 01:51 | 書籍など | Comments(7)
2014年 01月 24日
読み聞かせ、寝て過ごす
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久しぶりに休みをとった。すっごい天気の良い金曜日。

朝一番で、「今日は読み聞かせの日だね!」と末っ子に言われる。
で、「おはようございます。今日読み聞かせをするピノコの母です」と深々とお辞儀で返す。
それから「また高校生マリオとレイクの母でもあります」「というか、チチオの妻でもあります」「更に言えば祖母ヒロコの娘とも言えます」などなど調子良く自己紹介を続けてたら、最初フフフと笑ってた末っ子が、最後はまじめな顔になって、お母さん、学校であんまりふざけないでね……と言った。

それで学校。
学校で見る子どもって家で見るのとちょっと違って面白い。末っ子はやや内弁慶の気がある。
これ私のお母さんだよー、って妙にピッタリくっついて立つ。アラブ人並みのパーソナルスペースの近さだ。 で、読み聞かせ中はというと、他の子たちは笑ったり色々反応してんのに、娘は心なしか固い笑顔で真剣な眼差しだ。手に汗握る風。

終わったら、やっとニッコリした。心配かけるお母さんでごめん。

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それから家に戻って、これは庭仕事日和だなー、やろうかなーどうしようかなーとグズグズしているうちに、もうお昼過ぎ。やっと起き出して着替えた夫と一緒に遅いランチに出た。
繁華街から少しだけ外れた通りにある変わった自然食レストランと、新設の本格珈琲屋に行く。
あー、いかにも夫が好きそうな店だ、と何となくしみじみ。よく色々見つけるよなあ。

やあ、休みだと冬の空気さえ暖かく感じるよ……なんて話していたら、単に本当に気温が高いだけらしい。そして明日はもっと暖かいらしい。
なので今日は平日昼間の雰囲気を楽しむことに徹して、庭仕事は土日に延期!

e0134713_035011.jpg散策から帰宅後は、息子にしつこく勧められていた本を読んだ。で、また少し夫と昼寝。

すごい長閑だ。恐ろしい程のんびりした一日だ。
職場と時間の進み方が全く違う。学生時代と全く変わっていない。

これじゃあたぶん夫は長生きして私は早死にするかもなーと言ったら、夫が嬉しそうに笑った(気がした)。む。

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最近、宮本輝にはまったらしい息子に勧められていた本をやっと読めた。

毎日「あれ読んだ?まだ?すぐ読み終わるから読んでみてよ。トカゲの話だから」って聞かれる肩の荷を下ろした……と思ったら「次はこれも面白いよ」と更に一冊手渡された。むー。宮本輝って、かなりいっぱい書いてるんじゃなかったっけ。以前、浅田次郎を勧められてた時期を思い出す。

『春の夢』(宮本輝)

息子お勧めの一冊。宮本輝の中でもコレが好きらしい。

食わず嫌いしてたが、有名な作家だけあって、読んだら面白く一気に読了。これが多分情感あふれるってヤツだな。ロマンチック&ペダンチックな息子が好むのが凄くよく分かる。

でも私にはやっぱりちょっと湿度が高い&くすぐった過ぎるかなあ……。

息子に本を薦められるたび、我と彼の好みの違いが大きいことが明らかになり、親子なのに全然違うんだなーと面白い。ちょっと寂しい気分と、息子のいかにも正統な好みに安心&感心したりもする。

あと1,2冊はオススメを読んでみよう。息子プレッシャーにより。


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by macchi73 | 2014-01-24 22:02 | 面白かった本など | Comments(0)
2013年 11月 24日
自家製 ハーブチンキの作り方、『モレルの発明』
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ハーブチンキの作り方:
(1)好きなハーブを細かく刻んで、消毒済みの容器に入れる。ドライでもフレッシュでも良い。
(2)刻んだハーブが浸る程度のアルコールを注ぐ。アルコールは30度以上なら何でも良い。今回はウォッカを使った。
(3)蓋をして直射日光の当たらない常温の場所に置き、一日一度瓶を揺らす。2週間以上したら利用OK。
(4)最後に漉して、液体部分だけを瓶に保存する。
(5)自家製クリームや化粧品、薬やドリンクに利用する。


秋晴れが続いて、庭が紅葉と枯葉色に染まって来た。
アオ(ミドリガメ)の冬眠のための柔らかい枯葉を集めに、公園まででかける。冬支度。

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でも庭の地面を見ると、11月の頭に撒いたネモフィラの種から小さな双葉が芽吹いている。庭一面。
これは来春が楽しみだ! 乾燥した地面にジョウロで水を撒いておく。

それからすっかり娘の愛読書となったジャレットの魔法の庭シリーズに載っている色々な魔法レシピを試そうと、庭のハーブを刈り込んでハーブ・チンキを作った。

e0134713_20453020.jpg今回は、庭でドライハーブ化していたラベンダーと、モリモリ巨大化して元気に咲いていたローズマリーを使った。

一日置いただけでも、既にかなり香りと色が抽出されている。ラベンダーからは優しい香りの褐色がかった紫色の透明なチンキ、ローズマリーからは緑がかった褐色の爽やかなチンキができるっぽい。

こういう小瓶をいっぱい作って、ズラッと並べたら魔女っぽいかも!!


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週末は親子揃って読書。
子どもの魔法は希望がいっぱい。一方で、大人の魔法は……。

んー、週末の夜に読むなら、もっと元気が出る本を読むべきだったか!?
ついつい自分も失われた場所に思いを馳せて胸塞がれつつ、ストーリーとしては面白かったから良し。

『モレルの発明』(アドルフォ ビオイ=カサーレス)

SF仕立てだが古典風の雰囲気の物語。
時空を超えることができない人間には、どれだけ憧れても絶対に交われない人がいる……という話。

最初は、ちょっとした謎かけっぽい始まりだが、何が起こっているかは割とすぐ分かる。この設定自体は、いくつかの物語で見たことがある。
でも、状況が見えた後からが面白かった。切望解消のため主人公がとった行動とは?ってのが「あっ!そう来るか!」って感じだった。そして最後に、読者である自分も次元を超えて(?)もう一つの入れ子構造に絡めとられてしまったのが分かる。

ちょっとストーリーとはずれるけど、世界中のどこにも幽霊話があるってのは、「失われた人にはもう会えない」っていう絶対的な痛みを和らげるためかもなーって思った。それに録音・写真・映像技術の進歩もしかり。でも、自我-他者の関係性の根元と、この世の一回性の中にはどうしても保存不可能なものがあって、記録しても記録しても届かない。


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by macchi73 | 2013-11-24 21:06 | 本の感想など | Comments(0)
2013年 11月 16日
青空読書(『魔術学』『海賊学』)
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久しぶりに暖かい晴れの休日で嬉しい。
ランチがてら、夫と末っ子と一緒に自然公園のお祭りに出かけた。

途中、本屋さんのワゴンセールで、『魔術学』『海賊学』の未開封新品本が大安売りされているのを見つける。
上の子たちが持ってる『エジプト学』や『ドラゴン学』と同じシリーズの本だ。
もちろん喜び勇んで買う。これから祭りに行くというのに、ずっしり重い豪華本を2冊……。

それから娘は祭会場のお店でバイトをしてお駄賃を貰い、そのお駄賃で今度はお客になって遊ぶという、生産-消費のエンドレス・グルグル・システムでお祭りを堪能。
たっぷり稼いでお菓子などを買い込み、帰宅後には、さっそく本日の収穫(本とお菓子)を広げて、労働後の休息を楽しんでいた。悠々自適。

なんという素晴らしいワーク・ライフ・バランス。見習わねば。
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こちらが本日の収穫本。
正直、まだちょっと内容や漢字は難しいのでは?と思うけど、各ページに仕掛けられたギミックと豪華な装丁のせいで、我が家のチビたちに大人気のシリーズなのであった……。



e0134713_23553439.jpg魔法使いの杖の製造法を見つけて、庭の木で作ろうよ!バラの杖は心に効くんだって!とノリノリの娘。

見たら、挿絵の魔法使いの杖の先で庭の木々と青空がピカッと光っていた。

こんな風にページの色んなところに宝石やらオーブやらが埋め込まれていて、子供心を魅了する。

e0134713_23553072.jpgあるページの片隅に描かれた本棚には、子供たちが既に持っている『エジプト学』『ドラゴン学』が見える!そんな小さな仕掛けの数々に、子ども大喜び。

また、中にはタロット・カードなんかも仕込まれていて、にわか占い師になる娘。占われた結果が衝撃的で、夫、撃沈。


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by macchi73 | 2013-11-16 23:58 | 書籍など | Comments(4)
2013年 11月 04日
庭仕事の愉しみ(ヘッセ)
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霧の夜、遂にエイヤッと庭仕事をした。

まずは剪定。
ここ数年ずっと大きくしていた果樹やバラを、今年は思い切って小さく刈り込んだ。
どの木も延び放題にしていたら小枝が増えてしまい、勢いが衰え気味の気がするので、リセットするつもりで。
フェイジョアは早めの収穫になってしまったが、少し追熟してサワーに漬け込んでみよう。

フェイジョアの株元では2010年に植えたパイナップルセージが着々と株を大きくしているので、そちらも刈り込んだ。パイナップルの良い香り!
メキシコ原産で寒さに弱い品種だという説明だったので、そんなに根付くのを期待していなかったのに意外な結果で嬉しい。刈り込んだ枝をマルチングとして株元にかけておく。冬の防寒着代わりだ。

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それから秋の球根植えと種まきをする。
鍬で地面をゴンゴン掘り起こし、腐葉土と堆肥をすき込んで柔らかくしたところに球根を放り込んでいく。

その数、なんと200球!!

なんか晩夏から秋の間にちょくちょく貯めてたらこんなになっちゃったんだ……。
しかも地面を掘れば、大小様々な球根がゴロゴロでてくるし。
多すぎてどれがどれだか覚えてられないので、もう、適当にまとめてポイポイ投げるようにして場所決めして植えてしまう。

最後に、球根たちを埋めたばかりのふかふかの庭土に、ネモフィラと矢車草の種をパーッと撒いて行く。
湿った空気と土がひんやりして気持ちいい。
色んな用事でいっぱいだった苦しい心が、段々と静かに落ち着いてくるのを感じる。

今回は庭のレイアウトも何も考えられなかったけど、ま、超多忙だった今年はこんなもんでOKとしよう……。
創造性はないやり方だけど、庭の夏の疲れを労るための庭仕事ということで。

そうして真夜中過ぎに泥々になって庭から戻る。
風呂に入っていたら、窓の外の音で、霧が静かな雨に変わったのがわかった。
今撒いたばかりの種が、水を吸って健やかに膨らむところを想像しながら眠る。

来春は花の多い庭、ネモフィラと矢車菊で青い庭になるだろう(と空想)。
地味に愉しい。しみじみ。

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今回、重い腰を上げて庭仕事に取りかかったのは、古本市で買ったこの本のおかげ。

『庭仕事の愉しみ』(ヘルマン・ヘッセ)

とっても静かな、庭から得られる充足感が伝わってくる文章だった。
この感じ分かる。私も庭仕事していると、自然と自分の間が近くなり、心が落ち着いていくのを感じる……。

この頃は何を読んでも何を観ても「今の生活は違うぞ、方向転換しろ!」と強く呼びかけられている気がする。だけどその一方で、身に染み付いたスポ根が、ここを越えれば楽になる、投げるな休むなやり通せ!とも言っている。

どっちが正しいのか分からない。迷走中。


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by macchi73 | 2013-11-04 23:27 | 書籍など | Comments(2)
2013年 10月 29日
粘土でつくるキノコ
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夫と友人たちと登山に行った娘が、今日はたくさん良い形のキノコを見つけて楽しかったという。
お母さんに持って来てあげようと思ったのに、毒だからって捨てられた〜と残念そうだ。

e0134713_303896.pngこれがいっぱい生えてたというキノコ。

テングダケかな?


で、毒ではないムラサキシメジをお土産に採ってきてくれたので、キノコ汁にして食べた。
良い出汁がでて凄く美味しい!!秋の味だなー。

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明けて翌日。
いつものように(涙)、夜中に帰宅すると家族は寝ている。
テーブルの上にはドングリやら松ぼっくりがあって、「今日は学校で秋みっけしたよ」と末っ子からのメッセージ。小さいキノコが作ってあった。

それを見ながら私は夜中に一人、『粘土でつくるキノコ 』を見て作ったテングダケとアミガサダケに彩色する。
本当はパーツごとに半日乾かしたりする丁寧な工程だけど、その辺りは適当に省いて、サクサクっと一気に簡易化して作れば30分くらい。色だって乾いてないうちに塗っちゃう。
で、台座を作って、娘の松ぼっくりとチビキノコと一緒にテングダケをレイアウトしておく。

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翌朝、すごーい!と喜ぶ娘。
これ私もやりたいと言う。うん、やってみてよ、見たい見たいと答える。

そしてその夜。
また遅くに帰宅したら(涙)、アミガサダケがドングリと一緒に台座に据えてあった。
夜中に一人で晩ご飯食べながら笑う。時間差で親子共作。
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で、休日。
今度は図鑑見て作ろうよと話して、一緒に図書館で本を借りて来た。




娘セレクトの『日本の毒きのこ』、色んな毒キノコが載ってて綺麗。
また、毒キノコについての知識コラム、初期治療マニュアルなど、読み物部分も充実。
キノコじゃなくて「毒キノコ」についての熱さが感じられて面白い。
ただしキノコを食べるのが怖くなる……。人間に生えるキノコの記事、またキノコ中毒の手に汗握る手記には衝撃を受けた。くれぐれもキノコは生食すべからず。

私セレクトは『変形菌ずかん』。
カラフルな変形菌の写真がたくさん載っていて美麗な上、文章部分は大人から子供まで面白く読める構成。読みやすいが、浅くない。これ一冊で、採取ガイド・変形菌図鑑・教科書の役割をこなす。完璧だ。次は変形菌を作ろう。それか変形菌採取旅に行きたいなー。

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by macchi73 | 2013-10-29 23:57 | 書籍など | Comments(2)
2013年 08月 10日
胃之頭町の夜散歩(栞と紙魚子)
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夏休みなので、子供たち(自分の子もそうでない子も)を家で見かけることが多い。
子どもが沢山ウロチョロしているなーと思うと夜には花火したり泊まって行ったりして、家の中が賑やかだ。ハンモックを一つ、キャンプ用の簡易ベッドを二つ出して、お泊り用に提供する。

お泊りの常だが、いつまでも寝ないで騒ぐ子供たちにうんざりする。
で、一緒に夜中の庭に出て虫の観察をしたりする。
夜はうるさくしてはダメだ。ほら、揚羽蝶も寝ている。羽化した蝉は翅を乾かしている。静かによく探して観察すること。えー見たい見たい……と、ひそひそ声になる子らや良し。

が、それも一時だけで、またベッドに戻るとやがてキャーキャー言い出すのであった。
ウルサイ!それ以上起きてると怖い話するよ!と怒ると、怖い話はイヤだ〜と隠れる。
良かった。ホントは手持ちの怖い話はもう無いので、話して〜とか言われたら困る。

そうして翌日。
ワタシ2時間しか寝てな〜い!ワタシは1時間!ワタシなんか30分だよ〜!とか、よく分からない自慢をエスカレートさせてるのを見て、子どもって馬鹿だなーと思う。
私が見た時はぐーぐー寝てたけどなあ。

朝ご飯にパンケーキを焼いたら、うわー嬉しい!という子たちと、こんなのイヤだ〜!という子たち。ムカ。
悲鳴と笑い声がするので見たら、カナヘビの尻尾を持ってぶら下げている。うわ。
疲れる。けど面白い。かも。
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怖い話でも仕入れるか〜と思って、諸星大二郎を開く。
ホラーコメディのはずだが、全く怖くないノホホンとした『栞と紙魚子シリーズ』。
むしろ読むと、何かが補給されていつも元気回復する。大好き。



うちの近所が舞台になってて、漫画の中によく知った景色や地図が出てくるので不思議な気分だ。
私も歩き回っているうちにこんな変な世界に迷い込んで、それで平気で戻って来たいなあ!

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by macchi73 | 2013-08-10 00:49 | 本の感想など | Comments(0)
2013年 06月 23日
夏至の匂い、『ラブリーボーン』
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金曜日、娘に早朝から起こされた。
今日はゲシだよー!今日は4時から7時まで昼なんだよ!一年中で一番昼が長いんだよー!
だから、もう、お・き・よ・う!!

いや、全然意味が分からない。
ゲシでも何でも、今はまだ早朝で昼じゃないからお母さんは寝る!
さっき寝たばかりなんだから、うるさくしないで!

……と怒ってタオルケットをバフッと被ったら、窓の外から甘い空気が流れて来た。

その懐かしい甘い香りによって、家のぐるりの窓辺に百合の花が咲き始めたのを知る。
毎年のことだけど、百合の開花は見るより先に匂いで気づく。
そっかー、百合が咲いたか。もう夏なんだな、あ、そうか夏至かと納得する。
でも眠いので私は眠る。耳を塞いで布団に潜って、眠れるギリギリまで。子供なんか全無視で。

で、週末。
ちょっと悪かったなーと思って、日曜は娘のリクエストに応えて朝から都心の遊び場に行くことにした。
自分の大好きな場所に遊びに行くということで、やはり早朝から起き出す娘。
そして遊び場に向かう電車の中でウトウト、ランチの時にも目をしょぼしょぼ、帰宅の電車の中では熟睡。「今日は楽しいけど眠い日だったよー」と言う。

なんかねー昨日も楽しみで寝られなかったんだよねー、夜にベッドから空見てたら月が凄く大きくて黄色くてまんまるで綺麗だった、たぶん昨日は満月だったと思うよと話すので、へえホントかなと満月の日を検索したら、なんと今日はスーパームーンだというニュースがヒットした。
スーパームーンとは、地球が一番月に近い日と満月の日が重なる現象らしい。
だから昨日の月も大きかったのかも。良いもの見たなあ!

生憎今日は曇天で月は見られなかったけど。
娘によって、色々と天文イベントに気づく。そんな週末。

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たとえ仕事で疲れてようと体調不良明けだろうと、容赦なく要求を繰り出してくる子供たち。
深夜に本を読みながら(そんなことしてるから眠い)、たぶん子供から見た私は色々不完全な私個人じゃなくて、お母さんっていうシンボルなんだろうなーとか思ったりする。

ラブリーボーン [DVD](監督 ピーター・ジャクソン)

犯罪に巻き込まれて殺されてしまった子供が、あの世とこの世の狭間から自分のいなくなった世界を見つめて気を揉み、やがて解き放たれる物語。
死んでからの成長譚っていうと変だけど、ちょっとそんな感じ。

犯罪の方にはそんなに比重を置かず、家族やこの世への愛着の方がメインのストーリーなので、辛い話だけど最後はホッとする感じもあった。

狭間の世界のビジュアルが綺麗だなーと思ったら、監督がピータージャクソンだった。指輪物語とかホビットの冒険とか、そういうのにも通じる感じの風景。

スーザン・サランドン演ずる祖母が存在感たっぷりなのに、登場の必要性が全く分からないとこはちょっと混乱した。ん?祖母のシーン、全カットでも良くない?何故にコメディ要素?とか思って。

そして主人公の女の子(シアーシャ・ローナン)、めちゃくちゃ可愛い。そうそう、親には子供はこう見える、って感じ。


『ラブリー・ボーン』(アリス・シーボルト)

原作が図書館にあったので読んでみた。
事件後の家族の混乱や、登場人物みんなの事情がより重く書かれていて、読んでる途中は映画より重苦しい気分になった。

ずっとシンプルに安心感の元とだけ見ていた両親が、実は特に強くもなく自分のことで手一杯な人間で、子供には謎にしか感じられない個人的な部分も沢山あるっていうのが、なんか分かる。親になってみると。
その事実に直面する時の、子供のなんか傷つく気持ちも。

子供には、やっぱりただの個人としての親じゃなくて、何かのシンボルである親ってのは必要だよな……とか、ストーリーとは別のことも考えさせられたりして。
自分や夫は、子供にはどんな風に見えてるんだろう。あんま想像できない。ごくごく標準程度の安心感や何やかやを与えられてたら良いと思うけど、お互いちょっと変則だしなあ。どうかなあ。

あと、原作を読んだら祖母の存在意義が何となく分かった。主人公にとってのお母さんがいて、で、そのお母さんにもまたお母さんがいて。ちょっとずつ違う関係が綿々と続いて、それぞれ形や痛みは違っても、そうやって愛情の骨組みは広がって行くって感じかな。

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by macchi73 | 2013-06-23 23:58 | 書籍など | Comments(4)
2013年 06月 21日
安らぎの香り、『魔法の庭ものがたり』
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このところ毎日夜遅くてクタクタで、体調を崩す。
帰宅してぐったりしてると、お風呂の良い匂いをさせた子供が眠そうにおやすみを言いに隣に寄り添って来たりして、なんだか安らぐ。
こんなことで心安らぐようになってしまうとは。なんとなく複雑な気分だ。

子供が寝床に去る前に、その日のことをちょっとだけ話したりする。
末っ子はいまポプリが作りたいらしく、自分で庭のバラやラベンダーでドライフラワーを作ったりしていてマメマメしい。
で、「エッセンシャルオイルって何?うちにあるもの?」とか聞いてくる。

うーん、そんなお洒落なものは無いな、そもそもなんでポプリなんて作りたいのさ?と聞いたら、「こういうの作りたいの」と最近熱心に読んでいる本を開いて見せてくれた。
『魔法の庭ものがたり』というシリーズもので、ポプリやらハーブティーやらのレシピが色々載っているようだ。


『ハーブ魔女のふしぎなレシピ―魔法の庭ものがたり〈1〉』(あんびるやすこ)


どうも友達の間で流行っているらしく、最近、何冊か連続で借りてきては読んでいる。娘は登場人物のやることの真似をしたくて仕方ない模様。

子供たちがこんなに熱中して何冊も読むんだからきっと読むと面白いんだろうなーとか思いつつ、イラストが少女チックで、私は未だ食指が動かず……。



娘に手渡されて「ふーん」とぱらぱらページをめくってみたら、お母さんも読んでみて、面白いから!とシリーズで何冊か勧められた。
うん分かった、ピノコが寝てから読むよ、と言いつつ、全然読めないまま数日が経ってしまった。
そんなこんなで気づいたら、本は返却されてしまって家には無い。

でも娘のたいへん熱心な様子が面白かったので、そんじゃあ仕方ないなと、お土産にローズエッセンシャルオイルを買って来た。
「はいどうぞ」と渡したら、それで手作りポプリが完成したらしく、満足気な娘。
ヌハ〜!ポプリって良い匂いだね〜!安らぐ〜!とか、何度もお皿の蓋をあけてはうっとりしている。

うーん、それ、単にエッセンシャルオイルの匂いじゃないの?
お母さんはピノコの石けんの香りの方が安らぐよ……とか思って可笑しく見ていたら、本、面白かったでしょ!?とキラキラした目をむけられて、つい、「うん、良い本だね」とか答えてしまった。

どうしよう。まだ読んでない。
娘も気に入ってる本だし、この週末に大人買いする、か?
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by macchi73 | 2013-06-21 23:59 | 書籍など | Comments(2)