カテゴリ:【生物】昆虫・その他の生物( 266 )

2017年 08月 10日
オーストラリアの蟻・3(マナコオオアリ、アシナガミツアリ、他)
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オーストラリアで見かけた、その他の蟻たち。

正直、アリって地味な見た目だと同定の仕方がよくわからなかったので、以下、テキサスの生物学社Alex Wild氏の写真サイト(http://www.alexanderwild.com/)を元に、「多分これだろ」と思ったものだけメモ。ミツツボ蟻の、膨らんだ姿を見てこなかったのが悔やまれる!!



(1) マナコオオアリ: Opisthopsis

多勢の黒っぽい蟻が行き交っている枝に、一匹だけ黄色くて目玉の大きいアリが混じっていた。

その枝にはカイガラムシがびっしりついていて、黒っぽい蟻たちはそれらを守るために巡回してるように見える。黄色いアリも甘露に与かろうと突進はするんだけど、そのたびに牧場主らしい蟻たちに追い払われていた。でも、諦めずにチョロチョロ歩き回っては、隙を見て突進する黄色いヤツ。
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この黄色いアリは、多分、マナコオオアリ(Opisthopsis)だと思う。
Alex Wild氏のサイトによれば、独特の大きな目を持つインドオーストラリアのヤマアリ亜科の蟻で、熱狂的な動きのために一般に「ストロボ・アリ」と呼ばれているとのこと。

顔が特徴的なので、たぶん黄色いアリの方はそれで間違いないと思うんだけど、牧場主の黒っぽいアリの方は何てアリかな。ちょっとわからず。
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(2) アシナガミツアリ: Leptomyrmex 

ケアンズの西方をドライブ中、バリーン湖の巨大松の上で見つけたアリ。まるで蜘蛛みたいな変な姿にびっくりしたんだけど、動くスピードが速くて、良い写真を撮り損ねた。

ちなみに、このアリだけじゃなく、松の巨大さにもびっくりした。松がこんなに巨大になるなんて、熱帯って怖い。
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こちらもAlex Wild氏のサイトから探してみたところ、アシナガミツアリ(Leptomyrmex)で間違いなさそうに思う。

大きくて脚のひょろ長いアリで、その見た目と動きから蜘蛛蟻(スパイダーアント)と呼ばれたりするらしい。分布はオーストラリア東部、ニューギニア、ニューカレドニアに限られるようだ。このアリの巣には、不毛の時期を乗り切る為、膨らませた腹部に蜜をためて保存することに特化したアリがぶら下がっているとある。

あっ、それって、変わった姿で有名なミツツボアリ(蜜壺蟻)のことじゃないか!?

蜜で丸々膨らんで、アボリジニが甘いオヤツとして食べちゃったりする蟻だ。うわー、知ってた、この蟻、知ってた!!あーあ、追っかけて巣を見れば良かった。残念だ!すごい残念!!

……蜜壺役をしている蟻のユニーク姿が見たかっただけで、別に食べたかったからという訳ではない。念のため。(とか言っても、グリーン・アントも聖堂シロアリも食べちゃった後だと、家族からは疑惑の眼差し)




(3) その他: 同定できなかったもの

道端のオケラの死骸に集っていたアリ。日本にも普通にいそう。
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ジャングルで、カイガラムシを舐めてたアリ。これも日本にもいそうなオーソドックスな見た目。
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ジャングルで、樹の上を忙しそうに行ったり来たりしていた蟻。うちの庭にもいそうな懐かしい見た目。
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宿付近の農場の土を掘っていたアリたち。
これは見た目にちょっと特徴があるので調べられるかなとも思ったけど、写真の写りが悪いこともあって、よくわからなかった。
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by macchi73 | 2017-08-10 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(3)
2017年 08月 09日
オーストラリアの蟻・2(聖堂シロアリ)
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オーストラリアの道路をドライブしていると、色んな場所にボコボコと盛り上がった土の塊が見える。蟻塚だ。

大きさは小さいものから大きいものまで様々で、場所も高速道路の脇から人家の納屋の裏まで、至るところで見かける。土を蟻の唾液や排泄物などで固めたものなので、赤土なら真っ赤な塚、白っぽい土なら白っぽい仕上がりになるようだ。触ってみたら、とても固くて頑丈だった。

↓ 宿の敷地内にも蟻塚。後ろには通りがかりのカンガルーも。
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中にいるのは、こんな感じの蟻。
これって蟻か!?形がおかしい……と思うだろうが、蟻塚を作るのはアリとは言ってもシロアリの仲間なのだった。聖堂シロアリ(Cathedral termites)と呼ばれるシロアリで、こんな風に尖ったツノを持つのは兵隊アリ、働きアリはもう少しアリに似た雰囲気の頭部を持っている。
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そういえば日本の西表島のタカサゴシロアリの頭もこんな形で、大きい巣を作るところとか、似ているようだ。あちらは樹上に巣を作るが、どちらもテングシロアリの仲間ということで、多分似たところがあるのかもしれない。『シロアリの事典』(青海社)によれば、テングシロアリの兵隊アリは働きアリよりも小さくて顎も弱いが、この尖った角のようなところからベタベタした液を吹き出して、他のアリやクモを動けなくするという戦い方をするようだ。

←Amazonの「なか見!検索」をクリックすると、記載されている色んな画像が見られて面白い。

ちなみに、前の記事のグリーン・アントと同様、このシロアリも、アボリジニには貴重な栄養源とされるらしい。グリーンアントが酸味とビタミン源で、こちらのシロアリはタンパク源。試しにパクッといってみたが、シロアリはそんなにこれといった味はしなかった。強いて言えば、少し野菜風味かな?

その様子を見て、あっ、また蟻食べてる、人間としての尊厳はどうしたんだ!なんて呆れられてしまったので、「大丈夫です、生物の尊厳とは、食性なんかによって失われるものではないのです……」なんて、厳かに言ってみる。シロアリの聖堂の前で。


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by macchi73 | 2017-08-09 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)
2017年 08月 07日
オーストラリアの蟻・1(グリーン・アント)
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空港を出るなり、「お母さん!いいもの見つけた!ちょっとおいで!」と娘に腕を引っ張られて、透き通った緑色の蟻を見せられた。綺麗!

この蟻は、現地ではgreen tree ant とか単に green ant と呼ばれて親しまれ、ちょっと煩がられてもいるようだった。とにかくどこにでもいて、今回のオーストラリア旅行で一番よく見かけた生き物だったかも。

和名だとツムギアリ。名前の由来は、樹上に葉っぱを糸で綴った巣を作るから。
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よくお尻を振り上げたポーズをとっていて、娘と一緒に覗き込んでは、ダンスみたいで可愛いねーとか言っていたんだけど……。なんか、足元にお仲間の死体っぽいのが結構転がってないか?
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別のアリのお尻の噛み付いて、汁を吸っているヤツもいる。もしかして襲ってたりしてるのか?それとも、たまたま死んでしまった仲間の栄養分も無駄にすまいとしてるだけ?
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ズームアウト。

うーん……やっぱり襲ってるみたいに見えるかな……。
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出会い頭には触覚でササっとお互いに撫で合ったりしてるから、多分、そうやって匂いを嗅いでみて、巣が違うと小競り合いしたりするのではないかと思う。ちなみに、体が大きいのと小さいのが混じっている時があるが、体の大小は、仲間か敵かの判定には関係ないようだった。
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また、カイガラムシが付いている枝の上に集まっているのもよく見かけた。この辺の習性は、日本でもオーストラリアでも同じっぽい。アリはカイガラムシの甘露が大好き。
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旅行前に蟻の本を読んで、ツムギアリを見てみたいなーと思っていたとこだったから、しょっぱなからラッキーだった。嬉しい。持つべきものは、目の良い子供(虫好きの)。

そういえば、以前ツムギアリに特に興味がなかった時に東南アジア辺りでも見かけたりはしていたんだけど、その時は「ツムギアリって金色だ」と思って眺めていたのだった。体が緑色なのは、オーストラリアのツムギアリだけの特徴っぽい。

e0134713_152255.jpgケアンズ滞在中の宿のご近所のパブ、GREEN ANT CANTINA。お店のモチーフがグリーンアント(だが可愛くない)。

緑色の腹部には、ビタミンたっぷりの酸味のある液が入っていて、アボリジニがレモン代わりに食べると聞いた。

そういえば、東南アジアに行った時にもツムギアリをレモンティーに使うとかなんとか言われていたし、試しにちょっと試してみたら、本当に酸っぱかった。レモンのようなフルーティーな香り高い酸味でなく、ビタミンC剤のような酸味。特に美味しくはない。




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by macchi73 | 2017-08-07 20:50 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(2)
2017年 07月 15日
アオバハゴロモ(青葉羽衣)とクサカゲロウ(草蜉蝣)
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最近、庭の色んな植物の茎に、白いフワフワの綿のようなものがついている。

病気か?害虫か?アブラムシで蝋物質出すタイプって多いからなあ……と思って近くでよく見たら、アオバハゴロモが点々と枝の裏にいるのに気づいた。君、足元にそんないかにもベタつきそうな得体の知れない白いフワフワあるところ、よく集えるね、嫌じゃないの、という感じ。

それでもっとよく見たら、フワフワの中に微かに動くものあり。フワフワと見せかけて、虫の隠れ家だったか!
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それでそれで、もっともっとよくよく見たら、アオバハゴロモと謎の白い綿々の虫、顔立ちがそっくりじゃないか!?

……近親者の予感。

で、調べたら、やっぱりアオバハゴロモの幼虫だった。フワフワをまとってフワフワの中に隠れることで、目くらましの効能があるらしい。うーん、遠くからでもフワフワに白く覆われた枝って目立つから、目くらましより目印になっちゃってる気もするが。
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それでそれでそれで、もっともっともっと良く見たら、子である綿虫に小突かれているアオバハゴロモを発見。白いフワフワ虫にお尻をガンガン小突かれて、ヨロヨロと前に進むアオバハゴロモ成虫。うわー、アグレッシブ。反抗期か?それとも虫だとやっぱり、幼虫は成虫を近親関係にある者だとか認識しないのか?
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それでそれでそれでそれで、もっともっともっともっと良く見たら、どうもお尻を小突いてるヤツって、周りのフワフワ幼虫たちと雰囲気も動き方も違う。

下の写真、左がアオバハゴロモの幼虫たちで、右が小突き虫。アオバハゴロモの方がどこかヒツジっぽい雰囲気だとしたら、右のヤツはなんかオオカミっぽい気配がある。背中のフワフワが盛り上がり過ぎてて、アオバハゴロモから剥いだ皮を被って変装しているようにしか見えないんだけど……。
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っていうか、裏側から見たら、胴体が丸見え。二本の鎌のような大顎を持ったこの姿ってよく知ってる。クサカゲロウの幼虫じゃん!

アオバハゴロモは草の汁を吸う虫だけど、クサカゲロウの幼虫って肉食。羊の皮を被った狼。アオバハゴロモの皮を被ったクサカゲロウか。

クサカゲロウの幼虫には、背面に鉤状の毛を持ち、そこに植物や獲物の死骸などを引っ掛けて背負うタイプがいるらしい。Wikipediaによれば、アリなどの攻撃から逃れるためのカムフラージュという説もあるようだが、もしかしたら変装して獲物に近づくためってのもあるんじゃないの?と疑ってみたりして。




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by macchi73 | 2017-07-15 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(4)
2017年 06月 17日
ヤモリ&ホタル&コドモ
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結婚記念日に、家族とちょっと遠出して食事。

気づけば二十余年目の記念日。上の子たちなんか、もう私たちが結婚した時の年とそう変わらない。うへえ。このコドモコドモした様子で結婚なんて冗談か!と思うが、実際、私たちもそんな風に見えたのかもなあ。大人たちが逆上していたのも、今になればちょっと分かるか。

記念日のついでに、昇進祝いもしてもらう。って言っても、部の面々の経験も教育も専門知識も自分より明らかに高かったりで、多少微妙な空気が場を支配しております。面倒臭いことになっております。分かります、分かります。が、そこを気にせず鈍くふるまう冷や汗、面の皮、コドモコドモらには分かるまい。サラリーマン道とは気にしないことと見つけたり。

でもどうせならみんながもっと楽しく働けるような環境は作ってみたいかもと思ったり。ただし楽しく働くっていう定義も人それぞれだからな……そこは思い込まずに慎重に。私と全然違う、夫とか見てもそう思う。

正直、今の専門分野に凄い熱意と興味があるか?と言うと、自分はそうとも言えないかもなと思うので、ここらでちょっと毛色を変えて、人が良い感じで働くための工夫も仕事と思えば、それはそれでまた仕事に新しい興味と楽しみを発見できる可能性はあるかもなと期待する。

あーあ。楽しく働きたいもんだ。自分も。それからみんなも。もうすぐ社会人になる子どもたちも。
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窓の外にはホタル。窓を開けて欄干に身を乗り出し、小さな声でうわーうわーと喜ぶ子どもら。ふ。やっぱ、まだまだコドモコドモしいな。私たちみんな、遊びをせんとや生まれけん。

そして窓辺の行灯には怪しい影。怪しいけれど見慣れてもいるその形。

−−あ、ヤモリだ、
−−ホタル食べようって待ってるのかな?

いや、ホタル一匹につきトカゲ一匹くらいは殺せる強い毒があるらしいので、それはナシっぽい。ホタルの赤と黒の警戒色はダテじゃない。でも行灯とは、暖もとれるし、飛んで灯に入る夏の虫たちを待つには格好の餌場だな。ヤモリ賢い。
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by macchi73 | 2017-06-17 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(5)
2017年 06月 05日
キアゲハ幼虫、ピクルス
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連日の夏日のせいで、菜園の成長がスピードアップ。毎日ぐんぐん伸びる。

ルッコラ・ゾーンがわさわさ茂った草原になっていて、夫が、俺のルッコラ、とつぶやきながら丁寧に雑草だけを抜いている。夫はルッコラが好物。

たいして大きくも無いパセリには、キアゲハの幼虫が三匹もついている。キアゲハはセリ科が好物。

かわいいツノだせ〜、と娘がためらいなく触ってるのを見て、思い切って私もちょっとだけ触れてみる。ゾワっと一瞬、後頭部から魂が抜けるような気分になって、それから「あ、でも意外と……」と持ち直す。

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アゲハ幼虫が出すオレンジ色の角は臭角といって、中には、鳥や蟻が嫌がる成分が入っている。
普段はしぼんだ風船みたいな感じで体内に収納されているが、その風船の中に液体を送り込むことで、角の形に膨らますようだ。膨らんで飛び出す様子が面白く、何度も試してしまう。

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キアゲハ幼虫のためにパセリはそっとしておいて、菜園からは、二十日大根、キュウリ、セロリ、青いトマトを初収穫。それから、風味付けになりそうな香草なども(タイム、フェンネル、ローズマリー、金蓮花)。

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スパイス棚に見慣れない「ピクリングスパイス」というのがあったので、生ハーブに加えてそちらも入れてピクルスにしてみた。結果、いつものあっさりした味よりお店っぽい味わいかも。
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※注意:ピクルスにキアゲハ幼虫は入っていません


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by macchi73 | 2017-06-05 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(4)
2017年 05月 18日
ナカムラオニグモ(中村鬼蜘蛛)
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川辺の草に繭みたいな網を張っている蜘蛛を発見。網越しだとよく見えないが、多分ナカムラオニグモじゃないかと思う。

ナカムラオニグモは北方系の蜘蛛としてよく知られていて、だいたい千葉市〜下関市を結ぶラインの北側にしか生息していない。この「ナカムラオニグモが生息している限界領域」を示す線を「ナカムラオニグモ線」と呼ぶ。このように生物種の分布域を区切る線を分布境界線と言い、様々な種について存在が確認されているようだ。

有名なものだと、ブラキストン線とか。
これは本州と北海道の間の津軽海峡を境目とする動物の分布境界線で、多くの鳥類や哺乳類の生息地の北限かつ南限だったりして、その線を境に生息する生物の顔ぶれがガラッと変わってしまうようだ。
  • ヒグマ→ツキノワグマ
  • キタキツネ→ホンドキツネ、などなど
確かに北海道の寒さってロシア寄りの凍った寒さに近くて、東北地方の湿った寒さとは違うような気もする。極寒仕様の生物でないと、生きられないというか。
本州上に引かれた分布境界線では、ハマユウの分布北限である「ハマオモト線」が有名らしい。

こちらもやはり、ハマユウだけではなく多くの生物の分布境界線と一致する。実は「ナカムラオニグモ線」もハマオモト線とほぼ一致するようだ。

「ハマオモト線」(≒ナカムラオニグモ線)は、気候的には年平均気温が15℃のラインにほぼ一致するというから、それ以北は熱帯系の生物は棲み難く、それより南は北方系の生物には棲み難いラインとなっているのだろう。自身の耐寒・耐暑性の問題もあるだろうし、あとは、食べ物としている植物の分布にも引っぱられるだろうしな。

分布境界線は、このように
  • 生理的なもの(それ以上は寒すぎて生きられない, etc.)
  • 地理的なもの(海で隔離されていて渡れない, etc.)
  • 生態系によるもの(餌がいない、競合生物がいて棲みつけない, etc.)
など、いくつかの原因があるようだ。

関係ないかもしれないが、私も新宿以西だとマイフィールド感があり、新宿~銀座あたりだと仕事気分、それより東だとアウェー感がすごい……。多分、その辺りのラインで、棲息してるものの顔ぶれも変わっている気がする(←単に個人的なイメージ)。
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by macchi73 | 2017-05-18 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(3)
2017年 05月 16日
ヤマトシリアゲムシ(大和尻上虫)
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草薮で、サソリみたいな尾を持つ虫を発見。シリアゲムシだ。
先端に黒くて太い二本の線がある翅の模様から判断して、ヤマトシリアゲだと思う。
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このように反り返ったお尻を持つのは、オス。
尾の先端は、サソリにそっくりに見えるけど毒針という訳ではなく、ハサミ状になっている。交尾の際にメスをがっちりホールドするためのものらしい。

前に見かけたメスはこちら。
メスはお尻が反り返っていないが、天狗の鼻みたいに伸びた口吻や翅の感じなど、お尻以外の特徴はオスとそっくり。


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by macchi73 | 2017-05-16 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(2)
2017年 05月 11日
アブラムシの天敵(ヒラタアブ、テントウムシ、アブラバチ, etc.)
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ここ数日でバラが一斉に咲き始めた。急にカラフルになる庭。

気づけば3月4月と蕾にびっしり隆盛を誇っていたアブラムシたちが、急速に数を減らしている。どうやら、アブラムシたちに少し遅れて孵化したテントウムシやらヒラタアブやらの幼虫たちに、もりもり食べられてしまったらしい。

「アブラムシは陸のプランクトン」と昔の誰かが言ったようだ。

姿が見えなくなったアブラムシたちの替わりに、成長して庭を飛び回っているたくさんの天敵たちの様子をみて、本当になあ!と思う。君らみんな、早春の庭に満ち満ちてたアブラムシを食べて大きくなったんだな。


ヒラタアブ: 扁虻

アブラムシの群れの近くには、だいたいこのスケルトンの体を持つ幼虫あり。
意外とスピーディーな動きでアブラムシの群れに忍び寄り、見る間に群れを平らげる。
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ヒラタアブはアブラムシの中身だけ吸うらしく、粘着力ありそうな透明ボディに茶色っぽく干からびたアブラムシの骸を沢山くっつけて移動していた。餌場を食べ尽くしたら、また次の餌場へ。
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そんなにスケルトンでないタイプの幼虫もいる。多分、クロヒラタアブの幼虫。
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そうやって2週間くらい、一帯のアブラムシを食べ尽くして丸々と大きく太った頃、貝のような変テコな形の蛹になる。
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2、3週間の蛹の状態を経て、成虫が羽化。これはホソヒラタアブかな。
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成虫はアブラムシではなく花粉や花の蜜を食べて庭を飛び回り、ホバリングしながら交尾を行う。春に花をつける様々な果実の受粉を助けてくれる、庭の益虫だ。

成虫は交尾後、アブラムシが多くいる場所を探して付近に産卵する。卵は3日ほどですぐ孵り、そしてまた最初に戻る。受粉だけじゃなく、アブラムシも減らしてくれるなんて。ガーデナーは須くヒラタアブを讃えるべし。


テントウムシ: 天道虫

アブラムシの天敵といえば、テントウムシ。
どの虫もそうだが、孵化したばかりの幼虫って小さい。赤ちゃんぽくて可愛いものだ。
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しかし小さくても食べ盛り。自分より大きいアブラムシもどんどん捕まえて食べちゃう。
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そして脱皮を繰り返しながら、アブラムシを食べながら、どんどん大きくなる。
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こちらも孵化から3週間くらいで成虫になり、アブラムシの近くにまた産卵する。卵は3日ほどで孵り、幼虫はまたアブラムシ喰いへ。
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と思ったら……右側のは、ヘリグロテントウノミハムシじゃん!長い触覚が目印。騙されたー。


アブラバチ: 油蜂

アブラムシの体内に卵を産みつけ、ミイラ化させてしまう小型の寄生蜂。
ミイラ化したアブラムシをシャーレにとってしばらく観察していたら、お尻のあたりが丸く蓋のように開いて黒い蜂が出てきた。ガラスの厚みが結構あるので、写真では定規よりかなり手前で写ってしまってサイズが大きく見えるが、体長3mmはいかないくらいの小さな蜂だった。
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その他: サシガメ

その他にも、アブラムシを食べる虫は色々いる。下の写真はアブラムシをくわえてトコトコ歩いてたサシガメの幼虫。
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ジューシーで柔らかくて大量にいて捕獲も容易いアブラムシは、きっと色んな虫たちの共通の離乳食(?)みたいなもんなんだと思う。庭の虫たちにとっては、思い出の懐かしい味だったりするのかも。
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by macchi73 | 2017-05-11 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(6)
2017年 05月 09日
カワゲラ2種とカジカガエル@木須川
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GWに木須川沿いを散歩。
前にきた時は透明だった水が、今回は不透明でなにか水量も多い。

岩肌に光の網目を揺らしながら流れるエメラルドグリーンの水面を見ていたら、シャカシャカシャカシャカ〜!という感じで、沖から岸へむかって物凄い勢いで走ってくる黒っぽい大柄な虫を発見。なんだアレは。水の上なのに陸上みたいな動きで走っている。びっくりして凝視していたら、見る間に岸に辿り着き、そのまま岩の上をアッチコッチ走り回って、それから草藪に移動してまた草の上を行ったり来たりしている。狂ったような忙しない動きだ。

近寄ってみたら、黒光りするカワゲラだった。多分、オオヤマカワゲラか。
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いかにも目的がありそうなガツガツした動きなので、何かしでかすのでは!?と期待してしばらく追跡していたが、家族に何度も何度も呼ばれてしまい、仕方ないのでその場を後にした。
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川沿いではずっと、ルルルルルル〜!と、カジカガエルの綺麗な鳴き声が聞こえている。
これカエルの鳴き声なんだよと教えたら、「えっ、鳥じゃなくてカエル!?」と驚く子どもたち&夫実家の面々。そうだよな、とてもカエルの鳴き声には聞こえないよな。



そうして夫と歩いていたら、また草の陰にカワゲラがいた。さっきのカワゲラよりほんの少し小さくてほっそりとした印象で、全体的に色が薄く茶色がかっている。脚も、先端の方が茶色のツートンカラーになっていて、さっきのカワゲラとちょっと違う。

こちらは多分、ウエノカワゲラかな?
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それからカジカガエルを探してみたが、声はすれども姿は見えず。

カジカガエルもカワゲラも、綺麗な水辺にしか棲めないらしい。
環境省の水生生物による水質調査の指標では、カワゲラ、サワガニの棲息が「きれいな水」判定に使われていた。前にここではサワガニも見たし、水が綺麗なところなんだろう。
環境省:
 「水生生物による簡易水質調査」の指標生物と水質階級

その日は雨の気配も全くないカンカン照りだったのに、真っ青な空の向こうに大きく虹がかかっているのが見えた。不思議な感触。川の水量や濁り具合なども考えると、上流では一雨あったのかもしれない。
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by macchi73 | 2017-05-09 21:20 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)