カテゴリ:【生物】昆虫・その他の生物( 253 )

2017年 04月 29日
シリアゲアリと、モミジニタイケアブラムシ(尻上蟻と、紅葉二態毛油虫)
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朝、リビングの床にごろんと芋虫みたいに転がっていた。仕事行きたくねー。
そしたら足元から「学校行きたくなーい」と声が聞こえて、見たら娘も転がっていた。

なんとなくため息をついて、そのまま棒のように転がり続けていたら、「でも庭が綺麗だね」と娘が言う。転がっているので、頭上にリビングの掃き出し窓があり、緑色の光が差し込んでいる。黙っていたら、娘がまた、特にお日様に透ける緑って綺麗で好きだなー、ともう一度つぶやく。

それで、アオーン!と狼の遠吠えの真似をしたら、クロックロックロックロッ!と蛙の声で応える娘。幼稚園の頃から続く暗号の一つだ。ふふ。

日に透ける緑を見に、庭のモミジの樹の下に立つ。
そして異変に気付いた。カエデの上、生きたアブラムシが壊滅状態だ。
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たまーに葉の裏に一匹二匹ぽつりぽつりと褐色のアブラムシがいるが、それ以外は白金色に光るまんまるのマミーばかりが死屍累々と……。どうやらこのモミジ界隈では、アブラムシより寄生蜂であるアブラバチの方が優勢のようだ。


緑のアブラムシとはだいぶ見た目が違うこのアブラムシは、モミジニタイケアブラムシっていう奴だと思う。翅のあるのと無いのがいて、翅のある方はコバエみたいな雰囲気だ。モミジの上で見られる二つの形態を持つアブラムシだから、紅葉二態毛油虫ということらしい。

ちなみに、二つの形態というのは翅の有無ではない(それなら他のアブラムシもみんな二態ってことになるし)。

ニタイケアブラムシは、夏には越夏型という平べったい形の幼虫で夏眠状態になり、また秋から活動を始めるらしい。暑いのが苦手なのか?と思ったが、まだ展開しきっていない葉の上で生まれると通常の姿になり、展開しきった葉だと越夏型になるという記事があったので、葉の成分で形態の変化が起こされているのかもしれない。

そしたらもうそろそろ、越夏型の幼虫も見られるのかな?

気になって開いたモミジの葉の上をしばらく探してみたが、見つけられず。そろそろ出勤なので時間切れか。

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カエデの樹上では、アブラムシは(マミー以外)あまり見かけなかったが、小さな蟻がせわしなく行き交っているのを沢山見かけた。大きさは2mmくらいかな。かなり小さい。これまで庭で見てきた蟻たちとはちょっと見た目が違う。

ツヤツヤした尖ったハート型のお尻が目立つので、シリアゲアリではないかと疑う。でも、つついてみたが全然お尻を上げなかったから違うかもしれない。

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それで気になったのは、餌のようなものを運んでいる個体が多いんだけど……運んでいるそれ、ニタイケアブラムシのマミーを解体したものじゃないか?

アリってアブラムシを保護するもんだと思ってたんだけど、マミーになってしまったアブラムシはバラして食料にするんだろうか。中のアブラバチの幼虫を殺すことで、アブラムシ保護になるっていう意図もあるのかな?
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もしこれがシリアゲアリだとすると、蝶の幼虫やツノゼミとも共生してたりするみたいなんだよな。とても巣を探したく思ったけど、出勤時間ももうすっかり過ぎてるので(いつの間に!)、それはまた今度とした。

その身の上で色々楽しいものたちを養っていそうなモミジの木を振り返りつつ、後ろ髪引かれる思いで出勤。

小枝の上では、今まさに孵化したところっぽいテントウムシの幼虫たちも見かけた。
ただでさえ寄生蜂にやられて続々とマミー化されているアブラムシたち、大食漢のテントウムシたちまでやってきて、これから受難が続きそう。
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よーし、この連休はモミジの上を探検だあ!とワクワクしながら仕事をざくざく片付けてたら、緊急ヘルプ!と別部署の同僚が飛び込んできて、週末が吹っ飛ぶ。

あれ、でももうこれ締切だよね、ダメじゃない?と指摘したら、ううん、これは提出先がヨーロッパだから大丈夫なの、あと一日あるの!と言う姿に、不屈の紳士フォッグ卿を見る。おお。ジュール・ヴェルヌ、大好きさ。お伴するさ。

という訳で、今年のゴールデンウィークは、しょっぱなから、なにか世界一周的な。


小さい頃、一番最初に読んだ時は、日付変更線ってのがよく分からなくて、なにそれ、この地上でそんなタイムマシンみたいなことが!?と、ぼんやりした不思議な気持ちが残ったのだった。

その後少ししてから読み返して、「なるほど!」と、やっと納得。

でも、よくわかってなかった時でさえも、とても楽しく読んだ記憶あり。章タイトル面白すぎ。フォッグ卿格好良すぎ。冒険感満々すぎ。

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by macchi73 | 2017-04-29 22:00 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(4)
2017年 04月 22日
アブラムシのマミー
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春先、バラの柔らかい芽が展開してきて、表面にはアブラムシがぎっしり。うわ。

これは壮観だなあ、全部合わせたら何千匹といそうだなあ……とまじまじ見ていたら、緑の柔らかそうなチビたちの間に点々と、まるまる太った褐色の大きなヤツが混じっている。

これはマミーだ。マミーと言っても、お母さんではない。ミイラの方。
寄生蜂に産卵されてしまったアブラムシは、体内で孵化した幼虫に内臓を食べられてしまった後、こんな風にパンパンに膨れて変色して固まってミイラ化し、そのうち体内から小さな蜂が出てくる。

アブラムシがびっしりいる場所を探してみると、白っぽいの、赤茶なの、黒いのなど、色々なマミーが見つかる。これらは違う種類のアブラムシという訳ではなくて、元は同じアブラムシでも、産卵した蜂によってマミーの色や形が違ってくるようだ。つまり、マミーはもう元のアブラムシっていうよりは、産卵した蜂たちの種ごとの蛹っていう方が正しいのかもしれない。
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とか見ていたら、若いサシガメがやってきて、弱々しくも瑞々しいアブラムシを一刺ししてそのままトコトコ運んで去っていった。アブラムシは柔らかくて動きが鈍くて甘いから(←試してないけど)、いろんな虫たちに美味しく狙われるんだよな。

今はポツポツとしか見えないマミーだが、これらのマミーから出てきた蜂たちも、またそれぞれが数百匹のアブラムシに卵を産み付けることとなる。で、今はびっしりのアブラムシたちも、これから気温が上がるにつれ加速度的に増える天敵たちによって、その数を減らしていくという訳だ。

そうやって季節によって増えたり減ったり、でも全滅は免れて適度に散っては翌年また姿をあらわす虫たちを見ると、なにか一つの波の動きのようで、一匹一匹じゃなくて群れで一つの生命体って感じがしたりもする。でも、それからまた近くに寄って一匹一匹を見ると、やっぱりそれなりに大きさや動きも違って、僅かな個性はありそうだなとか。人間も大きな視点で見たら、そうなのかなとか。

びっしり隙間のないコロニーを後にして新しい群れを作るために生まれてくる羽のあるヤツの姿も、もうちらほら見かけた。他の動けないアブラムシより、冒険心が強かったりするんだろうか。
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前に調べた、アブラムシの生態はこちら:



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by macchi73 | 2017-04-22 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(6)
2017年 04月 07日
裏庭で亀鳴く
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起きるなり、今にも降り出しそうな曇り空。
このところ天気がパッとしない。会う人会う人、花曇りとか花散らしとか、そんな単語を言ってるのを聞く。薄暗いと目が覚めないんだよな。窓をあけてベッドの上でぼーっとしてる。

子供たちも新学期だし、起きてちゃんと朝食準備しないとなー、億劫だなーと布団の中でぐずぐずしてたら、末っ子がパタパタ走ってやってきて、ベッドの上にダイブしてきた。夫と私の間に挟まって伸びをしながら、春の空気だー!こういう時はずっと寝てたいよねーと、気持ち良さそうに言う。

言われてみれば、曇天の光はぼんやり灰色がかってるけど、空気は微妙に暖かくて花の香りも微かに混じってる。春の空気かあ。

裏庭に冬眠明けの亀を見に行く。
亀もまだぼーっとしているが、裏庭一面を覆い尽くしている紫花菜に囲まれて、何らかの春は感じているんだろうか。

断食明けに野菜はどうか?と、紫花菜の柔らかそうなところを鼻っ面に差し出してみたら、ジロッと睨まれた後、フ・フーッ!と唸られた。あ、亀鳴くっていう春の変な季語があるけど、これのことか?(たぶん違う)
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by macchi73 | 2017-04-07 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(3)
2017年 03月 27日
ヨモギハエボシフシ(蓬葉烏帽子付子)、ヨモギ草餅
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娘と土手で蓬摘み。柔らかそうな若芽を選んで摘む。ヨモギらしい良い匂いがする。

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娘が「へえ!ヨモギって赤い花が咲くんだねー」というのでみたら、一部の株に、点々と赤い粒のようなものがついていた。

あ、これは花じゃなくて虫瘤だ。ハチかハエが産卵した跡が膨らんで個室のベッドみたいになってるんだよ、中には小さい芋虫が入ってるはずと教えたら、「それでは一つだけ失礼して……」と、割ってみる娘。ふんふん頷きながら中を覗き見ている。

e0134713_16103968.jpgヨモギの茎や葉に見られるこの赤い瘤は、ヨモギエボシタマバエの産卵跡(ヨモギバ烏帽子フシ)かな。

ポツンポツンと一粒ずつ点在するのが普通のようだが、たまにこんな風に虫コブ同士がくっついて、けっこう大きなコブになっているものも見られた。



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翌日は雨の日曜日。起きるなり、ヨモギ餅を作る。

ヨモギを湯がいていると、台所に良い匂いの湯気が漂って、なにかリラックスした気分になる。
あっ!確かヨモギ蒸しっていうエステがあるんじゃなかったっけ!?と、よく知らないことを寝ぼけ頭でひらめいて、鍋の近くに直立して湯気にあたってみたりする。

それから餅とヨモギをつく。薄暗いキッチンに、ゴッ、ペタ、ゴッ、ペタ、という音が響き渡る。カンボジアの友達からもらったバットのように大きな擂粉木が大活躍だ。音を聞きつけて娘がやってくる。
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つきあがったなめらかな草色の餅を、娘と二人で丸める。

春らしい緑色がミドリガメのアオ−−目下裏庭で冬眠中の亀11才−−を無意識に思い出させたのか、ふと気づいたら手元にミドリガメ型の草餅が一つできあがっていた(嘘)。アオもそろそろ、冬眠明けかもしれないなあ。
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一方、小豆餡があまり好きではない末っ子は、串団子をきな粉でいただくことにしたようだ……と思ってよく見たら、串団子ではなくて芋虫型のお団子だった。うわっ、それもちょっと食品センスとしてどうなんだ!?まさかヨモギエボシタマバエの幼虫なのか!?
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しかし形はともあれ芋虫型であれ、フレッシュな若いヨモギで作った草餅は、爽やかな香りでとっても美味しかったです。
レシピはこちらを参考に、ただしヨモギはフレッシュで:
 木内製粉(株):草もちの作り方

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by macchi73 | 2017-03-27 07:00 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(2)
2017年 01月 29日
ウスバフユシャク交尾(薄羽冬尺)
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仕事関係で出かけた先が玉川上水の近くだったので、考え事ついでに上水沿いに15kmほど歩いて帰宅してみようと思い立つ。冬の夜に見られるというフユシャクが見られるんではないかとの期待もあってのウォーキング。

しかし歩いてみたら思っていた以上に辺りは暗く、もしフユシャクがいたとしても見つけるのは至難の技っぽい。で、フユシャクのことは早々に諦め、イヤホンを装着して考え事に没頭して歩いていたら、点在する街灯の光の中を、白っぽく反射しながら羽ばたいて横切って行く小さな蛾が見えて、我に返って慌てて追いかけた。光の照らす範囲では白く光って姿が見えやすいが、そこから外れて暗い薮に入られてしまうともうどこに行ったのかわからない。

そんな感じで2匹ほど見失って、3匹目。運良く街灯が届く範囲で柵にとまっているオスを見つけた。それで近くでよくみたら、自らの翅の下にメスを隠している!
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私の小指と並べて、サイズはこれくらい。メスの体長が7-8mmかな。
年末に見かけたチャバネフユシャクに比べて、だいぶ小柄な冬尺だ。
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メスには翅が無く、腹部の先端には毛束が生えているのが見える。
産卵時にこの毛で卵を覆うようにするらしい。毛で覆う理由は、卵を隠すため・防寒・乾燥防止のため等、諸説あるようだ。
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その後も点々と、メスを探し回っているオスを見かけた。たぶん、全部ウスバフユシャク(薄羽冬尺)だと思う。

どれも図鑑に載っているウスバフユシャクよりは白っぽくて黒点の位置や大きさも違うような気がするけど、ウスバフユシャクの色柄にはけっこう変異があるようだから、そのせいかな。
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散歩のお供は、Pixiesの新アルバム "Head Carrier"
ブラック・フランシスの歌声、なんか投げやりで、ダメなもんはダメなんだから仕方ないなとちょっとヤケクソの気分になるから好きだ。10年以上前の再結成ライブで見たっきりだが、今度また来日ライブがあるので楽しみ!!


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by macchi73 | 2017-01-29 23:00 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(4)
2016年 12月 28日
クヌギカメムシ(椚亀虫)
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散歩中、点々と何匹もクヌギカメムシを見かけた。

クヌギカメムシは、晩秋から初冬くらいまで樹皮の隙間などに産卵活動を行うカメムシだが、その卵は暗緑色のゼリーに包まれた魚卵のような、ちょっと気持ち悪い見た目をしている。でも、検索したら、そのゼリーによって母の腸内共生菌が子らへ引き継がれるという、大事な役目があるようだ。
産総研:
 → クヌギカメムシの共生細菌入り卵塊ゼリーの機能を解明

孵化した幼虫は、そのゼリーを摂取することによって、栄養供給、植物適応、農薬耐性などの重要な生物機能を獲得するという。なんとなく、人間の初乳みたいだ。
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by macchi73 | 2016-12-28 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(2)
2016年 12月 26日
コミミズク(昆虫の方の)
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これなにかな?変な顔の虫、と夫に呼ばれた。
あー、これはヨコバイの仲間なんだけど、たしか鳥の名前と同じなんだよなー、そうだコノハズクだ……なんて、したり顔で昆虫博士を演じてみる。たぶん、樹上での擬態が得意だから木の葉って感じだったか?

で、家に帰ってから検索したら、そんな名前の虫はいなかった。

それでよく調べたところ、正解はコミミズクだった。
名前の由来は、次のようなことっぽい。由来を知れば、もう今度は忘れないと思う。

(1)鳥類の「ミミズク」に似た耳みたいな突起を持つ昆虫を「ミミズク」と命名。
(2)昆虫の「ミミズク」に似た、もっと小型の虫を「コミミズク」と命名。


しかしコミミズク(昆虫)には、ミミズク(昆虫)にある突起がないので、もはやミミズク(鳥)には全く似ていないという事態が生じている。それで間違っちゃったんだなー、なんて言い訳。

樹上での擬態が得意なのは本当の話。
ぴったりと樹上に張り付けば、ヘラ状の頭部のせいで、樹皮の表面と滑らかなカーブで一体化して木の一部にしか見えないという訳だ。ま、命名には全く関係なかったが。


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←ミミズク、鳥バージョン。

ちなみにこちらの名前の由来は、ツクってのがフクロウの古名で、耳みたいな羽が生えてるフクロウだからミミズク。



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by macchi73 | 2016-12-26 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(3)
2016年 12月 23日
成虫で越冬する蝶(ウラギンシジミ、ムラサキシジミ)
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昨夜は12月も下旬だっていうのに、台風みたいな生暖かい雨と風だった。

で、今朝は台風一過って感じの良い天気。なんと20度超え!

裏庭で冬眠に入っていたはずのミドリガメが目を覚まし、成虫で越冬するタイプの蝶が庭でも道でもパタパタ飛んでる。調子狂うね。でも楽しい。

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青く光る翅が眩しいムラサキシジミ。
冬の間は枯葉の裏に止まって越冬してることが多いはずなんだけど、翅の裏側は枯葉みたいな色柄なんで、いつも気にして探してるのに全然見つけられない……。くやしい。
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翅裏が真っ白でマットな質感のウラギンシジミ。
普通に飛んでると純白は目立つが、越冬時に照葉の樹木の葉っぱの裏なんかにじっと止まってると、葉っぱの反射や葉裏の質感に紛れて、けっこう見つけられない……。くやしい。
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ちなみに、ウラギンシジミは、成虫で越冬するのは雌だけらしい。
今の時期、翅の表が黒地にオレンジレッドの派手な柄が入るオスはぜんぜんおらず、見かけるのは黒地に青白紋のメスばかり。

↓これは今日みかけたメス。翅の柄は青っぽくて地味な感じ。
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↓ こちらが今年の9月に見かけたオス……って、オレンジレッドの柄がほとんど見えてない!!見かけた時(仕事中)は、おお〜燃えるような赤だ〜!ってわくわくして追っかけたんだけど、建物を越えて飛んで行ってしまったんだよな。飛翔力に驚いた記憶あり。
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そんなこんなで、いつも探してもなかなか見つけられない越冬蝶を、今日はいっぱい見られて楽しかった。

ちなみに子供も、目を離してるとすぐに見えなくなるのであった。
私は、探し下手かもしれない。(下の写真にも子供がいるの、分かるかな?)
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by macchi73 | 2016-12-23 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(2)
2016年 12月 22日
ツムギアリ……じゃなくて蛾の巣網
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散歩してたら、椿の並木に、葉っぱを糸で綴った何かの虫の巣のようなものがあった。
サイズは小5の握りこぶしくらいかな。けっこう大きくて、ずっしりしてる。

糸が密に張られていて中はよく見えないが、覗き込むとみっちり、ごしゃごしゃと何かが詰まっている。手に持っていた小枝でちょっとだけ表面を裂いて中身を見てみようとしたが、糸で編まれた表面は弾力があって、枝でグイグイ突いたくらいでは傷つけることはできなかった。

春にオビカレハの幼虫(天幕毛虫)が作った巣の残骸なのかな?とも思ったけど、その割にがっしりしてて状態が綺麗な気がする。それに、オビカレハがつくのはバラ科の枝の又部分が多いっぽいけど、これは椿の葉っぱ部分だし。違う虫の巣なのかも……?

気になって、指で裂いて中身を見ようとしたら、一緒にいた夫が、嫌そうに「やめた方がいいよ」と言う。かわいそうって意味かな?と思って、ほんのちょっと裂いて覗くだけだから大丈夫だよ、すぐ戻すし、と言い訳したが、「もう……いいよ、行こう!早く!」と、物凄く嫌そう。なんで?と聞いたが、いいから!と、取り付く島もない。

それで追っかけながら、「なんでよう」「いいから!」のやりとりが繰り返される、あー、これは子どもたちと夫がよくやってる問答だ……。妻、子供ポジションに堕ちたり。がーん。

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で、家に帰って、謎の巣のことは忘れて、蟻関係の本をいろいろと読んでた。

そしたら本に出てきたアリの話を読んで、「えっ!あれってツムギアリの巣じゃないの!?」と胸がワクつく。

が、もっと調べたら、ツムギアリの分布は主に東南アジアで、日本だと琉球諸島に仲間がいるくらいらしい。うーん、じゃあやっぱりなんかの蛾なのかなー。ううーん、開いてもっとゆっくり見てくれば良かったなあ!
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→ 結局、気になりすぎて、もう一回見に行った。それで、おそらく幼虫で越冬する蛾の巣網らしいのはわかったが、詳しいことは調べ中。マエジロマダラメイガかなあ? アリじゃなくて、ちょい残念。

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なんでそんなにムリヤリ蟻の巣にしたい気分なのか?

それは、先日読んだ『裏山の奇人』(小松貴)が面白かったので、それ関係で、好蟻性生物の調査をしてる人の本などいろいろ読んでるところだから。

『昆虫はすごい』(丸山宗利)

昆虫についてのアレコレを、網羅的に順を追って説明してくれてる感のある一冊。読み終われば、色んな切り口で、昆虫というものをざっと見渡した気分になれる。

「あー、これ知ってる!読んだ or 自分でも見たことある!」って話と、全然知らない面白い虫の話が良い感じに入り混じってて、そんなに詳しくはないけど虫に興味ある人(=私)や子どもたちが、飽きずに読める内容だった。

一つ一つの項目は短くあっさりしてるので、よく知らなくて面白そうな部分については別途もっと詳しく調べたい感じが残った。



……で、せっかくだから好蟻性生物についてもっと知りたいと思い、続けて同著者の『アリの巣をめぐる冒険』も読んでみる。

『アリの巣をめぐる冒険―未踏の調査地は足下に』(丸山宗利)

こっちは著者の専門の好蟻性生物にフォーカスをあてつつ、学者としての歩みも分かる本。『昆虫はすごい』は虫自体の話だったが、こちらの本は、虫と、虫をめぐる昆虫学者の話という感じ。

昆虫の研究に関わる色んな人や場所が登場するが、その中に出てくる人の名になにか見覚えがあり、よくよく思い出したら、前にこのブログで変な虫を見つけたときに種名を教えてくれた当時大学院生の方だった。びっくりした。すごい!
本の趣旨とはちょっと離れるが、遠い憧れに思っていた昆虫研究話が少し身近に感じられて、なんだか嬉しく。


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by macchi73 | 2016-12-22 22:00 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(2)
2016年 12月 21日
キマダラカメムシ(黄斑亀虫)
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公園で、うちの庭では見かけないカメムシを見た。

黒い体に黄色のラインとドットが入って、ちょっとお洒落な感じ。なんだか派手な印象だなと思ったら、国内に生息するカメムシ最大種っぽい。大きい虫にはスター性を感じる。

この虫はキマダラカメムシ。東南アジア原産の帰化種で、近年急速に分布を広げているらしい。
東京都で観察されたのは2010年とのこと。

さらに画像を調べてみたら、幼虫は「琵琶かリュートみたいだね」と子供と話し、ギター虫とか適当に呼んでいたカメムシだった。あー、これだったら、けっこうその辺でちょくちょく見かけてるな。

e0134713_133393.jpg手持ちには、あまり良い写真が無かったので、ギターっぽさが伝わらないのが残念だ……。

「キマダラカメムシ 幼虫」というキーワードで画像検索をかけると、リュートやマンドリンそっくりな姿がいっぱい出てくる。



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リュート。
近所の街角でもたまに演奏している人を見かけるが、典雅でとても良い音色だと思う。


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by macchi73 | 2016-12-21 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(0)