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プリムラ・ブルガリス

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夕方早めに帰宅したら、日陰のプリムラ・ブルガリスが一輪咲いてた。

プリムラにはカラフルなものが多いが、このブルガリスは地味なクリーム色で小柄でいかにも野草風の趣がある。今年の冬はかなり長いこと雪の下に埋まっていたが、蕾がいくつも上がってきてるし、これからどんどん咲きそうだ。

プリムラ・ブルガリスはイギリス原野に多く自生する種で、通称プリムローズと呼ばれて親しまれているようだ。葉っぱは咳止めのお茶にしたり温野菜のようにして食べたり、花もそのままサラダに使えるらしい。確かに、肉厚で瑞々しい葉の質感はちょっと野菜っぽい。最近の末っ子の愛読書、『花を愉しむ事典』には、イギリスの子供たちは妖精を見ようとしてこの花を食べていたとある。
植物に関する伝承では、他の数種の花と同様、プリムローズは宝の隠された洞窟を開ける魔法の鍵の一つと考えられていましたが、いったん使用するとその力は失われます。花は魔女から身を守ってくれるものとされ、(中略)子供たちは妖精を見ることが出来るという楽しい期待を込めて、花を食べたものですし、恋人たちはこの花を恋占いに用いました。

ちょっと面白いので、庭に咲き始めてた忘れな草と一緒に食後のチョコレートスフレのトッピングに散らしてみた。これは食べると妖精が見える花らしいと言ったら、「え、それってトリップ系ハーブ……」と警戒する子供たち。たぶん違うと思う。

春の夕方の庭は、薄暗いけど真っ暗ではない。日に日に、日が長くなってきたのを感じる。花がほんのり光ってるように見える。妖精が見えると言われれば、見えてもおかしくないような気もする。

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by macchi73 | 2018-03-12 21:10 | 栽培日記:ハーブ、果樹、野菜 | Comments(0)

庭ブログのはずだった。なのに昆虫の記事がダントツで多い。虫 & 植物 & 子供の記録。日常読む本はほとんどブログのアフィリエイトポイントで買わせてもらってます。感謝。


by macchi73