アオバハゴロモ(青葉羽衣)とクサカゲロウ(草蜉蝣)
2017年 07月 15日
最近、庭の色んな植物の茎に、白いフワフワの綿のようなものがついている。
病気か?害虫か?アブラムシで蝋物質出すタイプって多いからなあ……と思って近くでよく見たら、アオバハゴロモが点々と枝の裏にいるのに気づいた。君、足元にそんないかにもベタつきそうな得体の知れない白いフワフワあるところ、よく集えるね、嫌じゃないの、という感じ。
それでもっとよく見たら、フワフワの中に微かに動くものあり。フワフワと見せかけて、虫の隠れ家だったか!
それでそれで、もっともっとよくよく見たら、アオバハゴロモと謎の白い綿々の虫、顔立ちがそっくりじゃないか!?
……近親者の予感。
で、調べたら、やっぱりアオバハゴロモの幼虫だった。フワフワをまとってフワフワの中に隠れることで、目くらましの効能があるらしい。うーん、遠くからでもフワフワに白く覆われた枝って目立つから、目くらましより目印になっちゃってる気もするが。
それでそれでそれで、もっともっともっと良く見たら、子である綿虫に小突かれているアオバハゴロモを発見。白いフワフワ虫にお尻をガンガン小突かれて、ヨロヨロと前に進むアオバハゴロモ成虫。うわー、アグレッシブ。反抗期か?それとも虫だとやっぱり、幼虫は成虫を近親関係にある者だとか認識しないのか?
それでそれでそれでそれで、もっともっともっともっと良く見たら、どうもお尻を小突いてるヤツって、周りのフワフワ幼虫たちと雰囲気も動き方も違う。
下の写真、左がアオバハゴロモの幼虫たちで、右が小突き虫。アオバハゴロモの方がどこかヒツジっぽい雰囲気だとしたら、右のヤツはなんかオオカミっぽい気配がある。背中のフワフワが盛り上がり過ぎてて、アオバハゴロモから剥いだ皮を被って変装しているようにしか見えないんだけど……。
っていうか、裏側から見たら、胴体が丸見え。二本の鎌のような大顎を持ったこの姿ってよく知ってる。クサカゲロウの幼虫じゃん!
アオバハゴロモは草の汁を吸う虫だけど、クサカゲロウの幼虫って肉食。羊の皮を被った狼。アオバハゴロモの皮を被ったクサカゲロウか。
クサカゲロウの幼虫には、背面に鉤状の毛を持ち、そこに植物や獲物の死骸などを引っ掛けて背負うタイプがいるらしい。Wikipediaによれば、アリなどの攻撃から逃れるためのカムフラージュという説もあるようだが、もしかしたら変装して獲物に近づくためってのもあるんじゃないの?と疑ってみたりして。
今我が家のアジサイにもたくさんいます。
クサカゲロウの幼虫って樹上性だったのですね。知りませんでした。アリジゴクみたいに地中にいるものと思ってました。
嫋々とした形なのに、電灯のひかりに大きな複眼がキラリ、素性がしれますよォ~
アオバハゴロモって「鳩サブレ」と何時も言っています、
透明なビニール、クロスを被う、あれですか?懐かしい、町のグリルなんぞで見かけましたよね、打ち粉をして粉を練んですね、年季がいります・・
で、そのアグレッシブな行為って、アオバハゴロモが襲われてたってこと?ぎゃー、七匹の子ヤギ~逃げろ~
うちもこの白いふわふわ、紫陽花によくついてます。
クサカゲロウとアリジゴク、仲間だし見た目よく似てますもんね。
> うり豆さん
はは。鳩サブレ似てる。こもかぶり妖しい。
そうそう、町のグリルのあれです。おしゃれじゃないけど便利です。
> africajさん
カオナシ、言われてみたら、そうとしか見えない!
何かとぼけた顔ですよね〜。
大きさなどからして、成虫のことは襲ってた訳ではないと思うんですが、邪魔だったんでしょうね。
見ながら、私も七匹の子ヤギを思い出してましたよ。