ヨモギハエボシフシ(蓬葉烏帽子付子)、ヨモギ草餅
2017年 03月 27日
娘が「へえ!ヨモギって赤い花が咲くんだねー」というのでみたら、一部の株に、点々と赤い粒のようなものがついていた。
あ、これは花じゃなくて虫瘤だ。ハチかハエが産卵した跡が膨らんで個室のベッドみたいになってるんだよ、中には小さい芋虫が入ってるはずと教えたら、「それでは一つだけ失礼して……」と、割ってみる娘。ふんふん頷きながら中を覗き見ている。
ヨモギの茎や葉に見られるこの赤い瘤は、ヨモギエボシタマバエの産卵跡(ヨモギバ烏帽子フシ)かな。
ポツンポツンと一粒ずつ点在するのが普通のようだが、たまにこんな風に虫コブ同士がくっついて、けっこう大きなコブになっているものも見られた。
翌日は雨の日曜日。起きるなり、ヨモギ餅を作る。
ヨモギを湯がいていると、台所に良い匂いの湯気が漂って、なにかリラックスした気分になる。
あっ!確かヨモギ蒸しっていうエステがあるんじゃなかったっけ!?と、よく知らないことを寝ぼけ頭でひらめいて、鍋の近くに直立して湯気にあたってみたりする。
それから餅とヨモギをつく。薄暗いキッチンに、ゴッ、ペタ、ゴッ、ペタ、という音が響き渡る。カンボジアの友達からもらったバットのように大きな擂粉木が大活躍だ。音を聞きつけて娘がやってくる。
つきあがったなめらかな草色の餅を、娘と二人で丸める。
春らしい緑色がミドリガメのアオ−−目下裏庭で冬眠中の亀11才−−を無意識に思い出させたのか、ふと気づいたら手元にミドリガメ型の草餅が一つできあがっていた(嘘)。アオもそろそろ、冬眠明けかもしれないなあ。
一方、小豆餡があまり好きではない末っ子は、串団子をきな粉でいただくことにしたようだ……と思ってよく見たら、串団子ではなくて芋虫型のお団子だった。うわっ、それもちょっと食品センスとしてどうなんだ!?まさかヨモギエボシタマバエの幼虫なのか!?
しかし形はともあれ芋虫型であれ、フレッシュな若いヨモギで作った草餅は、爽やかな香りでとっても美味しかったです。
レシピはこちらを参考に、ただしヨモギはフレッシュで:
木内製粉(株):草もちの作り方
ご無沙汰です。と言っても、更新があれば覗かせてもらってますが^^
ヨモギ、もうそんなに大きいの?裏山のはまだちびですよ。
フレッシュで作るヨモギモチは色も鮮やかでしみじみ美味しいです。ピノコちゃんは小豆があまり好きじゃないのですね。イメージは何でも「好き」。勝手ですみません。
そうそう、以前頂いたスグリのジャムが美味しくて、去年スグリの木を植えたのです。
まだ50cmほどだけど、白い花が咲き始めました。
アオ、もうそんなに生きてますか。もらってきた(拾った?んでしたっけ?)時からちゃんと冬眠しては目覚め、しっかり亀生を愉しんでおられる。羨ましいかな ちと。
川辺のヨモギも、まだ小さいものが多かったです。
場所によってはけっこう育ってましたが、季節的にはちょっと早いですよね。
そしてスグリ、もう咲いてるんですね。うちまだそっちは気配がないかな。
私は食に関しては何でもアリで好き嫌い無いんですが、子供達はそれぞれ苦手なものがあって、またそれが全員全くかぶらないので、家族なのに、一緒に育ってるのに、面白いもんだなーと思います。
アオは、どっかのおじさんが川に捨てようとしてたのを息子が注意したら、じゃあお前が飼えということになったという(息子談)。
しかしその割に息子は全く世話していない……。
そんなら、おじさんが捨てるに任せておいても良かったのによう!!と、正直ちょっと思ったりですよ。
生態系的には良くないのかもですが、アオだって広々した川で自由に暮らせたろうに。