雛祭のおままごと
2017年 03月 04日
ひな祭の夜、日帰り出張からの帰宅が少し遅くなりそうで家に連絡を入れる。末っ子がひな祭りを楽しみにしてるかもしれないからな……。
そしたら夫と息子は用事で出かけてしまって、娘たちしかいないという。
おっ、じゃあ女の節句(?)にちょうど女だけか、ということで中間地点の街で待ち合わせして、ひな祭りディナーに行くことになった。ちょっと夜更かしになるけど金曜の夜だしまあ良いだろ。
待ち合わせ時間を気にして電車を乗り継ぎながら、上の子たちの時はせっせとお雛様飾ってご馳走作ってたもんだけどなあ……とチラッと思う。家でいろんな季節のイベントをやってたのは何年前までだっけな。この頃はなかなか準備の時間がとれず、外食でなんとかすることが多い。
そして食事中。
前はよく着物着たり、お菓子作ったり、色んな節句飾りを一緒に作ったりしてたねー、あれも面白かったなーと娘たちが言うのを聞いてまた胸がチクっとする。
そんなこんなで昔のことを思い出し、ふざけてはしゃいでいる娘たちを見ながら一人だけ何かしんみりした気分になったりして。
翌日はお休み。
小学生たちが遊びに来て、庭でボール遊びしている。賑やか。
それで暖かい飲み物をいれて庭に出たら、「見て見て!すごいでしょ!」と娘がやってきた。差し出されたのは、庭の植物で作ったひな祭りのお菓子。クラスメートたちも、それぞれ熱心に作っている。さすが高学年、子供のままごととは言えクオリティが高いかも……!
なんだ、そっかー。
母親がそんなにイベント頑張らなくても、子供は子供でちゃんと楽しむから良いのか。
何やりたい?あれ作ってみる?なんて相談したり準備したりして色んなイベントをやらなくなったのをがっかりしてんのは、子供じゃなくて私のようだ。
夫が仕事やめて主夫すると言いだした時、一応そんなの困るよとは抗議したが、頭の中ではまあ仕事増やせば何とかなるかなと計算し、そんなに不安になるようなことはなかった。夫は料理上手だし、私も仕事だけしてれば良いならある意味では楽ちんかもと。そして実際、それほど問題なく今に至る。
ただ、その時の計算に入ってなかったのが、自分がどれだけそういう子供とのイベントを楽しんでたかってことだったんだな。その時は分からなかったが、家族のイベントや季節のあれこれって、私にとっても大人のままごと遊びみたいなもんだったんだ。
上の子たちと色々と凝って工夫してた日々の思い出みたいなものが、下の子とは抜け落ちているのに気づいて、たまに何とも言えない気分になる。その頃どんどん忙しくなっていった仕事の出来事なら、いっぱい記憶はあるんだけど。
表の庭の梅は散ったが、つづいて裏庭の梅が満開。
杏子の花芽も膨らみだして、もう少ししたらお花見の季節になりそうだ。
子育てで一番楽しいのは、子供にかこつけて、
「大人クオリティ」で子供遊びできちゃうから、楽しい楽しい(笑)子供の時にしてもらいたかったこと全部大人になって子供とやってしまったw
でも、blog見てると、合間合間でちゃんと遊んでる風に見えますがー。
大人のままごとは、子供のそれと違って、実際に食べられる、着られる等々、エキサイティングですよね。血沸き肉踊る。
でも時間の多さは、子供時代が一番かなー。
実際に使える時間としても、体感時間としても。
子供の時はただそこにあった時間が、大人になってからは作らないと出現しない。はー。