5月の花とジョウカイボン
2016年 05月 01日
そして大きな庭石の上に立って景色を眺めていた時(←手伝いは?)、ゲームを思いついて子供を誘う。5分間で、敷地内に咲いている花の種類をどちらがたくさん集めて戻って来れるか。集合場所は、この石の上だ。
ヨーイ、ドン!
掛け声と共に石を飛び降り、すぐそばの花壇へと走った子供を見てシメシメと思う。小学生の浅知恵なり。花壇の花なんてすぐに集められるからな。私は裏山の野草の花を先に集めて、それから花壇でラストスパートをかける所存。
しかし柔らかい斜面を駆け上るのに意外と体力を使ってしまい、ふうふう言う。そうこうしていたら、背後から軽やかな足音がして娘がやってきた。あっ、ここはお母さんのフィールドなのに!と文句を言ってもニヤッとして駆けて行く。
結局、5分後に石の上に一つずつ花を並べたら、二人とも21種類だった。ちぇー。まだまだ花のある場所は知ってたんだけどなあ。体力で負けた。
花の数はあいこだけど、じゃあどれだけ花の名前知ってる?お母さんは全部知ってる、これがミツバツチグリ、チゴユリ、イモカタバミ、ツメクサ、ハハコグサ、ハルジオン、オニタビラコだから!とか、いきなりの卑怯なルール追加をして子供を圧勝。
そしたら、子供が、あっ、お母さん、見てごらん!と指差す。見ると、隣の木の枝からジョウカイボンがてくてく寄ってきて、端っこの花から順によじ登りはじめた。「どの花を気にいるかな?」と興味深々な子供。
ん?ジョウカイボンはたしか肉食だよ、花の上で待ってて他の虫を襲うんだ、と豆知識をひけらかしたら、なんとマリーゴールドの花に頭を突っ込んでムシャムシャやりだした。「んー、でも食べてるみたいだよ……」と娘。そうだねえ、見たものが正しい。ジョウカイボンはマリーゴールドの花を食べるっぽい。