水辺の生物(ヤゴ、アカガエル、トウキョウダルマガエル)
2015年 08月 30日
夏休みの最後の日曜は雨。ちぇ。
まあどうせ、必死で宿題消化に勤しんでいる娘は出かけられないけどな(がんばれよー)。
とか言うと、とたんにプリプリする娘を尻目に、お母さんは一緒に過ごした夏休みを振り返る。今年はけっこう色んな場所の水辺に出かけて遊んだな。
ヤゴ: 水蠆
草の上にヤゴの抜け殻を見つけて、その辺りをよく見たら、水中にもヤゴの姿が見えた。
これはシュッと細身のタイプのヤゴなので、トンボの中でもヤンマの仲間っぽい。
(シオカラトンボやアカトンボの場合はもっとお腹が丸っこくて、セミっぽい形をしている)
よく知られたことだが、ヤゴはトンボの幼虫だ。
親であるトンボは陸生昆虫なので水中では生きられないのに、子ども時代はエラ呼吸する完全な水生昆虫。そういう昆虫はけっこういるけど、面白いよなーと思う。
昆虫に記憶ってどのくらいあるかわからないが、空から水中見て、「お、後輩がいる」とか思ったりは……どうなんだろう、多分しないのかな。
トウキョウダルマガエル: 東京達磨蛙
もっと何かいないかなーとか探し回って、池の縁の藪をゴソゴソ歩いていたら、足元から大きめのカエルが飛び出して逃げていった。
背中の中心に一本線が見えるのが特徴のカエル。
この線は、トノサマガエルとダルマガエルに共通する特徴だけど、全体的に体が丸っこくて背中が滑らかな感じがあるから、トウキョウダルマガエルかな(トノサマガエルの背中にはボコボコした小隆条がある)。
トノサマとダルマの分布には諸説あるようで、トノサマは中国大陸〜日本の西部にしか分布せず、それ以東はダルマとしている図鑑もあるようだ。が、一方、これらはとても近い仲間で、交雑も可能なので関東あたりの種はトノサマとダルマのハイブリッドだと書かれている記事もあった。が、Wikipediaを見たら、そのハイブリッド説も今は怪しくなっているらしい。
トノサマやダルマって可愛いユーモラスな顔のカエルで、よく絵本とかの挿絵になっているのはこのカエルのイメージのことが多いんじゃないかなと思う。
アカガエル: 赤蛙
全体的に色が赤茶色っぽくて、背中の両側に線が入っているのが特徴のアカガエル。
アカガエルって背中にイボとか小隆条がなくて体もスマートなので、ちょっとハンサム or クールビューティーっぽく見える。
Wikipediaによれば、アカガエルの仲間は世界中に分布し、どれも運動能力に優れた種が多いようだ。直線的で角ばった体型をしている種が多いが、それは運動のための骨格・筋力が発達しているためらしい。
アカガエルの仲間には、体色を変えられるものは存在しないという。運動能力が高いと、あんまり必要ないからかな?
その他
それと、本で作り方を読んだと言って、今年は笹舟を作っては熱心に水に流している娘をよく見た。上手いもんだ。そして段々と熟練し、よい笹舟については一家言持つようになったようだ。
また、これは別に水辺に限らず草木がある場所どこにでもいるけど、娘が大好きなカナヘビは、今年もいっぱいキャッチ&リリースした。どこに出かけても目ざとく見つけて喜んで手に乗せて、各個体の細かい特徴とか気にしてよく見てるし、扱う手も優しげで、本当に大好きなんだなーと思う。
変な話、カナヘビの方も娘に捕まっても大人しく手乗りとかしてて、ちょっと仲良しに見えるくらいだ(トカゲとかに比べて、もともと警戒心の薄い性質っぽい)。
これはやっぱり夏休みの自由研究として一度飼って、ちゃんと世話して、身近で産卵や孵化も見たからだろうな。
知ることは好きになることに繋がるって、子どもを見てると、本当にそう思う。