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2015年 07月 25日
イギリス夏休みドライブ:4〜5日目(ジュラシックコーストなど)
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イングランド南部の海岸を、海に沿ってずっと東進してみる。
このあたりの海岸はジュラ紀の地層があるためジュラシック・コーストと呼ばれ、アンモナイトの化石が採れるっぽい。

予定としては、化石採りはLyme Regis〜Charmouthで主に行い、West Lulworth辺りでは白いチョーク層でできた断崖絶壁の景観を楽しむつもりだったのだが、前半から目一杯楽しみすぎて、Lulworhは無しになった。がーん。でも楽しかったから良し!
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 4日目(ジュラシックコーストで化石採り)


▶︎ 8:30 宿出発
今朝は朝からたいへんな快晴。
ふと見たら、なぜか全員同じポーズで並んで寝てるから、笑ってしまった。同んなじ夢でも見てんのかよー。

みんなー起きろー!とカーテンを開ければ、まぶしい朝日のおかげで夫以外のみんなはスッキリ早起きして遊び出す。ぐーぐー寝ている夫よ、連日の運転手お疲れさま……。
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ちなみに本日は土曜の朝で、昨夜ロンドンでの仕事が終わったもう一名の友人もここから合流。
旅の仲間を増やし、みんなで一緒にホテルの朝食を食べて、熱いコーヒー飲んで、化石採りに出発だ!

▶︎ 9:00 寄り道、無駄足
道中、青空が気持ち良い。
宿からエクスマウス方面に一旦下ると A la Ronde という面白そうな建物があるので、それを見てから海岸に向かおうと誘ったら……開場が11時からだった。ショック。きちんと調べてなくてごめん!(←って、こればっか)

気を取り直してLyme Regisへと向かう。
(でもなんだか楽しそうなとこなんだよなー。機会あれば行きたい。→A la Ronde 公式サイト
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▶︎ 10:00 - 14:30 ライムレジス(Lyme Regis)
ジュラシックコーストの開始点とも言える、ライムレジスに到着。
ライムレジスは、想像していた以上にリゾート地っぽい明るい雰囲気の綺麗な街で、淡いピンクや水色の建物やマリンな感じのお店が多くて、なんとなく心浮き立つ。

ここから隣町のチャーマスまでは、海岸沿いに歩いても1時間はかからない距離で、化石探しツアーとかできるみたいだ。インフォメーションセンターで「昼頃からは潮が引くから、そしたらアッチに見える博物館でやってる化石ツアーに参加できるよ」と教えてもらう。
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ふーん、化石ってどんなのかなーと適当に足元を見ながらみんなのとこに向かうと、ライムレジスの海岸って丸くて滑らかな小石で面白い。マットな質感の純白の石が多いので、ちょっと割ってみたら、中身は黒くて透明感のあるガラス質で、その中に点々と星のような白い斑点が見えて綺麗だ(ちょっとピータンみたい)。けど、これは化石じゃないよなあ。
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そんな感じで、化石拾いはお昼すぎからかなーなんて話して、海岸でゴロゴロする。

そしたら、「あ、これは?」と娘。
大きなダンゴムシっぽい模様がプレスされた石を持っている。なんと、いきなり化石っぽいか?
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朝は人もあまりおらず、ただただ静かで美しい海岸という感じだったが、昼が近づくにつれ、気づくとかなりの人出になってきた。

朝に見たときには「物置が並んでるのかな?」と思ったものが、持ち主が来て鍵を開けると、中は小さなコテージみたいになってるのも判明。

e0134713_17503695.jpgこの写真はアッサリした内装だけど、綺麗なカーテンやら小物やらソファやらミニキッチンやらが作り込まれ、居心地良い小さなお家みたいに整えられているものも多かった。

長期滞在する人たちが海遊び用にレンタルするモノなのかな?それとも住民の所有物なのかな?

海岸でもこのミニコテージ前でも、お茶など飲みながら椅子に体を伸ばしてじっと動かない人が多い。

海辺のヨーロピアンって、なんだか日光浴中のカナヘビに似てる……。


街の規模としては、ライムレジスが色んなお店があって楽しいリゾート、チャーマスは長閑な海水浴場という感じっぽい。なので、1時間くらいライムレジスの街を楽しんでから早目のランチを食べて、化石を拾いながらチャーマスに向かえたら良いかなーというのが、当初の構想だったのだが。

あまりの天気の良さとリゾートな雰囲気に、みんなが好き勝手な行動に……

⚫︎子供たちが水着に着替えて、本格的に海遊びを始め出す
⚫︎女たち(私と友人)がショッピングし始める(かわいいお店がいっぱいなんだ!)
⚫︎男たち(夫と友人)は海辺の日光浴でうつらうつらしたり、立ち読みに熱中したり

で、楽しい街だねーと女二人でショッピングバッグを両手に下げて、ふと街の時計を見たら……

うわっ、いつの間にか14時くらい。

えーっ、いつの間に!お昼ご飯も食べてないじゃん!時間たつの早いよ!
慌てて各所に散ったみんなを探し、リゾート感に満ち満ちたカフェで美味しいお昼を食べた。子供たちはもはや、化石より海水浴に夢中。

ううーん。昼過ぎくらいまで化石探しして、午後からは景観で有名な「ウェストラルワース〜ダードルドア」の散策しようと思ってたんだけどなー。どうしよっかな?と考えて、とりあえず、チャーマスにはサクッと車で行ってみることにする。チャーマスの方が、化石に関しては本場らしいし。

▶︎ 15:00 チャーマス(Charmouth)
ライムレジスからチャーマスは、車でほんのすぐのところだった。到着するなり、眼前に広がるイギリス海峡!

すごい綺麗!!海がキラキラしてる!

ライムレジスとは雰囲気が全く違い、お店や人出はあまりなくて、ただただ綺麗な海が静かに広がるばかりといった感じ。開放感がすごい。
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地形としては、海へ向かう綺麗な川があって小さな橋がかかっている。
ちなみに河川名はRiver Char。そっかー、だから河口にあたるこの場所がCharmouthなのか!

橋の上流は河川公園のような感じで水鳥たちが浮かび、河口付近の浅瀬では小さい子供たちが水遊びしている。また、海に向かって左側はイギリス南部海岸特有の断崖絶壁の丘になっていて、丘の上は草が青々と風にそよいでいる。海に面した崖面は、灰色〜白のチョークのような質感の地層で美しい。

↓河口付近の小さな橋に立って眺める、River Charの上流と下流。
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↓ 緑の広がる丘だが、その海岸側は断崖絶壁になっている。奥の方はチョークみたいに白い壁面で、南海岸に特徴的な地層らしい。

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ここで心のタガが外れてしまい(?)、私も水着になって子供たちと泳ぎまくる。

チビたちと3人で広い空の下、ザバザバと水を漕いでイギリス海峡に向かえば、聞こえるのは波の音ばかり。遠浅に見えて、ある程度行くと急に深さが出るので注意。macchi, 来るよ、次大きいの来るよ!と子供たちが期待に満ちた声で叫びながら両腕にしがみついて来ると、大きな波が来て体がブワッっと持ち上がって、グルっと海面と空とが見える。悲鳴をあげる子供たち、楽しそう。ねー、旅行来てよかったでしょー!と叫べば、「よかったー!」「よかったー!」と答える。すっごい楽しい。

一方、私以外の大人3人は水に入りはしなかったが、静かに海を楽しみながら、崖によじ登ったり、ずっと遠くまで歩いて黙々と化石を探したりしていたようだ。

その成果はこちら。素晴らしい!!

e0134713_17523016.jpg一番大きな化石をとった友人にコツを聞く。

「なんかずーっと波打ち際を歩きながら波が引くところをじっと見てると、砂の中にポツンとあったりするよ」

その背後で、最初に一人だけリードして化石の数を集め、みんなの羨望を集めていた夫が、密かに悔しそうにしてる。



——なんかたのしいねえ
——のどかだねえ
——もう今日はここだけで充分だね
——っていうか、すごい楽しいから、あともう一日旅程を伸ばして明日も遊ぼうか。海辺で宿、適当にとってさ……

なんて会話を夫として、それぞれ、気の済むまで夕方まで好きに過ごした。全員ばらばらに(気楽)。
景観で有名な「ウェストラルワース〜ダードルドア」に行く予定は省くことになったけど、なんかとっても幸せな気分だからこれで良いや。

しかし私たちは考えていなかった。
こんなに幸せで頭を空っぽにしたのんびりタイムのおかげで、本日の宿の手配をまったくしていなかったツケが後から来ることを……。(頭、からっぽにし過ぎ!)


▶︎ 19:30 ウェイマス着
綺麗な港町、ウェイマスにやってきた。
これまで見た軍港プリマス、商港ブリストルとはまた違った、開放的で享楽的な感じの港町だ。
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リゾート地らしく通りにホテルもいっぱい並んでいるので、さすがにどこかは空いてるだろうと、スマートフォンを使い慣れたメンズがウェブサイトで検索しまくっているが、どこもかしこもNO VACANCYのようだ。微かに「あれ、これ今晩大丈夫かな?」という気分が漂ってくる。

で、ホテルもアレだけど、晩ごはんのお店どうする?という話になり、久々に魚介類が食べたくなった私が美味しそうなシーフードを出すところを探して、今度はちゃんと開店中であることを確認してからお店に向かう。

そしたら、今夜は満席とのこと!(←いつもツメが甘くてごめん!)
付近のお店も軒並み満席っぽい。なんだよリゾートっぽくてすごい美味しそうな店なのにーと未練を残しつつ、更に南下してポートランド島というところに渡ってみる。
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▶︎ 20:30 ポートランド島
南端に灯台があるようなので向ってみるが、あまり観光の時間はない。子供たちが入店できる時間が過ぎちゃうよ(だいたい9時までのことが多い)ということで、少し慌てながら島の中のお店を探してドライブ。辺りが暗くなってきた。ドキドキ。

(でもここも良いところっぽい → Portland Bill Lighthouse)

▶︎ 21:00 - 22:30 食事
車を流していて、友人がお店を見つけた。今から子連れで入れますか?と聞いたら、OKだという。良かった!

入ってみたら、中はグラスとナプキンが綺麗にセットされた長テーブルで、ちょっとばかしシックなお店という感じ。そしてメニューには、食べたかったシーフードが沢山だ!ラッキー!
ヒラメやカニ、リッチな前菜からメインまでたっぷりゆっくり食べて、なんか良いお店に入れたねーと、みんな満足。全ての心配事を忘れて、満腹で満面の笑顔だ。「この幸運の流れで意外と宿も見つかるんじゃない?」と気楽に言う女たち。問題はインターネット使いの男たち(主に在英友人)に丸投げ状態。

帰り道、海に映るポートランドの夜景が綺麗で「ほー」とため息が出るが、今夜の宿はどうしよう……。

▶︎ 24:00 車中泊
結局、手を尽くして探したが、一帯の宿はどこも満漢全席……じゃないや全館満席ということが判明した。そっかー、今の時期は欧州の皆さんのバカンス時期でもあるんだもんなあ。仕方ない。

で、私が得意の「えー、それでは皆さん、今日は野宿、あるいは車中泊で……」という意見を述べたところ、今回は「それも仕方なしか」ということで受け入れられた。お、やっと野宿嫌いの夫が折れたぞ!と、ちょっと嬉しい。が、友人たちには申し訳なし。

macchiは明日は何したい?と友人に聞かれたので、地図を見て、こっからだったらNew Forestの国立公園とか見に行きたいと遠慮なく話したら、じゃあその付近まで言って適当に車停めて寝ようということになった。その後はあんまり意識がない。ドライバー陣はきっと大変だったことだろう。感謝。


 5日目(ニューフォレスト)


▶︎ 6:00 New Forest National Park
朝早くからベッドでもある車が動き出し、なんだか夢心地でぼんやりしてたら、いつの間にかニューフォレスト国立公園だった。

ダートムア国立公園は一面のムーアだったが、こちらは名前の通り、森林の公園っぽい。

冷たい空気の朝の森林浴で、だんだんと目が覚めて来る。鳥たち、馬たち、ウサギたちの群れがいた。綺麗。子供達は車の後部座席で布に埋もれて静かに寝息をたてている。ここは私一人の趣味だけのために立ち寄ってくれたって感じだったな。恐縮。
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▶︎ 8:30 ストーンヘンジ、朝食
冷たい雨が降ってきた。気温は14度(これで夏か!)。ストーンヘンジのあるソールズベリーで休憩。ストーンヘンジ観光は9:00から運行されるシャトルバスでしか行けないみたいなんだけど、ショップと食堂はもう開いていた。ストーンヘンジのイメージとは違うガラス張りのモダンなショップで、お土産を買ったり、温かいスープを飲んで温まる。

そうこうしてたら、ビニール合羽に身を包んだ15名ほどの集団がとぼとぼとストーンヘンジから帰って来るのが見えた。彼ら、みんな押し黙って無言。下を向いている。寒いのか?辛いのか?ションボリしてるのか?

で、ストーンヘンジは道すがら眺めるだけでいいね、なんて話し、一路ロンドンへ急ぐ。
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▶︎ 12:00 ロンドン着
雨も上がり暖かくなり、友人たちのよく行くショップで買い物してから、おすすめイタリア料理店でランチ。連日の移動旅行、お疲れ様〜!と、ノンアルコールで乾杯。

それから家に帰って(←友人宅だけど)、お風呂はいったり着替えたりして、すっきりする。
それから「旅行もいいけど、やっぱ家はいいね〜!」なんて寛いで(←友人宅だけど)、子供たちにネイルしてもらったりボードゲームしたりしてたら、いつの間にかガクッと寝落ちしてしまった。

気づくと一人で目覚めたらしき友人(途中参加で一番疲れてるはず……)がインド人街から美味しいインド料理をいっぱいテイクアウトしてきてくれてて、みんなで最後の晩餐。こういうの好きでしょ、全然俺も使ったことないけど、と見たこともない謎のインドスパイスをどっさりくれた。なんとお礼を言ったら良いのやら。

 お別れ


翌朝、空港まで見送ってもらって、みんなにさよなら。
しかも、長いことご無沙汰していたイギリス在住の先輩たちまで見送りに来てくれてて、びっくり&ちょっと感激。

それじゃあまたね、元気でね、としみじみ別れを惜しみそうになった瞬間……

夫が「うわ、どうしよう、車にPC忘れた!!」とか青ざめて叫び、一挙にその場がバタバタに!

出勤中の友人に空港まで届けてもらうという大迷惑をかけて、なんとも締まらない別れになった。最後の最後まで、ごめん!

10日間、過ごしてみればアッという間だったなー。
おかげで私はとっても楽しい旅行だった。みんなもそうだったら良いんだけど。正直、自信はない。
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行きのフライトで見たPee Makがすごく笑えたので、帰りのフライトでもタイのホラー映画を見た。そしたらこっちは真面目に作った映画だった(怖くないけど)。



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タイ映画史上最もヒットしたホラー作品らしい。しかしおそろしく怖くない……。

作りとしては、日本の『リング』系のビックリ怖がらせ映画だと思うのに、やっぱりちょっとした国民性の違いのせいなのか、ラッダ・ランドに出てくるピー(幽霊)は1ミリもビックリもしないし怖くもなかった。というか、ピーが冷蔵庫から出てこようとしたらビビったお父さんが扉を閉めてしまってピーが閉じ込められるとか、物を投げ合って人と戦うピーとか、真面目に作ってる割におかしくないか。ピーって、ただの近所の変な人か?って感じ。

でもそのかわり、幽霊話以外のとこが、かなりグッと来た。
家族大好きなお父さんなのに、仕事も家庭もやることなすこと裏目に出て上手くいかず、どんどん追い詰められて最後はとんでもなく辛いことになってしまう……。ピーは怖くないけど、お父さんが怖い。落ち着け、お父さん、落ち着いてくれ!なんだか泣けた。

お父さん役の役者(サハラット・サンカプリーチャー)がとにかく優しそうで良かった。ちょっと夫に似てるかな。

Pee Makの主人公もそうだったが、タイって優しくって弱気そうな男性が人気なのか? ヒロインの方がキリッと頼もしい。


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by macchi73 | 2015-07-25 23:55 | 書籍・CD | Comments(0)


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