2015夏休み・英国ドライブ旅行
2015年 08月 01日
【目的】
できるだけ日本では見られない地形や風景、動植物を子どもたちと一緒に見たい。
なので自然・地形的なものを見ることに主眼を置き、西部コッツウォルズに広がるムーア(湿原)と、南部に広がるチョーク層の海岸地形を見ることを2大目的とする。あとは子どもたちの反応も見つつ、適当に。
【目標】
1) 西部に広がるムーアで、色々な動植物を見る。
2) 南部海岸でとれるという化石を発掘する。
3) 日に一度は Cream Tea を食べる(クロテッドクリーム美味しすぎ!)
【旅程】
⚫︎適当に市内観光を数日:ロンドン近郊を数日ぶらぶら(運転練習期間)
⚫︎ドライブ1日目:Cotswolds 観光
ロンドンから西進してコッツウォルズ方面を通り抜けつつ、ブリストルあたりまで行く。
⚫︎ドライブ2日目:Dartmoor 観光
宿から南下して、ムーアの広がるダートムアまで行く。
⚫︎ドライブ3日目:Cornwall 観光
ダートムアから西進して、行けるところまで。できれば英国最西端ランズエンドまで。
⚫︎ドライブ4日目:Jurassic Coast 観光
南部海岸沿いにLyme Regis〜West Lulworthあたりまで東進し、化石を探しつつロンドンへ向かう。
⚫︎ドライブ5日目:London 戻り
たぶん予定通りには行かないので、予備日。この日じゅうにロンドンに戻ればOK。
⚫︎予備日:適当に帰り支度。
【達成度】
★★★★☆
⚫︎天候もあり、それほどきっちり旅程通りにはならなかったが目標は全て達成。とにかく楽しかった!
⚫︎ランズエンドまで行けなかったのはちょい残念。
⚫︎予想外に気に入った場所で長居したり海水浴してみたりで、子どもたちが喜んでたのは◎。
⚫︎4日目は、恐ろしいことに宿無しとなった。が、それもまた楽し。
⚫︎クロテッドクリーム、食べまくり!(太っ……)
植物
Rosebay Willow Herb(ローズベイ ウィローハーブ):
イギリスの広野に群生していることの多い紫色の花。茎は直立して、大人の背ほどに伸びる。
広く開けた場所が好きで、山火事の跡地・森林の伐採跡地・林道沿いの湿った草地などに群落をつくることが多いらしい。日本ではヤナギランと呼ばれ、高原で晩夏〜秋に咲く。
Heather(ヘザー):
同じく紫色で群生する花だが、こちらは主にコーンウォールの荒野(ムーア)で見られた。
膝下くらいの低さで荒地を這うように覆う逞しい植物で、釣鐘型の小さな花をたくさんつける。
別名、ヒース(Heath)とも呼ばれる。
嵐が丘のヒースクリフの名前にも影響しているんではないかと思う。
Gorse(ゴース):
紫色のヒースと同じく、コーンウォールの荒野(ムーア)を覆う、黄色い花。
日本ではハリエニシダと呼ばれる。茎には細かい棘が生えていて、足を踏み入れると痛い。
Black Berry(ブラックベリー):
イギリス旅行中、あらゆる藪に生えていた。
この写真は、ちょっと臭いテムズ川の河原一面を覆っていたもの。
ブラックベリーって、イギリスでは雑草なんだなー。東京の庭だと、苗を買ってきて植えるのに。
Nettle(西洋イラクサ):
一見シソっぽくも見えるが、触ると途端に皮膚が痛くなる。
イギリス人には馴染みの雑草らしいが、日本人にはそんなに馴染みがないので、今回の旅行でも子どもが何回か痛い目にあってしまっていた。
名称不明(調べ中)→ゴボウ:
テムズ川のほとりや、市街地の路地にたくさん生えていた草。
一瞬、まん丸のアザミかな?と思ったんだけど、葉っぱが丸いので、種が違うっぽい。
これ、なんという花だろう……? 日本では見たことがない気がする。
アザミと違って、葉はトゲトゲしていない。
ちなみに一番下の葉は、こんなに巨大……。
動物
羊:
ムーアでもそれ以外でも、やたら色んな場所で見かけた羊。イギリスってヒツジだらけだ。柵の中ではなくて、普通にその辺の野原にいることが多いが、近づくとジワジワと距離をとる。
顔が黒いのと白いの、毛がモコモコなのとすでに刈り取られてしまっているのとがいた。
「毛が刈り取られてしまっているヒツジとヤギって全然見分けがつかないよ……」と夫が言ったら、みんなに一斉に「えー、つくでしょ!」と言われてしまっていた。
山羊? 羊?:
「それじゃあ、あれはどう見てもヤギだよね!?」と、夫に確認された怪しい獣たち。えーと、私にはヒツジに見えるんだけどなー。
でも改めてジッと見ると、なんだかワイルドで山っぽくも見えるし、ヤギとヒツジの区別って何だ!?
山羊:
1日目の宿の庭にいた獣。これは明らかにヤギでしょう。
ちなみに、朝起きて窓から見たら、子供用の遊具の上にこのヤギがスックと立ってこちらを見ていた。なんだか凛々しかった。
ヤギは高いところに登る癖があるのかな?
馬:
ダートムアやニューフォレストなどの国立公園を散策していると、色んな馬が自由に野を行くのを見ることができた。色んな群や個体がいたが、スラッとしたのは放牧で、ずんぐりした体型のが本当の野生馬らしい。
馬はそれぞれ性格がかなり違うようで、こちらが近づくとゆっくり遠ざかる馬、全然気にしない馬、自分から寄ってくる馬などがいた。そして、なぜか夫だけが馬に威嚇されていた。
馬に蹴られると大変なことになるので、決して後ろ付近に立ってはいけないそうだ。
牛:
牛もイギリス中どこでも見かけた。白、茶、まだら、毛もじゃなど、色んなタイプがいたが、中でも黒地にお腹の部分だけ白いタイプが、割と広範囲で見られた気がする。ちなみに、牛は近づいても全く逃げない。
リス:
庭のゆったりした住宅地でも割と見かけるようだ。ヘッジホッグ(ハリネズミ)と並んで、可愛いマスコットと思われているっぽい(ハリネズミは残念ながら今回は見られず)。
野うさぎ:
旅行中、散策をしていて何度か前の藪から飛び出すのを見かけたのだけど、素早すぎて写真は撮れず。グレーっぽい茶色に、白いお尻がとっても可愛かったのに、とっても残念だー。
痕跡だけなら、いろんなところにあったんだけどな。可愛くない。
野鳥
Magpie(カササギ):
イギリスのどこでも非常によく見かけた。オナガに似てるが、もっと鮮やかな青で、模様の出方も違う。
大陸ではありふれた鳥であるカササギだが、日本には殆どいないので、天然記念物に指定されている。
Blackbird(クロウタドリ):
ツグミに似た黒い鳥で、くちばしだけが目立って黄色い。ビートルズのブラックバードとは、この鳥のことのようだ。日本ではあまり見かけない。
その他、野鳥は色々見たので、まだ調べ中……。鳩なんかも日本とちょっと違ってたようだ。
その他
Glastonburyの羊の糞にとまっていた、赤い蝶。
キューガーデンで入手した図鑑によれば、たぶん Small Tortoiseshell Butterfly。
日本ではコヒオドシ(小緋縅)と呼ばれ、高山にしか生息しない蝶だ。
氷河期にユーラシア大陸から日本に南下してきて、その後高山帯にだけ取り残されたものと考えられている(日本の高山蝶は、全て同様の由来を持つ)。
クラゲ。海水浴中に見つけて、ヒヤッとした。大きい。
昔の生物、化石。Charmouthの砂浜で見つけた。
目標や目的があって、しかも自由で、
素晴らしい旅ですね。
野生のお花も庭に植えられたお花も実際に見てみたいと思いました。
ほんとうにいい旅行。
イギリスの田舎旅ならCotswolds は絶対はずせないですね。OxfordshireやBerkshireは起伏に富んでかつ緑深い谷が多く、美しい地域だと思います。スコーンにバター、ジャム、クロッテドクリームをどっさり乗っけてお茶すると、もう夕飯は食べられなくなります。
また機会があれば、是非、ケンブリッジも訪れてください。オックスフォードとは違い、純粋な大学町です。夏休みの間(7月~9月末まで)は、観光客に部屋貸しするコレッジもありますので安く泊まれると思います。チューダー王朝と親密だったので、その歴史をたどるのも面白いです。その気になれば、ケンブリッジからオックスフォードへのバスも出ていますので、両者を比較できます。ただ、悔しいですが、風光明媚なのはやはりOxfordshireです。
確かヤギは高い所が大好きなんですよ。イギリスの食事はどうでしたか?よく美味しくないって言われるけど(^_^;)
どうもありがとうございます。
旅程的にはそんなに予定通りでもなかったんですが、結果として目的は達成できたんで、とっても満足な旅でした!
イギリスで楽しかったのは、普通の家の庭がけっこう見応えがあったことですね。散歩しながら人の家の庭を見るのが楽しかったです。園芸好きな国民性なんだなーと実感しました。
あと、作り込んでるのは家の前じゃなくて裏側の庭のお宅が多かったです。それも面白いなと思いました。
skyさん>
はい、クロテッドクリームまみれの旅行でした!
あと、キャロットケーキというのを色んな場所で見かけたんで食べてみたら、それも美味しくてハマりました。明日から運動しよう……。
大学街のあたりは前に一人で行ったことはあるんですが、観光用に部屋貸ししてるとこがあるんですねー。次はその辺もターゲットにして探してみます。情報サンキュです。
いくこあらさん>
うん、広いなーって思う景色が多かったです。人口密度が低いから広く感じるんでしょうかねー。
ヤギ、やっぱりそういう野生があるんですね。チビヤギが、カラフルな遊具の上に凛々しく立ってる姿は笑えました。
食事は美味しかったですよ。もう、食べてばっかりでした。
イギリス料理ってどの範囲かがよく分からなかったんですが、メニューのバリエーションは日本食みたいに多くないのは感じました。だいたい、Fish&Chipsか、ローストした肉か、パイ系でしたね。あと、朝ごはんもビーンズとか定番の盛り合わせだし(私は好きです)。
民族料理に関しては、丸っとそれの一角とかありましたね。お店もスーパーもみんなインド人とか。美味しかったです。
それと「このピザ美味い!」とか思ったお店は、イタリア人のお店だったりはしました……。
あ!そっちは食べるの忘れてた!
っていうか、メニューにあれば気づいてたと思うので、そんなにお店で出るものでもないのかな?
書かれたらなんか食べたくなって来ました……。近いうちにまた作ろうっと!
イギリスは今年涼しかったみたいですね、羨ましい…
アザミみたいなのは巨大なゴボウ?いずれにしてもキク科でしょうが。
ブラックバード初めて見ました、地味だけどかわいい。
これからあの曲聴く時は思い出すことにします。この時期ならケニー・ランキンのカバーも涼しげでお勧めです。
私は暑いの嫌いですが、macchiさんは大丈夫そうなので残暑を楽しんで下さい。
ゴボウ!?と不思議に思って画像検索をかけたらびっくり。
これは確かにゴボウ!こんな見た目の花だと全然知りませんでした。
すっきりしました、ありがとうございます。
ケニー・ランキンって知らない人でしたが、柔らかい感じで素敵ですね。LBさんの聴く分野、私は全然聴かない方面なので面白いです。
私が聴く中だと、Louis Philippeとかお好きかもなーと思いました。
暑いのは大好きなんですが、なんだか昨日くらいから少し暑さが和らいだ気配がありますね。なんだかんだ言って、やっぱりこれくらいが過ごしやすい……。
遊びすぎて、まだ夏休み気分が抜けないです。
しかも今月は週末に関係ない不規則勤務なんで、今日もいきなり駅前ランチ中に思い立って、そのままの足で海水浴に出かけたりしてました……。日焼けで皮膚がヒリヒリです。
確かに、ずっと覚えてるのって、トラブルの方かもですね。あとは、人ですかね。
昔は旅先であった人とそのまま数日一緒に動くとかもあったので、そういう人たち、今はどうしてるのかなー、何する人になったかな、むこうも思い出したりするのかなーとか、ふと思うことあります。