2014年 05月 20日
旅立ちの春
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庭の巣から、メジロが巣立った。
一つだけ孵らなかった卵があったが、他は全て無事に巣立てたようで嬉しい。

シジュウカラの飛行訓練も庭でよく見かけるようになった。
先の大雪で斜めに倒れた木の上に(←まだ片付けてない……)、小鳥たちが押し合いへし合いして、賑やかに飛び立ったり戻ったりを繰り返している。楽しそう。きょうだい同士でじゃれ合う、鳥の言葉が分かるような気がする。

e0134713_212994.jpg縁側で鳥を見る子。鳥の飛行訓練場はちょうど縁側から真正面の場所なので、面白く見ている。

ちなみに夫は、庭のハンモックに陣取っている。

まだ虫さされもせず、爽やかな風を安心して楽しめる季節を堪能。


縁側でそんな風景を眺めていると、今年植え替えしたゼフィリーヌ・ドルーアンがすぐ隣で咲いてる。
これは植え替えて成功だったな。縁側がバラの香り。とっても良い。
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縁側に寝そべったままバラを摘める手軽さで、咲いては摘んで、少量ずつジュースやジュレにしている。
バラエキスは若返りの効果があるというし、お年寄りたちに送ることにしよう。
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そしてこの頃は、帰宅すると時々風変わりなハガキが届いている。

昨日は知らない猿から届いていた。

何となく比喩めいた内容に見えて、「これは母親不在への子供からの切実な訴えなのか!?」とギクッとしたが、20分ほど考え込んでいたら、ああアレか!と思い出すことがあり、ホッとした。
これって、2年くらい前によく娘に聞かせていたデタラメ話の登場人物、ブーブー猿からの手紙だ。サルノコシカケに座って、風に吹かれてブーブー鳴くのが好きな猿という設定でお話してたんだった。

私はもうすっかり忘れていたけれど、知らない場所で幸せに暮らしていたんだなあ!良かった。

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「緑豊かな人間の家」のブーブ氏より、「猿の王国」のお猿の大王宛のハガキになっている。

住所から推理するに、たぶんブーブ氏は王国を巣立った後に、うちの庭(裏庭にサルノコシカケがある)に居着いたってことなんだと思う。

我が家から去った猿から届いたハガキじゃなくて良かった……と、何となく少し安心したりして。娘はまだ我が家のことを良い場所だと思ってくれてるんだなと思って(深読み過ぎ?)。


ブーブー猿も良い住処を見つけたようだし、私の仕事の方も、軋轢はありつつも長時間労働への人員数改善要望が何とか通って一安心。まだ色々と整備が大変そうだけど、とりあえず今月は帰宅を早めることを第一にして少し体力回復しようとか思う。

早く帰れた日には、娘と一緒に、庭のブーブ氏が住んでいると思われる辺りを少し綺麗にしようかな。

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春は誰にとっても旅立ちの季節……。そんな物語。

『ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 』(スティーブン・キング)

四季にちなんだキングの中短編(春は希望の泉/転落の夏/秋の目覚め/冬の物語)の前巻。春と夏が収録されている。

春編の『刑務所のリタ・ヘイワース』は、読後感がとっても良かった。
決してへこたれず、リスクを冒してでも自由へ向かう高揚感!
現状が酷くても、「先に良いことが待ってる」「自分には行ける」っていう希望さえあれば、人は心に自由を持ち続けられるもんかもなと思った。しかし私の心は囚人と同じくぬるい不自由に慣れ親しんで、自由への意志が麻痺してしまっているかもしれない……。
すっかり興奮してるようだ。あんまり興奮してるおかげで、手がふるえて、鉛筆が満足に握れない。これは自由人だけが感じられる興奮だと思う。この興奮は、先の不確実な長旅に出発する自由人にしか分からない。
一方、夏編の『ゴールデン・ボーイ』は、前途洋々の少年が転落していく辛い話。
前途洋々ただ中のモンスターチックな少年はとても嫌な感じだったけど、少し分別がついて転落におびえるようになった辺りからは、読んでいる自分も少年と一緒に絶望したりした。ああ、あんなことさえしなければ!

嫌な子供にも、決定的な転落からのセーフティネットはあって欲しい。子供に分別がつくのって、実行力がつく少し後になること多いもんな。巡り合わせによっては、その間に大変なことしでかしちゃうことありそうだ。最低限の分別さえつけば、別にもっと嫌な大人になっちゃったって楽しく暮らせるチャンスはいっぱいあるのに。(それに嫌な子供が嫌な大人になるかどうかは誰にも分からない)


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by macchi73 | 2014-05-20 22:34 | 【庭】収穫、料理 | Comments(4)
Commented by o-marica at 2014-05-24 08:01
はじめまして。
鳥の言葉を聞き取れるようなお庭 ♪ 
また遊びにきたいのでリンクさせていただきました(事後報告でごめんなさい)
Commented by macchi73 at 2014-05-24 10:42
こんにちは。
土筆も砂糖漬けできるとは!
こちらもリンクさせていただきました。よろしくお願いします。
Commented by kokemomoh at 2014-05-26 16:53
こんにちは、こけももです。

メジロの巣って、想像していたよりもさらに小さい! 
こんなに小さな巣の中の小さな命。巣立ちは本当に嬉しいですね^^

娘さんは、緑豊かな家で“しあわせにくらせて”いるんだなぁって思いました^^
“きせきてきに”ってところ、可愛くて思わずクスッ。
お猿の大王さまからの返事はあったのかしら(笑)。
ウキッキ・ブーブ氏からのハガキは大切な宝物になりますね^^
Commented by macchi73 at 2014-05-29 22:43
こけももさん、
メジロの巣はホント小さくって可愛かったです。巣立ったヒナたちが来年も来るといいなー。

ウキッキ・ブーブは、「幸せに暮らしてます」じゃなくて「暮らせてます」っていうのが笑えますよね。なんか綱渡り的で。
まだまだ安定した訳じゃない、安心はできないぞ……という空気を感じます。
まあ、そう言えばもともとの設定が風に吹かれてフワフワする放浪の猿なので仕方ないのでした……。


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