読み聞かせ、寝て過ごす
2014年 01月 24日
久しぶりに休みをとった。すっごい天気の良い金曜日。
朝一番で、「今日は読み聞かせの日だね!」と末っ子に言われる。
で、「おはようございます。今日読み聞かせをするピノコの母です」と深々とお辞儀で返す。
それから「また高校生マリオとレイクの母でもあります」「というか、チチオの妻でもあります」「更に言えば祖母ヒロコの娘とも言えます」などなど調子良く自己紹介を続けてたら、最初フフフと笑ってた末っ子が、最後はまじめな顔になって、お母さん、学校であんまりふざけないでね……と言った。
それで学校。
学校で見る子どもって家で見るのとちょっと違って面白い。末っ子はやや内弁慶の気がある。
これ私のお母さんだよー、って妙にピッタリくっついて立つ。アラブ人並みのパーソナルスペースの近さだ。 で、読み聞かせ中はというと、他の子たちは笑ったり色々反応してんのに、娘は心なしか固い笑顔で真剣な眼差しだ。手に汗握る風。
終わったら、やっとニッコリした。心配かけるお母さんでごめん。
それから家に戻って、これは庭仕事日和だなー、やろうかなーどうしようかなーとグズグズしているうちに、もうお昼過ぎ。やっと起き出して着替えた夫と一緒に遅いランチに出た。
繁華街から少しだけ外れた通りにある変わった自然食レストランと、新設の本格珈琲屋に行く。
あー、いかにも夫が好きそうな店だ、と何となくしみじみ。よく色々見つけるよなあ。
やあ、休みだと冬の空気さえ暖かく感じるよ……なんて話していたら、単に本当に気温が高いだけらしい。そして明日はもっと暖かいらしい。
なので今日は平日昼間の雰囲気を楽しむことに徹して、庭仕事は土日に延期!
散策から帰宅後は、息子にしつこく勧められていた本を読んだ。で、また少し夫と昼寝。
すごい長閑だ。恐ろしい程のんびりした一日だ。
職場と時間の進み方が全く違う。学生時代と全く変わっていない。
これじゃあたぶん夫は長生きして私は早死にするかもなーと言ったら、夫が嬉しそうに笑った(気がした)。む。
最近、宮本輝にはまったらしい息子に勧められていた本をやっと読めた。
毎日「あれ読んだ?まだ?すぐ読み終わるから読んでみてよ。トカゲの話だから」って聞かれる肩の荷を下ろした……と思ったら「次はこれも面白いよ」と更に一冊手渡された。むー。宮本輝って、かなりいっぱい書いてるんじゃなかったっけ。以前、浅田次郎を勧められてた時期を思い出す。
『春の夢』(宮本輝)
息子お勧めの一冊。宮本輝の中でもコレが好きらしい。
食わず嫌いしてたが、有名な作家だけあって、読んだら面白く一気に読了。これが多分情感あふれるってヤツだな。ロマンチック&ペダンチックな息子が好むのが凄くよく分かる。
でも私にはやっぱりちょっと湿度が高い&くすぐった過ぎるかなあ……。
息子に本を薦められるたび、我と彼の好みの違いが大きいことが明らかになり、親子なのに全然違うんだなーと面白い。ちょっと寂しい気分と、息子のいかにも正統な好みに安心&感心したりもする。
あと1,2冊はオススメを読んでみよう。息子プレッシャーにより。