タケニグサ(竹似草、竹煮草)
2013年 07月 05日
週末。久しぶりに秘密のウォーキングルートに行ったら、道が消えていた。
っていうか、元々道じゃない場所だったんだけど。
大きな舗装道路の夜景を数メートル下に見下ろしつつ、ナイトホーク気分で移動できるとっておきのルート(ただし足下にお巡りさんが来たら伏せる!)だったのに……背の高い雑草たちに乗っ取られていた。あーあ。
特に我が物顔で、ビョンビョンとあちこちに立ち上がっているのはタケニグサだ。
茎が竹に似てるから竹似草という説と、竹細工の竹を柔らかくするためにこの草を一緒に煮るので竹煮草という説がある。
この草、なんか最近あちこちの荒れ地でよく見かけるんだよなー。
年々、勢力拡大してるような気がする。
ちぇーっと思って小突いたら、シャラシャラシャラ……と涼しげな音がした。
細かい花が終わった後に小さな鞘型の種袋が出来て、それらがたくさんの小さなマラカスみたいに一斉に鳴るようだ。ちょうど私の背丈くらいでシャラシャラ鳴られると、何だかしゃらくさいなー。
でもここで怒って乱暴に出て、茎を折ったりしてはいけない。
タケニグサの茎や葉から出る樹液は有毒で、皮膚につくと炎症や中毒を起こす。危険。
アジアでは雑草扱いのこの草だが、欧米では鑑賞用だったりするそうだ。エキゾチックに見えるのかな?
スラッと伸びた茎に細かい小さい花がついてる様子は、そう言われれば案外綺麗かも……。
でも種がつく頃にはだらしなくグネーっと横に倒れてることが多いんだよなー。
林や薮で見かけるときには、だいたい倒れてて綺麗じゃない印象だ。