ハタケチャダイゴケ(畑茶台苔)
2013年 06月 29日
菜園の下生えをかき分けたら、地面に碁器みたいなおかしな形のキノコ(?)が広がっていた。
すごく小さいお椀の中に黒い碁石みたいな更に小さなキノコが並んでいる。
椀の大きさは5-8mm程度、碁石の大きさは2mm程度。
調べてみたら、これはチャダイゴケ科ハタケチャダイゴケ。
苔という名前ではあるが、キノコの仲間だ。
毒はないらしい。というか、こんな微小キノコ食べる人がいないから食毒不明ってところかな。
幼菌は、薄茶色の和毛に覆われたドラムのような形をしている。
これが育つと、頂部が開いてカップ型になるようだ。
畑に害があるものではなく、藁や古畳などを分解する働きがあるので、寧ろ役立つキノコのようだ。
昔の田畑にはおなじみのキノコだったらしいが、化学肥料による土壌変化で段々と見られなくなっており、地域によっては絶滅危惧種に登録されたりしている。
うちの菜園に生えた理由を考えるに、たぶん今年は馬糞堆肥(って言っても、フワフワの無臭の土って感じのものだけど)を土に漉き込んだせいかと思われる。馬って牛と違って咀嚼も消化も荒くて糞には草の繊維質がそのまま含まれるので、それが藁ライクで生育に適していたんじゃないかな?
へえ。なんか面白そう!
早速、人工雨を降らせて試してみた。
最初は優しくコップで水滴をたらして観察してみたが変化が見られなかったので、その後、ちょっと上空からジョウロで散水してみた。
どうも水分を得ることで何かの仕組みが働いて胞子を広げるというよりは、落下してきた雨水の物理的な力で碁石が飛び散るっていう感じらしい。
散水した後の状態。
カップの中の碁石が減っていることが分かる。碁石はどこに行ったかな?
実験の後、あたりを探してみたら、周囲の草や枝にくっついた小塊粒が見られた。
裏側を見たらどれも白い細いひもが出ていたので、これが絡まる感じでいろんな場所にくっつくようだ。
コレ、ウチの植木鉢の中にも生えていましたよ〜
見つけた時はゾゾッとして うちは撲滅運動へと走りました
なかなか しっかり土の中にくっついていて 手強いような そうでないような
ただ、その碁石と例えられているヤツが殖える元だとは想像つきました
そうなんですね そんな貴重な菌類だったのですね
むむぅ 今度見つけたらどうするかな?
macchiさんちは どんな生き物にも優しい眼差しで興味を持たれて素晴らしいです*\(^o^)/*
私も掘ってみましたが、根っこがしっかりしてましたね〜。
多分、絶滅危惧種なのは地域によるので、貴重ってほどではないのかな。
昔みたいに田んぼでは見られにくくなってるんでしょうけど、無農薬の花壇とか鉢には結構見られるのかも……。
私の庭は、珍しいもの・初見のものには優しいかもですが、おなじみのメンツには厳しい態度です。
花が咲こうがなんだろうが、毎年でてくる草花は、無造作にバリバリ刈っちゃいますよー。
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