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2013年 06月 23日
夏至の匂い
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金曜日、娘に早朝から起こされた。
今日はゲシだよー!今日は4時から7時まで昼なんだよ!一年中で一番昼が長いんだよー!
だから、もう、お・き・よ・う!!

いや、全然意味が分からない。
ゲシでも何でも、今はまだ早朝で昼じゃないからお母さんは寝る!
さっき寝たばかりなんだから、うるさくしないで!

……と怒ってタオルケットをバフッと被ったら、窓の外から甘い空気が流れて来た。

その懐かしい甘い香りによって、家のぐるりの窓辺に百合の花が咲き始めたのを知る。
毎年のことだけど、百合の開花は見るより先に匂いで気づく。
そっかー、百合が咲いたか。もう夏なんだな、あ、そうか夏至かと納得する。
でも眠いので私は眠る。耳を塞いで布団に潜って、眠れるギリギリまで。子供なんか全無視で。

で、週末。
ちょっと悪かったなーと思って、日曜は娘のリクエストに応えて朝から都心の遊び場に行くことにした。
自分の大好きな場所に遊びに行くということで、やはり早朝から起き出す娘。
そして遊び場に向かう電車の中でウトウト、ランチの時にも目をしょぼしょぼ、帰宅の電車の中では熟睡。「今日は楽しいけど眠い日だったよー」と言う。

なんかねー昨日も楽しみで寝られなかったんだよねー、夜にベッドから空見てたら月が凄く大きくて黄色くてまんまるで綺麗だった、たぶん昨日は満月だったと思うよと話すので、へえホントかなと満月の日を検索したら、なんと今日はスーパームーンだというニュースがヒットした。
スーパームーンとは、地球が一番月に近い日と満月の日が重なる現象らしい。
だから昨日の月も大きかったのかも。良いもの見たなあ!

生憎今日は曇天で月は見られなかったけど。
娘によって、色々と天文イベントに気づく。そんな週末。

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たとえ仕事で疲れてようと体調不良明けだろうと、容赦なく要求を繰り出してくる子供たち。
深夜に本を読みながら(そんなことしてるから眠い)、たぶん子供から見た私は色々不完全な私個人じゃなくて、お母さんっていうシンボルなんだろうなーとか思ったりする。

ラブリーボーン [DVD](監督 ピーター・ジャクソン)

犯罪に巻き込まれて殺されてしまった子供が、あの世とこの世の狭間から自分のいなくなった世界を見つめて気を揉み、やがて解き放たれる物語。
死んでからの成長譚っていうと変だけど、ちょっとそんな感じ。

犯罪の方にはそんなに比重を置かず、家族やこの世への愛着の方がメインのストーリーなので、辛い話だけど最後はホッとする感じもあった。

狭間の世界のビジュアルが綺麗だなーと思ったら、監督がピータージャクソンだった。指輪物語とかホビットの冒険とか、そういうのにも通じる感じの風景。

スーザン・サランドン演ずる祖母が存在感たっぷりなのに、登場の必要性が全く分からないとこはちょっと混乱した。ん?祖母のシーン、全カットでも良くない?何故にコメディ要素?とか思って。

そして主人公の女の子(シアーシャ・ローナン)、めちゃくちゃ可愛い。そうそう、親には子供はこう見える、って感じ。


『ラブリー・ボーン』(アリス・シーボルト)

原作が図書館にあったので読んでみた。
事件後の家族の混乱や、登場人物みんなの事情がより重く書かれていて、読んでる途中は映画より重苦しい気分になった。

ずっとシンプルに安心感の元とだけ見ていた両親が、実は特に強くもなく自分のことで手一杯な人間で、子供には謎にしか感じられない個人的な部分も沢山あるっていうのが、なんか分かる。親になってみると。
その事実に直面する時の、子供のなんか傷つく気持ちも。

子供には、やっぱりただの個人としての親じゃなくて、何かのシンボルである親ってのは必要だよな……とか、ストーリーとは別のことも考えさせられたりして。
自分や夫は、子供にはどんな風に見えてるんだろう。あんま想像できない。ごくごく標準程度の安心感や何やかやを与えられてたら良いと思うけど、お互いちょっと変則だしなあ。どうかなあ。

あと、原作を読んだら祖母の存在意義が何となく分かった。主人公にとってのお母さんがいて、で、そのお母さんにもまたお母さんがいて。ちょっとずつ違う関係が綿々と続いて、それぞれ形や痛みは違っても、そうやって愛情の骨組みは広がって行くって感じかな。

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by macchi73 | 2013-06-23 23:58 | 書籍・CD | Comments(4)
Commented by satoru at 2013-06-24 09:52 x
スーパームーン、見たかったんですけど見れなかったです…海外の限られた場所でしか見れないと思い込んでたので、楽しみにしてたんですけど、まさかの曇りで…残念至極。
百合の独特な香り、良いですよね○カサブランカみたいな豪華なものより、テッポウユリみたいなシンプルな花がタイプです。
Commented by amelia42 at 2013-06-24 15:14
安らぎの香りも夏至の匂いも・・ほんとmacchiさんならではの言葉、見方、感じ方で面白い(って言ったら失礼か)
ピノコちゃんは、好奇心の塊のようですな。でもやっぱり女の子なんですね。香りに敏感で、母は眠りに敏感?!
とにかく、眠いときに眠らせてくれないと、母といえど辛いものは辛い。
脳がまったく働かなくなっちゃますよ。
スーパームーン・・ 見たかったなぁ。
Commented by いくこあら at 2013-06-26 12:38 x
土曜日、月見ましたよ!確かにいつもより黄色くて綺麗だった気がする。実家に蛍を見に行ってたので逆にちょっと明るいんだけど~。なんて思ってしまいました。蛍見に行くのも最初は7時半位に行こうとしたら、まだ明るくて、そっか昨日夏至だった。と思って8時過ぎに出ました。
百合いいですね。まだ、猛暑って感じでもなく、夏もいいなぁと思える季節。
Commented by macchi at 2013-06-29 12:01 x
satoruさん、
私もカサブランカより、シュッとしたタイプの百合の方が好きです。
百合の香りって、東洋人は好む香りで、西洋人にはあまり好まれないと読んだことがあるような……。
近くで嗅ぐとクラクラしますが、窓の外から漂ってくるとなんだかリラックスする香りで私は大好きです。
今も香ってますが、黄色い百合(イエローウィン)はそろそろ終わりかなー。

ameliaさん、
最近疲れやすく(がーん!)、窓際のソファですぐに目を閉じてぐったりしてるので香りに敏感なのかも……。
ホント、子供は大人と比べると好奇心の塊ですね。
今はカナコを日光浴させながら、パートナーとなるカナヘビを捕まえようと虎視眈々と庭ハンティングしています。凄いエネルギーだ……と呆れ半分で見てます。かと思ったら、蝶を捕まえて帰って来た!薄いシャーレにちょっと閉じ込めて、鱗粉を顕微鏡で見るって言ってます……。

いくこあらさん、
スーパームーン見られたんですね。いいなー。
本当に最近は日が長くなったなって思います。七時台の帰宅だと、まだ全然夜っぽくない……。
ホタル!そっか、もうそんな時期でしたね。忘れてた。あー、今年は見逃したかも〜!


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