キツネノワンタケ(狐の椀茸)
2013年 04月 08日
憎いヤツが姿を現した。
去年、うちの桑の実を菌核病で全滅させた、キツネノワンタケだ。
クワの菌核病の原因となるキツネノワンタケとキツネノヤリタケは、クワの樹下にしか発生しない超小型キノコ。
この胞子が桑の実にとりつくと、その果実は白いままブヨブヨになって、そのうち落果してしまう。
そうして落果した白い果実は、菌を保持したまま地面に潜り、菌核として越冬する。
その後、春になると菌核からキノコを伸ばして胞子を飛ばし、また樹上の果実に取りついては、白くブヨブヨに病変させて地面に潜り……という嫌なサイクルを繰り返す訳。
去年は枝を剪定して風通しを良くし、落果した病気の果実はできるだけ地表に残さず片付けたつもりだったんだけどなあ。それでも残っていたものが、地面に潜って菌核となって越冬していたらしい。
今年こそは生えるそばから土ごと除去して、胞子を飛ばす前に全部葬り去っちゃうぞ。
聞けば、もう一つの原因菌、キツネノヤリタケはワンタケに数週間遅れて発生するという。
ということは多分、この4〜5月前半が戦いの山場になるだろう。菌は5年くらいも地中に潜むこともあるというから、更に長い戦いになるかもしれない。
残念ながら私は昼間は家にいないから、キノコ退治は頼んだ、夫!
今年こそは再び、たわわな桑の収穫を復活できますよう。
そもそもの原因は、庭掃除を怠けて、落ちた果実を株元にそのまま放っておいたせいという説もある。
反省して、今年からはちゃんとこまめに収穫しようと思う。
それか、木の周りに板でも引いて土を隠しちゃえば良いのかな?
まだ数年の小さい株のようですから、抜いて、菌がいると考えられる土を集め、熱湯で殺菌し、丸裸の株は水で洗い流すといいと思います。
そっかー、やっぱり土を入れ替えるのが一番良いですよねえ。
ただ、この桑の木(すでに2.5mくらいの大きさ)の根元に、今年はじめてハンミョウの巣を見つけてしまったところなんです。
どうしても成虫まで観察したいので、今年はキノコをこまめに除去して、ハンミョウが大人になる夏以降に土の入れ替えをしてみようかなーって思ってます。