2012年 05月 21日
こどもと金環日食
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いつも朝寝坊な息子が早起きして、日食観察の準備をガタガタやってる。
私も末っ子と観測準備しようとしたが、2つ用意しておいた日食眼鏡が1つしか無い。
慌てて探し回るが、見つからない。がーん。

仕方ないので日食眼鏡は末っ子に譲り、私は急いでピンホール板を作成した。
夫は園芸用の黒ビニールシートで何か準備している。
この手のものに興味が無い長女だけは「今日のご飯、良いねえ!」と一人でパクパク食事中(観測に集中できるよう、昨夜、具沢山のパウンドケーキなどを作っておいたから)。

父、母、息子、末っ子、それぞれの観測方法。
一番エキサイティングな観測結果を得られるのは、どれだ!?


e0134713_21313185.jpg私の即席ピンホール。

よくよく見ると、全部の穴が同じ形に欠けてるのが分かって面白いが、迫力に欠ける。
日食眼鏡で見るのとは、欠け方が反対になるんだな。なんでだろ。

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末っ子はオーソドックスに日食眼鏡を使う。

「おー、欠けてる欠けてる!」という声を聞くと羨ましくなって、時々交代してもらう。やっぱり眼鏡を通して直接見る方が、感動は大きい。


e0134713_2133930.jpg夫は黒ビニールを重ねて、カメラで撮影。

それって目を痛めるんじゃ……!?と聞いても、いや子どもの頃からこれで太陽見てるから、と自信満々だ。

でもなー、小さくないか。

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息子(マリオ)は、天体望遠鏡を経由して天井に太陽を投影。

段々欠けていく太陽……。
うわー、これは見応えがある!!

結局、夫を除く全員が息子の部屋に集まって天井のスペクタクルを見ながら、交代で日食眼鏡を使うことになった。


太陽がちょうどリング状になった時、近隣からも「おおー」って声が聞こえてきて、笑った。
どこでもみんな観察してんだなー。

すごいじゃん!やるじゃん!と息子を絶賛している最中、部屋隅に私の日食眼鏡がバラバラに壊れて落ちているのを発見した。
ん?これは……?
慌てて「あ、それも観察に使おうと思って」と目をそらす息子。がーん。
さっき探しまわってる時に何か言ってくれよー!

e0134713_21421251.jpg天井に投影だけじゃなく、手元でも見られて面白い。

いつもは生意気な末っ子も、「マリオ、凄いなあ!」なんてちょっと尊敬の一言。


* * * * * * * *

日食観察に於いて、息子が父親を超える瞬間を目の当たりにしてしまった今日。
夫だけ、悔しそうにして知らんぷり。なんと。これは男の戦いだったか。

我々大人を超えつつあるティーンズの親をやっていると、そこここに小さな葛藤はある。
でもそんな次元を軽く超えてしまっている、面白い親の書もあり。
たまーに読み返しては、励みにしたりする。

『育児日記』(山田風太郎)

育児をしよう!という気負いはゼロの、子ども観察日記。
山田家の日常が淡々と綴られているだけ。

それもそのはず、元々育児日記として書かれたものではなく、風太郎が自分の日記から、子供に関係する部分を抜き出して巣立っていく子供に贈ったものだそうだ。

子どももそうだが、子供の周りの大人(奥さんとか)の描写が多くて、そこが何となく良い感じ。

これを貰った子供は、きっと面白く読んだんじゃないかな。
自分が小さい頃、世間は(& 若かりし親たちは)こんな感じだったんだーってのは、誰でも興味ありそう。

それに、膨大な日記から子供に関する部分だけをチマチマ抜き出している父・風太郎の姿を想像するとかなり笑える。子供もきっと笑ったと思う。


『娘に語るお父さんの戦記』(水木しげる)

水木しげるの戦争体験記。
これも別に父親視点が入っている訳ではなくて、ただ地の文の一人称が「お父さんは……」になっているだけって感じがする。
「お父さんは」を「私は」に変えても全く違和感無いが、まあ多分、娘に語りたかったんだろう。

戦争の怖さというより、不快さ・不自由さが伝わってくる。
若いお父さんが怒られたりいじめられたり(本人全然気にしないが)死にそうになったり、とぼけた友情を育んだり。
そんな本を読んだ子どもは、「はは。お父さんってバカ。戦争って嫌。」とか思って、なんか気楽に人生楽しんで行けそう。


『シズコさん』(佐野洋子)

これは前述2冊と打って変わって、親子の葛藤満載の本。
筆者が子どもの目線で母親を綴っている。
相手を離れたところから観察する面白い視点は無くて、もう恨み辛みにまみれた一騎打ちって感じ。読んでいて、やや胸痛い。

登場人物の性格もあるだろうけど、子どもとの距離として「子ー母ー父」ってのがありがちだから、母子には確執が生まれやすいのかなあ。怖いな。

でも、最後の最後で執着を昇華できて、子ども側が少し吹っ切れてるのを読むと、なんとなく救いにならなくもない。多少親子関係に失敗しても、子どもの側には最後までチャンスがあると思えば。

でもやっぱ、大人から子供への影響って大きいもんだと思うので、子どもの貴重な時間を、あまり葛藤消化にばかり使わせないような大人ではありたいもんだと思う。それが難しいのかもだけど。


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by macchi73 | 2012-05-21 22:15 | 【こども】自然学習、自由研究 | Comments(4)
Commented by drawdraw at 2012-05-22 00:08
見ました見ました!
我家では1Fのデッキに家族全員が出て、ひとつしかないゴーグルを奪い合いながら見てました。
確かに、輪っかになった瞬間に お隣のベランダからも(うちは1階にいたから上の方から)おぉぉーって声が。^^

↑上の写真、お姉ちゃんと末っ子ちゃんが同じ格好しててかわいいです。
Commented by pammichi at 2012-05-22 16:40
凄いですね〜!木漏れ日は撮れなくても、ご家族で日食を楽しんでいらっしゃる様子が微笑ましいです♪
今回は間違いなく、息子さんの勝利でしたね(笑)

本の紹介も興味深く読ませていただきました
私はボーッと子育てを終えてしまいましたので、出来なかったことを今、孫にさせてもらっています(o^^o)
今の時代の子育ては、何だかとっても難しそうです
でも、愛情というものには何の変わりもないと思っています
情報の多い時代、物事の見極めが大切なのでしょうね
先日、震災で移住した俵マチさんの番組をみました
子供の幸せってなんだろうと、感動と共に考えました
本も読んでみます ありがとうございました

Commented by macchi at 2012-05-22 20:32 x
drawdraw(あ、二回になった)さん、
今回の金環日食で楽しんだ人は多かったみたいですね。
上の写真は、二人ともパウンドケーキの固まりを食べながら天井を見ているとこです……。
行儀悪いですねー。
Commented by macchi at 2012-05-22 20:40 x
パムさん、旦那さん撮影の写真、すごかった!
金環日食、あんな風になるんですね。

ボーッと子育てするくらいがちょうど良い気がします。
私は「親としてこうあらねば!」とか気負って、役割を演じたり、意見を押し付けてしまうことが多いので……(そしてそれは大抵失敗する)。
子どもよりは世知のある大人としてただ傍にいるくらいが、子どもの邪魔にならなくって良いのかもなーと思います。でも、我慢するのが難しい……。せっかちなんですよねー。


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