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2011年 04月 25日
似て非なるものたち
似ているけどちゃんと見ると実は別種、という雑草間の区別に面白さを感じたここ数日。
近所の本屋さんで、良い本を入手した。

『花と葉で見わける野草』 amazon.co.jpで調べる

この本の一番優れた点は、一つの植物につき、何枚もの写真でパーツの特徴を説明してあるところ。これが素晴らしく便利だ。
似た植物同士を近接するページに配し、それぞれの違いや見分け方が説明されているのも大変良い。
これなら似て非なる植物同士も区別しやすい。

普通の植物図鑑だと、一つの植物には一枚の写真しかついていないことが多いので、「この草に似てるかな……でもこっちの写真にも似てるしな……」と迷うことが多いが、この図鑑ではその辺がかなり明快に解決できる。嬉しい。

携帯用ミニサイズの本なので、掲載されている植物数はそんなに多くは無い気もするが、とにかく身近でよく見かける植物に的を絞って載せているようで「これも載ってる!あれも載ってる!」という感じ。

また、もしこの本には載っていない珍しい草があっても、似た草をこの図鑑で見つけてから、同じ科や属の草を大図鑑で辿って行くという調べ方ができて便利。

野草っていうか、その辺の雑草を見分けるための本としては、かなり優れ物だと思う。


ぱらぱらページをめくりつつ、しゃがみ込んで、足下の草の本名を探しだす。
あんた達、同一人物かと思ってたら別人だったのかー!というものがしばしばあって面白い。
道理で時によって雰囲気が違った訳だ……。
ずっと違和感は感じてたんだけど、突き詰めて考えたことは無かったや。
これまでいかに自分が雑な分類をしていたかがよく分かる。

似て非なると言えば。
たまに「園芸好き=育児好き」みたいに言われることがあるが、両者も似て非なるもんだよなあ。
どちらも「世話して育てる」ってイメージがあるから、一瞬、似てる気がしたりもするけれど。
育児って、自分が好きな植物を植えて育てて飾ったり収穫したりして楽しむ園芸とは、根本的に・全く方向性が違う行為なんだと、強く思う昨今。
混同しないようにしないとだ。

by macchi73 | 2011-04-25 19:14 | 書籍など | Comments(0)
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