茴香の餃子
2010年 05月 30日
中国人の友人が、実家からのお土産だと言って中国野菜の種を持ってきてくれた。
ウイシャンと言って中国では餃子の餡に使う野菜だよ、日本では見かけない野菜だけどすごく美味しいから育てて餃子作ろうよ、と言う。
よーし、じゃあこれから種まきして、夏には日本では食べられない本格中華餃子作ろうぜ!と盛り上がったところで夫が一言。
「これ、フェンネルシードじゃない?」
……フェンネルなら、裏庭で巨大化している。
見せたところ、こんな大きなウイシャン見た事ない!と驚く友人。
早速、収穫してウイシャン餃子(ウイシャンは茴香だった。ウイキョウか)を作った。
挽肉に、刻んだフェンネルを「これでもか!」というほど入れる。
刻みショウガ・塩・醤油でかなり濃い目に味付けし、分厚い餃子皮に包んで大きな鍋で茹でたら出来上がり。
何もつけないで、そのまま食べる。
なんと、すごく美味しい!
巨大化してしまって、ちょっと邪魔者扱いされていたフェンネルだが、野菜として使えるとは知らなかった。
パン生地で包んで蒸しても美味しいというので、これからはジャンジャン食べるぞー!!
と、その時。
浮かれる人間たちを、春とは思えぬ寒さの庭隅から見つめる泥だらけの暗い目が2つ……
いいな、いいな…
人間っていいな…
おいしいご飯にホカホカお風呂……
あったかい布団で眠るんだろ…な……
そう恨みがましい顔するなよ、と
プールにお湯を足して刺身をお裾分けしたら、嬉しそうにパクついていた。
なんだかいつまでも寒い今年の春だけど、早く暖かくなると良いねえ
アオ君を手なづける方法を提案: アオの大好きな高級食材だけをご自分で与える。普段は他の人がフツーの餌をくれているところへ、たまに刺身のようなものをやると、どの人が一番うまいものをくれるかを覚えるのでは?重要なのは、クオンティティ(量や回数)ではなく、クオリティですよ。
ただし炒め物などではちょっと見た目が悪くなるので、何かの餡に使うのが一般的ということです。
また、フェンネルを使うならネギやニンニク、ニラ等の香草は入れないのがコツだそうです。
パン生地で餡をつつんで蒸すと美味しいおまんじゅうができるんですよね。
肉まんも美味しいし、茹でたカボチャを潰してクリームチーズなんかとまぜた餡を包んでも美味しいです。
高級食材でアオをてなづけるメソッド、良いですねえ。実行してみます。