2017年 04月 22日
アブラムシのマミー
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春先、バラの柔らかい芽が展開してきて、表面にはアブラムシがぎっしり。うわ。

これは壮観だなあ、全部合わせたら何千匹といそうだなあ……とまじまじ見ていたら、緑の柔らかそうなチビたちの間に点々と、まるまる太った褐色の大きなヤツが混じっている。

これはマミーだ。マミーと言っても、お母さんではない。ミイラの方。
寄生蜂に産卵されてしまったアブラムシは、体内で孵化した幼虫に内臓を食べられてしまった後、こんな風にパンパンに膨れて変色して固まってミイラ化し、そのうち体内から小さな蜂が出てくる。

アブラムシがびっしりいる場所を探してみると、白っぽいの、赤茶なの、黒いのなど、色々なマミーが見つかる。これらは違う種類のアブラムシという訳ではなくて、元は同じアブラムシでも、産卵した蜂によってマミーの色や形が違ってくるようだ。つまり、マミーはもう元のアブラムシっていうよりは、産卵した蜂たちの種ごとの蛹っていう方が正しいのかもしれない。
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とか見ていたら、若いサシガメがやってきて、弱々しくも瑞々しいアブラムシを一刺ししてそのままトコトコ運んで去っていった。アブラムシは柔らかくて動きが鈍くて甘いから(←試してないけど)、いろんな虫たちに美味しく狙われるんだよな。

今はポツポツとしか見えないマミーだが、これらのマミーから出てきた蜂たちも、またそれぞれが数百匹のアブラムシに卵を産み付けることとなる。で、今はびっしりのアブラムシたちも、これから気温が上がるにつれ加速度的に増える天敵たちによって、その数を減らしていくという訳だ。

そうやって季節によって増えたり減ったり、でも全滅は免れて適度に散っては翌年また姿をあらわす虫たちを見ると、なにか一つの波の動きのようで、一匹一匹じゃなくて群れで一つの生命体って感じがしたりもする。でも、それからまた近くに寄って一匹一匹を見ると、やっぱりそれなりに大きさや動きも違って、僅かな個性はありそうだなとか。人間も大きな視点で見たら、そうなのかなとか。

びっしり隙間のないコロニーを後にして新しい群れを作るために生まれてくる羽のあるヤツの姿も、もうちらほら見かけた。他の動けないアブラムシより、冒険心が強かったりするんだろうか。
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前に調べた、アブラムシの生態はこちら:



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# by macchi73 | 2017-04-22 23:55 | 【生物】昆虫・その他の生物 | Comments(6)
2017年 04月 18日
夕暮れの緑の光
夕方、空を見たらカラフルだった。

東の空は薄青。そこから上空を流れる雲は薔薇色で、西の地平は夕焼けで橙色に染まっている。沈む太陽はちょうど雲で隠れて光芒しか見えず、その雲の下で区切られた空の一角だけ、クリアな緑色に光っていた。

緑色の光ってあまり見ないから、しばらく見とれてしまった。
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太陽から地球に届く光は、大気圏に突入するなり大気中の窒素や酸素などの分子や細かい粉塵にぶつかって、波長が短い光から順に四方八方に拡散しては消えていく。なので、空の色って、自分が光の散乱度合いのどこにいるかによって見え方が変わってくるのだと思う。

可視光線の波長は、短いものから順に、青紫・藍・青・緑・黄・橙・赤だ。
だから太陽光線が大気圏に入ってすぐの空の色はきっと青紫~藍色で、それから真っ青になり、段々と緑が混ざった水色のグラデーション、もっと進むと黄色~橙色になって、最後は赤色光だけが残り、その先は人の目に見える光は消えてしまうんだろう。

ふだん緑色の空をそんなに見かけないことから考えると、青と緑の光は重なり合いながら水色の濃淡を作り、ほぼ一緒に拡散しちゃうのかもしれないな。その、青色が届かず緑色だけが残ったポイントがあの一角なのかなとか考えて眺めてたら、大気圏をあっちこっち散りながらの光の道のりが想像されて、ちょっと楽しくなった。

それかまたは、単に太陽の前にかかった雲がプリズムみたいな分光器の役割を果たして、緑の光を分離して見せてるだけっていう可能性も高いかな?緑の光だけが何か唐突な感じでポコッと雲の下に隔離されてる様子を見ると、そっちの方が正しそうな気もする。

詳しくは、こんど早く帰れた日、子どもと屋根の上で考えてみよう。

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子どもと一緒に空の色について考えるための覚書
参考サイト:

【光の波長と散乱】
イメージとしては、こんな感じか?
本当は、光っていうモノがそのまま遠くまで届くっていうよりは、電子の運動リレーで進んでいるように見えるだけという話も別のとこで読んだので、細かく見ると、もっと複雑なんだろうけど。水面の波もそうだけど、波形って成分自体が移動してるっていうよりは、エネルギーの移動なんだろうな。
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【光の波長と粒子のサイズ】
●可視光線の波長:赤700nm〜青紫400nm
●窒素:0.36nm
●酸素:0.34nm
●二酸化炭素:0.33nm
●一般的な雲粒:1000nm(=0.01mm)


【反射と散乱】
光は面にぶつかると反射する。しかし、自分の波長より小さな粒子にぶつかった時には反射せず、散乱しながら通り抜ける。光の散乱が少ないほど、光は遠くまで届く。

(A)粒子の大きさ<光の波長 → レイリー散乱(短い波長の光ほど強く四方八方に散乱される)
(B)粒子の大きさ≒光の波長 → ミー拡散(波長に関係なく、光の進行方向へ散乱される)
(C)粒子の大きさ>光の波長 → 反射(物体は反射された光の色に見える)

ふだんの空の色に影響するのは、主に(A)のレイリー散乱。
地球の大気を構成する窒素や酸素などの分子は光の波長より小さいため、大気中では、まずは波長の短い光が強く散乱する。空気中をさらに長く光が進む場合、より遠方まで届くのは、散乱されにくい波長の長い光となる。

以上のことから……

●昼間の空は青い:
昼間は太陽光の入射角が高く、地上までの空気の層の距離は短いので、より多く拡散されている波長の短い光(青紫・藍・青・緑)に染まって、空は青系に見える。

●夕焼け空は赤い:
夕方は太陽光の入射角が低く、人の目に光が届くまでの空気の層の距離が長くなるので、波長の短い光(紫・青)は拡散しきってしまう。そのため、拡散しにくい波長の長い光(黄・赤)だけが人間の目に届いて、空は赤系に見える。

●曇りの空は白い:
雲を構成する水滴や空気中の塵などは光の波長より少し大きいので、レイリー散乱ではなく、ミー散乱が起こり、全ての波長の光が等しく散乱されて空は白っぽくなる。

ちなみに、雲の隙間から太陽の光が柱状にさす薄明光線も、光の進行方向へ強く散乱が起こるミー散乱のせいっぽい。あれも綺麗なものだよな。
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旧約聖書のエピソードから、薄明光線はヤコブの梯子(ジェイコブス・ラダー)とも呼ばれる。


『ジェイコブス・ラダー』

自分は夢を見ているのか?狂っているのか?どこにいるのか?という恐怖と混乱の場面の中に、時おり唐突に静かな幸福の場面が挟まれる。

今だとわりとあるような映画かもしれないが、当時は結構ショックで、かなり好きだった。

陰惨な話が得意なウィリアム・ゴールディングの『ピンチャー・マーティン』に似た構造の話だけれど、ジェイコブス・ラダーの方は、悲惨の中のハッピーエンドだと思う。

この映画の中のマコーレ・カルキン、すごく良い。懐かしい子供のイデア。

天使みたいな人がいう。地獄で燃えているのは人をとらえて離さない愛着や思い出だ、それらは全部焼き尽くされる、でもそれは人を罰するためじゃない、それは……ってのは、多分本当にそうなのかもなと思うけど、それでもやっぱり、最後まで探し回って掻き集めちゃうだろうな、私も。


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# by macchi73 | 2017-04-18 23:55 | 【こども】自然学習、自由研究 | Comments(7)
2017年 04月 12日
アミガサユリ(編笠百合)
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古いビルの裏手。アクセス経路がなくて人が入らないボサボサ気味の野原に、変わった花が点々と咲いているのがビルの窓から見えた。あっ、あれはもしかして。ひらりと窓から飛び出して、壁を伝って走り寄ってみたら、やはりアミガサユリだった(←嘘。脳内パルクール)。

アミガサユリは、ユリ科バイモ属の野草。別名、バイモユリ(貝母百合)。
野原でもたまーに見かける花だけど、山野草のお店で売られているのも見かけたりして、私の中では高級雑草というイメージだ。

バイモ属の仲間って、花が千鳥格子柄だったりシックな黒色だったりして、独特の洒落た雰囲気がある。そのせいか外国産の園芸種もけっこう出回っていて、ガーデナーの人気も高い。

なので、こんな風に自生してるのを見かけると、ちょっとしたレア感があって嬉しい。ほくほくして頭の中のMY野草地図に書き込んでおく。

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最近、娘と夫が興味を示していたパルクール。壁や地形を活かした移動術のことらしい。
あー、私もだいたい脳内では日々こんな身のこなししてるや。


そしてこれは、ストーカーの壁よじのぼりソング。
Spaceのアルバム "Spiders" は全曲ふざけた感じ。演奏が楽しそうで好きだったけど、今聴くと時代を感じる……。


アルバムの中ではこの曲がお気に入り。映画オースティンパワーズに使われたみたいだ。



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# by macchi73 | 2017-04-12 23:55 | 【自然】雑草、野草 | Comments(5)